圭子の音楽室

圭子の音楽レッスン日記&出来事

譜読みが苦手な子へ(ヴァイオリンの場合)

2012-09-16 01:17:02 | 圭子の音楽室
耳コピで弾くのは得意なのにホントに・・・マジで・・・譜読みが出来ない子へこんなヒントを


ヴァイオリンの第1ポジションでのパターンです


例)A線での場合

まず混乱しないよう幹音のケースでその場所で出すことの可能な音符をかためて書きます


線の間や線にぶら下がったり乗っかるタイプの音符は指は0・2・4のどれかになること


お団子のように線がまん中を通るタイプの音符は指が1・3のいずれかになること
(奇数ポジションではこの法則が成り立ちます


ここでの1の指のH音は親指と向き合う位置とします


譜読みが出来ない子は全音と半音の意味や間隔も曖昧な場合がほとんどなのでH音1の指の次に並ぶC音2の指との距離はどうすればいいか・・・

HとCは半音なので(ピアノの鍵盤で見るように間に音がない)1の指に2の指はくっつく(人により指の太さもあるので完全にくっつかないで半音になる人もいるしギューギューにくっつけないと半音にならない人もいます


次のD音の3の指の間隔も同じように考えるとC音とD音の間にはC#の音があるので、ここは半音じゃなく全音になります


なので2の指は1にくっつけばC音に3の指にくっつけばC#ということになるのです


こんな感じでG線からE線までこの塊音符の図を書き開放弦と4の指の関係も入れながら丁寧に話したら・・・


やっと理解してくれ


次に音符の塊をほぐしてバラバラにランダムに並べたセブシック系を弾かせてみたら音程もピッタリでゆっくりだけど確実に自分で音に起こせました


これを基本に#・フラットのついた音も増やしていき音域を広げていけば光が見えてくる


1年師匠からお預かりの大切な生徒さんなので、何としてでも来春までに譜読み力をつけさせなければと


耳コピした音と譜面が一致すれば自信もつくだろうし楽しくなるんじゃないかと


譜読みが苦手な事に自信なくして話もうわの空にしか聞いてなかったのに・・・この図には興味を示したのです


そして・・・このアイデアのヒントをくれたのは同じく教室に通う6年生のK君でした


いろんな高さでバラバラに散らばってるのを見るだけで読む気がしないけど・・・集合してると読む気になるそうです


確かに・・・K君はピアノもやってますが・・・和音がたくさん重なってても読み取り早いのです


ピアノの指番号とヴァイオリンの指番号の違いからこの奇数指と偶数指のパターンでの音の判別方法を思いついたようなのでした


子供の視点は面白くいろんなタイプの生徒への指導のアイデアとなります



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