花にカメラを向けていると声を掛けられる。
煩わしいな…と思うことも多いけれど時には野菜を頂いたりもする。
何か育てていらっしゃるのかと尋ねられて、雑草を…などと返答して
去年はユキノシタを頂いた。
雑草畑の外でしっかりと広がって花を咲かせてる。
▲ 日陰の方が似合う、と言うより日当たりが苦手な花。
太い花糸を持っているおしべが10本、めしべは2本。▼
▲ 日射しが強い場所では、上3枚の花弁にある赤い斑紋も薄くなる…のだろう。▼
▲ 太い花糸を持つおしべだが、早い時期に花糸も萎れ始めるし、葯も落ちてしまう。
立派なめしべを持っているのだけれど、匍匐茎を出して栄養繁殖する。
果実は見ないから、おしべの葯も早く落ちるのだろう。▼
▲ 上3枚の花弁にはかなり目立つ赤色と黄色の斑紋。昆虫を呼ぶ為の蜜標なのだろうが
ユキノシタは栄養繁殖を選択しているから飾りにしか過ぎない。▼
▲ めしべの周囲には蜜を分泌している花盤、これも昆虫集めの道具だろうが意味は薄い。▼
▲ 茎や花柄、萼片には腺毛がびっしり生えているのでべたつく。▼
ユキノシタ(雪の下) ユキノシタ科ユキノシタ属 Saxifraga stolonifera
(2019.05.18・21 京都・林)
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▲ ユキノシタより早く、春4~5月に咲くハルユキノシタ Saxifraga nipponica
花の時期も少しずれるが、ユキノシタ と異なり葉裏は紅色を帯びず白。
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芽生え 去年のユキノシタ
美しいユキノシタですね。
こいもの撮った貧弱なユキノシタとはまるで違いますね。
しっかりしていて逞しくさえ感じました。
花盤は半円形かと思っていましたが
雌しべを囲むように円形なのですね。
日射しが強いか弱いかでこんなにも雰囲気が変わるのですね。
また来年の楽しみができました。
ハルユキノシタという名のものがあるのですね。
ありがとうございました。
それでも今では両方、日の当たる場所でも咲いていたりしますね。
花に対して持っている子どもの頃の印象と言うのは、何年経っても変わらないので
ついつい日陰の花…と思ってしまいます。
めしべの周囲にある花盤、花を正面から見る場合はどうしても半円に見えますね。
ただ全てが全円なのかどうかは、そこまで詳しくは見ていないので分からないです。