三日続きの雨、さすがに鬱陶しい。
台風の影響で風もあり、横殴りの雨だ。
普段は雨漏りのしない我が館も数箇所でポトポト。
アルミの大きなバットを雨受けに、大活躍だ。
だが、吹き抜けの高い天井から落ちてくる水滴は、
加速され、アルミのバットに大きな音を立て響く。
リズミカルなその音は聞くまいと思うのだが何故か耳を刺す。
後輩から電話「今日開いとう」土砂降りなので確認の電話だ。
まもなく、彼は一枚のレコードを持ってきた。
HEJEN・REDDYのアルバムだ。
A面の二曲目のBLUEBIRDが聴きたいと自分でかける。
「フムムム、、、」いいなぁ、なかなかいい。
こんな三日続きで鬱陶しい雨の日には最高だ。
コーヒーを飲んで帰り際「そのレコード置いて帰れ」
「ウン、カンちゃんにやろうと思って持ってきたんよ」
「、、、、、、、、そうか、サンキュウ」涙が出そう。
古道具屋で見つけてすぐにオイラにやろうと思ったらしい。
他のお客さんもいないのでヴォリュームを上げて聴く。
雨音も雨だれも気にならない、気分上場、飲みたい気分。
ビールを飲もうかと思った時、車があがってきた。
常連の超繁盛の大型うどん店の社長だ。
手招きするので車に行くと後ろを指差す。
後部座席にはでかいステンレスの寸胴鍋が乗っている。
「どうしたんですか」「やる、降ろしない」
ヤッホーッ、欲しかったんだ、最高~!
オイラは忘れていたが、でかい寸胴を欲しいと話したらしい。
自宅の倉庫に何かを探しにいって、目にとまったからと言う。
直径53センチ、高さ51センチ、細い女性ならお風呂になりそうだ。
ツイてる、ツイてる、これは運気上昇の兆しだろう。
あまり嬉しくて、うどん屋の社長に断ってビールを飲む。
「美味そうに飲むなぁ~、もう一本飲みない、おごるばい」
「はい、喜んで~」と素直によばれる。
社長は寸胴鍋をくれて、ビールとコーヒー代を払って帰った。
オイラの周りはいい人ばかりだ。「ウルウル」
ビールのおかげで、よい気分でまどろんでいると電話が。
「居るかい」「居るばい」言うなりガチャと電話が切れた。
まもなく遠い親戚のおばさんがやってきた。
うどん屋の社長と同じく車から手招きする。
このおばさん母の従兄弟の嫁さん。
車を覗くとダンボールに入れた、花や野菜の苗がいっぱい。
「全部やるき、植えない」「全部かい」「そうたい」「ウン」
おばさんは車から降りもせず帰っていった。
これは嬉しいやら困ったやら、多すぎる。
「まぁ、いいかぁ、感謝、感謝だねぇ~」
今日は酒を空けようと思っていたのだが、撤回。
明日は早朝から三日遅れの田植えだ。
雨が上がってくれるのを祈ろう。
それと、飲みすぎに注意だね。
田植えが辛くなる(笑)
雨だが好日
寸胴鍋はビールのケースと比較すると大きさがわかる。
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