ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

国内のデータセンター 建物・設備市場は拡大 IDCジャパン昨年調べ…

2015-06-08 22:53:20 | NewsPaper
ここ最近のお客様先での業務は
よく空調の利いたサーバールームに長くいることが多く
その環境に慣れないで大変なものです…


さて、本日の日経産業新聞から7面のビッグデータ欄からこの記事をピックアップ
『国内のデータセンター
 建物・設備市場は拡大
 IDCジャパン昨年調べ』

調査会社のIDCジャパンが、国内データセンターの
建物や電気設備、空調設備の市場規模予測をまとめた

という記事

まず、調査結果のまとめとしては

・データセンター(DC)建物/電気設備/空調設備の2014年 国内市場規模は、前年比成長率12.6%、2,764億円
・このうち、新設/増設市場 2,263億円、保守/更新市場 478億円
・今後、国内DCは大改修時代に入り、ファシリティ保守/更新市場が順調に拡大の見込み

というもの

国内データセンターファシリティ保守/更新市場 支出額予測: 2014年~2019年
※2014年は実績値、2019年以降は予測
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20150604Apr.htmlより

市場としては、良い傾向としてあるでしょうか
この一つの要因としてあるのは、1990年前後に建設された
オフィスビルを利用するデータセンターで改修や更新の需要が拡大するため
といったことがあるようです

今もデータセンターの建物として使われているケースが多いようで
そういったデータセンターでは今後築25年目を迎えるところが増えていく傾向に
あるというわけです

昨年の調査においては、市場規模の縮小といった記事も見かけることがありました
まさか、そういった傾向になんらかのバイアスがかかったのでしょうか…

とはいえ、オフィスビルの新設や増設含めサイクルはあるのでしょうから
そのサイクルに合わせてどれだけデータセンターに対するニーズがあるか
私も気になるものです

データセンター施設があったうえで、私のようなインフラエンジニアが
システムのインフラを構築していくことができるわけなので
やはりこういった記事については、浮き沈みがあるとはいえ絶えず注目していたいものです


国内では今後多くのデータセンターで一斉に大改修の時期を迎えることになり
その一方で建築コスト上昇や電力コスト上昇など、データセンターのファシリティを
取り巻く環境も変化するものとみられているようです

大改修のタイミングで、IT戦略からファシリティ運用管理までを含めた
データセンターの全体的な戦略見直しのニーズが増大していくこともあるようなので
その動きの波に乗っかって、良い仕事をしていきたいものです

文字の音声化、クラウドで 図書館 オーディオブックづくり 製作数ヵ月→2週間に 東芝ソリューション…

2015-06-05 23:32:04 | NewsPaper
一昨日昨日と早めにお客様先での業務を終えたこともあり
今日はいつもよりは遅くなっておりました
とはいえ、とあるコアなSF映画の上映時間には間に合ったのは
何よりでありました…


さて、本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『文字の音声化、クラウドで
 図書館 オーディオブックづくり
 製作数ヵ月→2週間に
 東芝ソリューション』

東芝ソリューションが図書館向けに書籍の内容を音声で聞く
「オーディオブック」作りを支援するサービスを始める
という記事

これは、そもそもは、東芝(グループ!?)が開発した
音声合成を活用して朗読コンテンツを簡単に作成できる音訳支援システム

音訳ボランティアや図書館関係者の方々にモニタ利用として無償公開していたもの
本格的なサービスとして始めるということでしょうか

このシステム自体は、カーナビの音声案内技術を活用して開発されたもので
図書館の職員が書籍をスキャンし、文字ファイルに変換したものを
東芝側のクラウドにアップロードすると、音声合成ソフトが文字を読み取り
自動で機械音声に置き換える仕組みとのこと

図書館側は変換した音声ファイルで固有名詞などを確認修正するだけで
手軽にオーディオファイルを作ることが出来るそうです

図書館だけでもオーディオブックを作ることもできるようですが
この場合は、職員らが自ら書籍を読み上げて録音することが多いようで
完成するまでに300㌻分の小説で数ヵ月ほどかかるようです
それが、このシステムを利用すれば、2週間ほどに短縮できるようで
それは生産性のあるサービスと云うことができるでしょうか


