携帯電話業界ブログ

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ドコモ端末、4シリーズに再編 機能・デザインなどで分類

2008-10-15 |  NTTドコモ



 NTTドコモが、高機能機種「900シリーズ」と廉価機種「700シリーズ」の2系統に分けていた商品分類を抜本的に見直し、機能の絞り込みやデザインなどによる4シリーズを新設する。

 11月の秋冬商品発表時に、新シリーズ第一弾を投入する。


●4年ぶりの抜本変更

 商品シリーズの抜本変更は、04年2月の「900i」登場以来4年ぶり。これまでシリーズごとに仕様を細かく標準化していたメーカー政策を改め、端末開発の自由度を増すとともに価格の幅を広げる。

 飽和状態にある携帯電話市場の活性化と、減少傾向にあるシェア維持が狙い。

 番号持ち運び制度や価格政策の立ち遅れによる顧客流出といった逆風の中、ドコモは今年度から、顧客ニーズ重視とサービス見直しを検討してきた。

 今回、900/700シリーズといったドコモ仕様の要件を緩和することで、メーカー主体の端末開発を促進。長期化する買い替え期間を縮める刺激策にしたい考え。


●価格も安価に

 ドコモの秋冬モデルは、

  (1)ファッション性
  (2)スリムさ
  (3)動画再生などの最新機能
  (4)高級感

 の特徴をそれぞれ重視した4シリーズを設定する。機能を絞った分、価格も従来商品より安価になる見通し。

 ドコモはこれまで、高級感や多機能性を重視した900シリーズと、廉価で機能を絞った700シリーズを設けていたが、これらのシリーズは来年前半にも販売を終了する見込み。

 新シリーズは、700シリーズよりさらに機能や特徴を絞り込むことで価格を抑えつつ、利用者のこだわりにも応える。


●ドコモ 復調鮮明

 ドコモは、今年4月から修理品受け取り店舗を顧客が選べたり、端末紛失時に通信機能を使って無償で端末を探すなど、顧客満足度向上に役立ちそうな新サービスを打ち出してきた。

 4-9月の契約純増数は、54万9300件で2位となるなど、復調が鮮明になっている。携帯電話は国内普及台数が1億台を超え、成長は頭打ち。8月の出荷台数は前年同月比48%減と急ブレーキがかかっている。

 ドコモは、利用者の生活シーンに合わせた機能を備えた端末を廉価に提供することで、新規顧客開拓と既存顧客の買い替え需要も刺激したい考え。





【記事引用】 「FujiSankei Business.i./2008年10月15日(水)


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