卵が産み付けられていた下のカラタチは心配した通りで
アゲハの幼虫が若い葉をほぼ食い尽くして枯死した。
去年は山椒も枯れた。
バタフライガーデン、羽化する蝶の為の食草、好む木が植えられたけれど
やはり、植物の管理は必要だと言うこと。
ここのカラタチはかなり大株に育っているから大丈夫…かも知れない。
葉が無いのは、冬だからだ。
樹が育つ頃には葉が無いといけないのは道理だ。
(2018.12.27 明石公園)
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カラタチも柑橘系植物。
カラスザンショウ同様にアゲハチョウ科の蝶の食草。
樹が大きくなれば問題はないけれど
幼苗などは、葉を食べ尽くされると枯死する。
カラタチ(枸橘) ミカン科カラタチ属 Poncirus trifoliata
(2018.09.01 須磨離宮公園)
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【刺と刺毛】
先の鋭く尖った硬い針状(時に円錐状の)突起物が刺。先が尖らないもの。
柔らかいものはトゲとは言わないし、イラクサなどの針状で極細のものは、刺毛(シモウ)と呼ぶ。
ヤエムグラなどに見られるものは、鉤状毛と呼ばれている。
【刺の起源の幾つか】
① 茎や枝が変形。茎針(ケイシン)と呼ぶ。サイカチ、ハリエニシダ、ナワシログミなど。
② 茎上の突起物で表皮が変形。バラ、サンショウ類、ハリギリ、などで
サルトリイバラ、ママコノシリヌグイも表皮の変形したものだが、他のものに絡みついたりする鉤になっている。
③ 葉が針及び刺に変化。サボテン類が代表的なもので、メギも葉と托葉が変化したものであり、
ヒイラギも鋸歯の変化してもの、ウコギは葉柄が変化したものと言われている。
④ カラタチの茎上の刺は、以前は茎(枝)の変形とされていたが、最近では葉が変形したもの(葉針)とされている。
植物の葉腋からは普通は枝が伸び出してくるのだが、柑橘類ではこの枝につく最初の葉が変化して刺になっている。
ハリエンジュのトゲは托葉が変化したもの。
⑤ 葉が変形したもの(葉針)には、マツ、カヤなど、クリの毬は総苞片が針状に変化したもの。
またアザミ類の刺も同じように総苞片の変形と言われている。
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▲ カラタチの花
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冬芽 白い花 秋の実
カラタチも素敵に実をつける為にはたくさんの困難が・・・
それを乗り越えて美しい果実や刺を
見せてくれているのですね。
刺も色々なのですね。
カラタチの茎上の刺は葉が変形したものなのですね。
先日メギの刺をみました。
葉と托葉が変化したものですか…
そう思って見ることができれば
また違った何かが見えてきそうな気がします。
また行った時には見直してみたいです。
カラタチの葉痕も可愛いですね(^_-)-☆
似たような咲き方でも種類が違っていたり、
それだけではなくて
植物の構造も色々違っている。
花の画像だけ撮っている分には、そんな面倒な事は要らないでしょうね。
気になる部分が出て来ても、無視していれば済むから
面倒な用語や仕組みなんて覚えることもない…と、よく言われます。
やはりこれも興味の範囲。
鳥の雌雄の区別や昆虫の生態なども同じでしょうね。
まだまだ知らないことが多いものも興味が持てれば、お勉強…です。