HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

福知渓谷

2015-07-16 | 番外編 風景など

去年、八千代町を流れる野間川に蛍を観賞に連れて行って貰った。
明石に戻ってから、何度となく同窓のボタニカルアート展に出掛けたりする高校時代の仲間。
考えてみればその中の一人を除いては、高校時代には会話の記憶は無い。
それでも妙に気が合うというか、気兼ねの無いおつきあいが出来る。
接点には高校時代があるのだし、間違いなく幾つかの記憶も残されてはいるのだけれど
そう言うことなどどこか遠くに置きながら、気兼ねの無い会話が心地良い。

で、10年前の還暦同窓会の折に約束した場所で古希の祝いをやる前日
当時の生徒会長がまたまた前夜祭をやろう…と言う事で、三ノ宮で集まった。
話はそれ以前に出来上がっていたから、彼にも参加打診をしたようだけれど幾つかの事情が重なって不参加。
今年は宍粟・福知渓谷にある一軒宿を取って一泊することになった。
一日一グループの予約しか取らないという宿だから、他の客への気兼ねも要らない。

これ以上の贅沢は無いだろうと件のメンバーに、何と女房どのも混ぜて貰った。
コースは直行ルートもあるのだけれど、時間の余裕のある人たちだから
田舎道をのんびり走って山越えで夕方ゆっくり宿に着こうと言うことになった。
須磨・西神南からの一台と、大久保経由の一台は小野ひまわり公園で待ち合わせる。
もう早速に、ソフトクリーム…である。
去年、突然立ち寄った「どら焼き」はパスして一路、西脇から鍛冶屋へ。


「まだフジ??」…だったけれど、ギンヨウアカシアの新しい葉と去年の果実だった。

「あっ、薊…」、じゃなくてタムラソウが幾つも。

自然がそのままの道中、草むらにはネジバナ
予約が出来なかったから少し待たされる…と思っていた手打ち蕎麦・和甫では、待つこと無く。
山ではとろろ…かも知れないけれど、私は苦手だから下ろし大根との二色。


二ヶ所目の梅花藻 は凄かった。

杉原紙の記念館、紙漉き工場の横を杉原川が流れている。
立ち寄ったのは三度目になる。
杉原紙工房まで足を伸ばす途中、用水路に梅花藻が咲いているとの事前情報を元に寄り道。
ただの溝…だから地元の方に伺わないとわからないだろうか。
趣味の多い人たち、持っている雑学も多いし何しろ弁は立つ。
それでものんびりと山越えで、予定より半時間遅れて五時前に宿に着いた。
マドンナ中村夫人はさすがにヘアピンカーブ連続の山道に閉口の体、少しだけ口数は減っていた。
反対に女房殿は少しは緊張したのかも知れないけれど久し振りの山道、お姉さま方には負けていなかった。


鮎の塩焼きも頭から丸かじり…
宿はわれわれ六人だけ、夕食は囲炉裏囲んでたらふく食べた。

アマゴの造りは絶品だったし。
肝心の蛍だが、季節の始めに飛び交う大型のゲンジボタルではなく、森などでひっそりとゆったりと飛び交うヒメボタル。
宿の裏の森が住処なのだろう、目が暗闇に慣れてくると、辺りにチラチラと光っていた。
さすがにかなりの移動時間、車に揺られ続けたからだろう、
10時過ぎには皆さん、良い子は早寝…と眠りについてしまった。


朝食も囲炉裏。珈琲は400円。

福知渓谷・木の助の玄関とご主人 車はマドンナ運転のトヨタSAI
帰路は道路幅は狭いけど、ススキのシーズンじゃないから大丈夫だよ、と砥峰高原を抜けることにした。

確かに下りの車一台とすれ違っただけで高原に着いた。

砥峰高原のススキの原
中村さんとはまだ緑が広がるだけの高原を眺めながら、非日常の二日間…を話し込んでいた。
確かに幾つもの出来事をこなしながらの日常に
突然入り込んでくる非日常はリセットするものと、呼び戻すモノが混じり合って愉快だ。


うなぎの橋本屋の駐車場に咲いていたルドベキア、アラゲオオハンゴンソウ
昼はここでも八千代町に滞在型農園を持っている順ちゃん推薦のうなぎ屋。
とにかく食べ物に対しての情報量は皆さん半端じゃない。






マイスター工房八千代に咲いていたレモンバーム
腹ごなしに(?)翠明湖岸を走り、ナワシロイチゴを摘まみ、
マイスター工房八千代で予約していた巻き寿司を手に入れてから

農園で一息、暫し農作業に従事して胡瓜、トマト、玉蜀黍、ピーマン、牛蒡、シシトウ等々を収穫。
道の駅で大葉を買うのを止められた幸ちゃんは、しっかり30枚手に入れて満面の笑み。


農園で咲きはじめていた落花生の花
トランクは二日間の笑いとお土産と自分たちで収穫した野菜類でいっぱいになっていた。

今度は何処でまた笑いと毒舌混じりの会話が展開されるのか、誰にも予測出来ない。
(2015.07.09-10
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バイカモ


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