さて、記事によれば、2016年には障害者差別解消法という法律が施行されるとのことで
図書館が視覚障害者らが利用しやすい環境づくりを進めている、といったことが
このようなサービスの取り組みの理由としてあるようです

とはいえ、地方都市の図書館になると、オーディオブックの製作は遅れているようです
そういったなかでこのようなサービスを利用できるというのは充分にメリットがあるのでしょう
価格は月額利用料で数万円を予定しているとのこと(利用者数によって異なるとのこと)
書籍購入+図書館側でのオーディオブック作成のコストを考慮すると
メリットがあると云えるのかもしれませんね

このようなサービスが他社も取り組んでいくのでしょうが
より広く社会に利用されるサービスとなっていってほしいものです

端末で自宅学習 検証 京大やNEC 教育モデル構築…

2015-06-04 23:01:41 | NewsPaper
今日はお客様先での業務を終えて
ウチの近所の映画館にて試写会に行っておりました
原作が本当に大好きな作品を大好きな映画監督で
というものでいち早く鑑賞でき何より嬉しかったです…


さて、本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『端末で自宅学習 検証
 京大やNEC 教育モデル構築』

京都大学が日本マイクロソフトやNECなどと連携し
タブレットを用いた自宅学習で
中学生の学習態度や学力向上度を測る実証研究を始めた
という記事

これは、京都市内の中学校の3年生3クラスで
ICT(情報通信技術)教育モデルの実証実験として
生徒1人ひとりにタブレットを持たせ
学校の授業や自宅の学習に用いるもの

教師が出した問題の回答をデジタルペンで筆記させ
生徒の勉強時間や学習理解の到達度を把握できるのだとか

それは、宿題の回答まで要した時間や、問題を解く過程で
どこでつまずいたかなどの履歴を取り、データベース化する
といったこともあるようです

京大がデータ解析結果を学校に提供し
教師はデータに基づいて面談・指導するにまで及ぶ、と

このシステムによって、生徒1人ひとりの学習履歴や学習成果の
変化を検証し、個人適応(テーラーメード)型の学校教育の実現を
目指しているそうです

あくまで、今回はそうった目的のための実証実験ではあるのですが
各種の機能を活用しながら、そういった学校教育の実現ができ
他の中学校や自治体にも広がっていけば、ICT活用の良き活用事例の一つ
となっていくでしょうか


http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/education-campus/events_news/department/media/news/2015/150602_1.htmlより

↑、それにしてもこれだけの企業が関わっているわけですね
このところの教育IT関連の記事で取り上げている企業がいくつもあり
それだけこの市場が俄然注目の的になっていることを伝える
記事とも云えることでしょうか

残るか「ジャケ買い」文化 音楽パッケージ 魅力訴え…

2015-06-03 18:04:36 | NewsPaper
今日は珍しくお客様先での業務が
早く終わりました
そんな日が毎日続けばいいのに…
ってことにはならないですよねぇ


さて、本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『【サーチライト】
 残るか「ジャケ買い」文化
 音楽パッケージ 魅力訴え』

高島屋新宿店で5月に、CDのジャケット写真やイラストを集めた展覧会
「ミュージック ジャケット ギャラリー2015」が開かれた
という記事

この展覧会自体は、日本レコード協会や印刷会社の金羊社などが
主催したもので、デザイナー別に多くのジャケットを展示したもの

http://musicjacket.jp/より

記事によれば、主催者側の発表では、計10日間の開催期間中の来場者数は
約1万300人に上ったそうです

デザイナー別に展示ということで、美術館の個展といった趣向もあるでしょうか
とはいえ、CDのジャケットデザインだけでこれだけの人数にもなったというのは
音楽好きの私も興味深いものがあります


記事では、世界の音楽市場について言及しています
国際レコード産業連盟が4月に発表した調査結果では
世界の音楽市場では2014年にインターネット配信などによる
デジタル販売が、初めてCDやレコードの販売額を上回ったとあります
CDなどのパッケージ商品の市場縮小は止まらないというのが
悲しく感じる現実ではあるのです…

