夢色

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火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<「東山魁夷の青・奥田元宋の赤 —色で読み解く日本画—」 @ 山種美術館>

2019-12-21 | Art

せっかく上京したので、なにか美術館に行きたいなと思っていたのですが、上野も良いんだけどイマイチ食指が伸びず、いろいろ探してたら、こちらに出会いました。
金曜が平日だから空いてるかなって思ってたんだけど、終了目前だったからか結構混んでたみたいで、、、なので仕切り直して朝一番に行くことにしました。

恵比寿駅から行く途中、見事に違う道を進軍する私・・・(笑)
焦ったけど、時間に余裕をもって来てたので、ちゃんと開館には間に合いました。
朝イチでも結構人が来てた、、、というか、室内自体がそれほど広くないので、すぐ混んじゃうんだろうね~。

東山魁夷は青、奥田元宗は赤、といったように、その画家のイメージの色、よく使う色っていうのがある。
フェルメールの青、みたいな。
そして、洋画と日本画は使われている素材が違うし、微妙な色合いが違う。
そんな「色」に焦点を当てて、いろんな画家の作品を集めた展覧会になってました。

好きな竹内栖鳳のもあって、「鴨雛」めちゃんこ可愛かった!!!
ふわっふわの雛 足びよーんってなって、どんだけリラックス(笑)

宮廻正明 の「水花火(螺)」は、漁の網を画面のこちら側に向けて投げる、面白い構図でびっくりした。
千住博や、田渕俊夫の「輪中の村」の銀紙の空の斬新さも面白い。
守屋多々志「慶長使節志倉常長」は、ローマの西洋的な背景と、日本の袴と、床の幾何学調の模様が良かった。
柴田是真「円窓鐘馗」の目が覚めるような朱色。
横山大観「寿」の文字をデフォルメしたデザイン。
上村松篁「白孔雀」は、思わず目を見張る 白いクジャクの凛とした神々しさが凄かったです。
東山魁夷は、「緑潤う」の緑から青の様々なトーンが混ざり合って全体を奏でる色が気に入った。

一番気に入ったのが、奥田元宗の「奥入瀬(秋)」。
ずーっと眺めてても飽きない、自然そのものだったと思います。
モネの睡蓮をオランジュリーで観た時と同じ、自然自体に囲まれているような感覚になる。
せせらぎの音が聞こえるような気がして、画面がどんどん広がってくる感じ。

いつか行きたいと思ってた山種美術館に行けたことも、良かったです。
絵葉書はあまり種類が無かったけど、気に入った鴨雛はゲットしました(笑)
 



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