中国の通信機器大手、ZTE(中興通訊)はこのほど、欧州及び南米に計10カ所の国際イノベーションセンターを設立すると発表した。
全て現地の携帯電話事業者と共同で設立・運営する。研究所や試験所なども併設し、それぞれの地域のニーズに応じた革新的技術、製品、ビジネス運用モデルの構築に努める。
●第2の変革期
ZTEは「通信業界は今、第2の変革期にある」と指摘。サービスは音声からデータ中心となり、情報技術と通信技術、さらにアプライアンス技術が高度なレベルで融合。
これが業界の勢力図やビジネスモデルに劇的な変化をもたらしているとする。
「こうした環境で、通信関連企業は顧客の需要を即座に理解し、これをビジネスに反映させていく必要があり、イノベーションセンターの設置を通じこれを実現していく」としている。
同社はこの新センターから、現在の通信市場の風景を変える可能性を持つ、革新的な製品を紹介したいと意気込む。
欧州ではスペイン、英国、フランス、ドイツへのセンター設立を予定しているが、南米の設立地については言及していない。またこれとは別に、中国にも通信事業者との協業によりセンターを設立する計画であることも明らかにした。
【記事引用】 「電波新聞/2011年7月25日(月)2面」