米国第2位の携帯電話事業者ベライゾン・ワイヤレスが2日(現地時間)、同1位のAT&Tに続いて、次世代携帯電話の仕様でLTE方式を推進すると発表した。
これを受け、当地で開催された無線通信技術業界の展示会「CTIAワイヤレス」会場の熱気はさらに高まった。
LTE技術とサービス提案は日本が先行している。各社のブースは1日の開幕以降、日を追って来場者が増え「大きな手応えがあった」と口をそろえていた。
●Eテックアワードに日系4社
2日には、4万人を超える業界関係者の投票で選ばれる優れた製品やソリューションに向けたEテックアワードに、日本メーカー4社が入賞した。
受賞したのは、
①計測機器メーカーのアンリツのLTE機器開発・検査用シグナルテスター
②モバイル機能を持ったパナソニックのタフブックH1
③京セラと米アエリスコミュニケーション共同開発の無線を利用した自動検針用スマートメータリングソリューション
④富士通ネットワークの超小型LTE基地局装置
いずれも、これから米国内で本格化するLTEやWiMAXなどの第4世代携帯電話の基地局設置に向けた製品。
●米国4G携帯時代の幕開け
日本各社のブースに来場した多くが、日本国内での実績による信頼性が関心事。
米国の第4世代携帯電話時代の幕開けは確実で、政府支援策を追い風に急速に立ち上がると業界関係者の多くが予測しており、日本各社への期待は大きい。
【記事引用】 「電波新聞/2009年4月6日(月)/1面」