ツルニチニチソウは雑草の如く広がる。
茎が地面に接すると直ぐに発根して広がることから
殆どは栄養繁殖、それ故種子を作る必要はないのだろう…と言われている。
おしべ・めしべがない…という記述が多かったからこの花を解剖した。
中心部を切り裂くと黄色い部分は5個でおしべの葯、つまりは花粉を蓄えている。
めしべはその下に隠れていたから画像では見えない。
だから今日、解剖したものを撮った。
▲ この五角形部分を切り裂いた。▼
▲ 左手前が長い花柱を持つめしべ、おしべは隠れている。右におしべ2個が見えるが実際には5個ある。▼
▲ 中側を見るために、おしべ1個は外している。
▲ 花冠中央部に見えるのがおしべ、細かな毛が密集している。その下にめしべが隠されている。▼
▲ 切り裂いた折におしべの花粉はめしべに落ちたようだ。▼
▲ 花冠を除いた萼片部分と、めしべの下にある子房部分。▼
ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属 Vinca major
(2020.04.23 林)
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ツルニチニチソウ ヒメツルニチニチソウ
ツルニチニチソウ(蔓日々草)
ワクワクしながら、、、
こんな様子を見させていただきまして、と~っても嬉しいです。
上から見るだけでは想像もできないすご~い画像でした。
毛で覆われている中心部から、中の秘密が暴かれていく様子が快感です。
これから、それぞれの様子をノートに書いておこうと思います。
ありがとうございました。・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・
このままの状態からもっと咲き進むことはあるのでしょうか?
例えば中心部が何らかの形に変化して行くとか・・・
これだけの綺麗なたくさんの毛に覆われていますから、
これ以上、雄しべは上を向くことはできないのでしょうか・・・?
描いているうちに疑問に思いましたので、変なことばかリ言いましてすみません。
おしべの花粉の拡大は、顕微鏡写真だし
カテンソウのおしべが花粉を飛ばす場面は動画だし…。
道具を揃えなければできないことまで、今更やろうとは考えないですが
この程度の拡大は中古カメラでも十分撮ることが出来る…と
分相応のカメラに言い聞かせています。
咲いている花の一つや二つ、解剖しなければいけませんが。
やはり見るからに複雑そうなものは、目で確かめておきたいものですし
似た構造のものは、一つ覚えておけば類推できることも多いと思います。
このまま咲き進むと、基部で合着している花冠は萎れるので、当然花粉をこぼしているおしべも一緒に萎びます。
真ん中にトーチのように伸びているめしべも
花冠基部の膨らみ(子房部分)からポロリと落ちるようです。
受粉出来たもの、出来なかったものも混じるようですが
地下で根が広がり増えてゆくので種子繁殖よりは栄養繁殖を選択しているのでしょうね。
やはり一つや二つ、ちぎって解剖、ですね。
わかりました。ありがとうございます。
ツルニチニチソウの知られざる部分が、目の当たりにできました。
こいもにとっては大きな大きな収穫です。
一つや二つちぎって解剖・・・ですか。
いつの日かできるようになると良いのですが・・・。
おしべの一つは切れてしまうかもしれませんがおしべとめしべの位置が見えます。
それを左右に開けば下向きのおしべからは花粉が零れ落ちるでしょうし
上からではおしべに隠れているトーチ状になっているめしべの先端部分も見えるでしょう。
失敗してもいいくらいに花が咲いている場所を選ばないと
切り裂きに失敗して、次々花を摘んでしまうことになりますが。
そうすれば、キョウチクトウの構造も何となくわかるかもしれません。