HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セイバンモロコシ(西蛮蜀黍)

2019-06-26 | イネ・カヤツリグサ・シダ類など

セイバンモロコシは円錐花序
花序は二個の有柄(雄性)小穂と、一個の無柄(両性花)小穂がひと組になっている。
小穂基部の苞穎には伏毛が密生している。


























▲ 葉は互生、稈を抱く葉鞘と、平らな葉身で構成されている。
葉鞘と葉身の間には葉舌と名付けられた膜状の構造がある。▼










セイバンモロコシ(西蛮蜀黍)

イネ科モロコシ属 Sorghum halepense(= S. halepense var. propinquum、S. propinquum)
ノギナシセイバンモロコシ(ヒメモロコシ・姫蜀黍)Sorghum halepense f. muticum
(2019.06.23 林崎町)


▲ セイバンモロコシの果実


【イネ科植物に関する用語(備忘録)再掲
イネ科植物では他の植物の茎にあたるものを『(かん)』と呼び、その先に花序を付ける。
花序には三種類ある。
穂状花序 花序の中軸(花序の中央の軸)に柄の無い小穂がつく。
総状花序 中軸から枝分かれの無い柄が出てそこに小穂がつく。
この二つを合わせて『(そう)』と呼ぶ。
円錐花序 中軸から枝が出て枝分かれした先に小穂がつくもの。
通常、花序の下部で枝が長く枝分かれも多いので、外見が円錐状に見える。

花序には『小穂(しょうすい)』と名付けられた構造物がつく。
小穂の基部には『苞穎(ほうえい)』と呼ばれる変形した葉がある。
苞穎の上に『小花(しょうか)』がある。
小花は『小軸(しょうじく)』でつながっている。
小花には『護穎(ごえい)』『内穎(ないえい)』に包まれた、おしべ・めしべがある。
護穎や苞穎についている細長い突起物は『(のぎ)』と呼ばれている。
エノコログサのように小穂の柄にある突起物は芒ではなく、花序の枝が変化したもので『刺毛(しもう)』と呼ばれる。
イネ科の葉は互生、稈を抱く『葉鞘(ようしょう)』と、平らな部分『葉身(ようしん)』で構成されている。
葉鞘と葉身の間には『葉舌(ようぜつ)』と名付けられた膜状の構造がある。

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春のセイバンモロコシ 夏のセイバンモロコシ 11月の西蛮蜀黍 花の頃 枯れ姿 



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