HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

エノコログサ(狗尾草)

2020-09-29 | イネ・カヤツリグサ・シダ類など

やはりエノコログサは果実を落とし、刺毛も枯れた茶色に変わりつつある。
まだ果実を付けて薄い緑を保っているモノも早晩枯れるだろう。
















▲ 画像は大半が果実だが、果実の落ちた痕が二個も点に見える。▲



エノコログサ(狗尾草)
Setaria viridis
(2020.09.29 南王子町)

【備忘録 イネ科植物に関する用語】
イネ科植物では他の植物の茎にあたるものを『稈(かん)』と呼び、その先に花序を付ける。
花序には三種類ある。
穂状花序 花序の中軸(花序の中央の軸)に柄の無い小穂がつく。
総状花序 中軸から枝分かれの無い柄が出てそこに小穂がつく。
この二つを合わせて『総(そう)』と呼ぶ。
円錐花序 中軸から枝が出て枝分かれした先に小穂がつくもの。
通常、花序の下部で枝が長く枝分かれも多いので、外見が円錐状に見える。

花序には『小穂(しょうすい)』と名付けられた構造物がつく。
小穂の基部には『苞穎(ほうえい)』と呼ばれる変形した葉がある。
苞穎の上に『小花(しょうか)』がある。
小花は『小軸(しょうじく)』でつながっている。
小花には『護穎(ごえい)』『内穎(ないえい)』に包まれた、おしべ・めしべがある。
護穎や苞穎についている細長い突起物は『芒(のぎ)』と呼ばれている。
エノコログサのように小穂の柄にある突起物は芒ではなく、花序の枝が変化したもので『刺毛(しもう)』と呼ばれる。
イネ科の葉は互生、稈を抱く『葉鞘(ようしょう)』と、平らな部分『葉身(ようしん)』で構成されている。
葉鞘と葉身の間には『葉舌(ようぜつ)』と名付けられた膜状の構造がある。
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エノコログサ アキノエノコログサ
エノコログサ キンエノコロ ムラサキエノコログサ オオエノコログサ アキノエノコログサ


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