そこで、今回の展示会によって、ジャケットを通じて
パッケージの魅力を消費者に訴えるという狙いがあるようです

とはいえ、日本での音楽市場が世界と違うというのは云われていますが
記事曰く、日本市場ではパッケージ商品が8割を占めているようです
市場は縮小傾向にあるとはいえ、「ジャケ買い」をするという文化が
完全に消えたわけではない、と記事では云っています

ジャケ買いをするかしないかは個人の趣向によるものだと思いますが
それも個々人の一種の文化として残したいということは
日本レコード協会としても意向があるのでしょうか

あと、記事では、パッケージ商品ではあることは、印刷会社などといった
関連産業にも影響があるというわけで、現在の市場状況というのは
大いに危機感があるということを感じさせます


私も毎週のようにパッケージ商品を購入し楽しんでおります
ジャケ買いをするかどうかは置いておいて、音楽の文化の中の一つである
ジャケットというものを長く楽しむことができる世界であってほしいものです♪

紙テスト電子化 実証研究を開始 大日本印刷など…

2015-06-02 22:41:35 | NewsPaper
今日はとある音楽映画を鑑賞してきました
今年に入って以降、著名人の音楽ドキュメンタリーが
続々と公開されていたのですが、今日鑑賞したのは
わりとベストな出来だったなぁって感じることが出来ました

さて、本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『紙テスト電子化
 実証研究を開始
 大日本印刷など』

大日本印刷と日本マイクロソフトが
学校現場で使われる紙のテストを電子化する
プロジェクトを下賜すると発表した
という記事

これは、大日本印刷が開発したシステムを活用し
紙のテストやドリルを「Word」用のデータに変換し
テストのデジタル化を進めていくというもの

回答型式や配点なども合わせて登録することができ
先生の祭典の手間が減るのだとか…


って、へぇ、それは良いことだ
素直に喜ぶことが出来ますか??
子どもの教育にとって本当に良いことなのか
って疑問に持つことは間違っていないですよね!?

ニュースリリースを見ると
小中学校では、2020年までにタブレット端末が
1人1台配備される予定なんだとか…

ってそこまで時代が進んでいることに
改めて驚く限りです…
そこまで将来的に学校現場から
紙のものはなくなっていくのでしょうか
ペンで紙に字を書くことがなくなっていくのでしょうか
全く0になることはないとは思うのですが…


さて、まず今回は、6月以降に東京や京都などの自治体や学校で
紙の教材をWordに変換したデジタルテストの利活用に向けた
実証研究を開始していくとのこと

マイクロソフトとしては、自社が提供するデータ分析ツールを活用してもらって
児童や生徒の状況に合わせた指導や教材選定を支援するとった立場もあるようです

デジタルテストのデータは、学校全体で管理できるため、クラスや学年の傾向を
教員同士で共有し、指導計画を練り直すといった活動を、より短いスパンで行うことが
可能といったデジタルならではメリットがあるようで、そのあたりは
充分に活用してもらって、子どもたちのためになっていけば、と考えるものです

記事によれば、大日本印刷の調べでは、中学校では1校当たり年間2千㌻程度の
紙を教材を使っているとのこと
それは、自治体規模で考えると、さらに物凄い数になっていきそうですね
この仕組みを取り入れ、2018年までに1万枚の電子化を目指すとのこと

果たして、実証研究を開始して以降、どこまでどのような成果を残すことが出来るのか
その結果を楽しみにしたいものですね

ICカードで登退園時間記録…

2015-06-01 19:33:59 | NewsPaper
気付けば今日から6月なんですね
ぼちぼち梅雨の季節かと思うのですが
そんなに早くはやってこないもんですよねぇ


さて、本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『【フラッシュ】
 ICカードで登退園時間記録』

NTT西日本がICカードを使って保育園児の登園や退園の時間を
記録できるシステムを6月から販売するという
記事

この「登降園管理システム」なるものは、保護者が送り迎えするとき
ICカードを読み取り機にかざして画面をタッチするだけで
サーバーに時間を記録するというもの

http://www.ntt-west.co.jp/news/1505/150529a_1.htmlより

一般の会社であれば、よくありそうなシステムではありますが
多くの保育所では、園児の保育計画・保育記録、登降園時間の記録等を
手書きで作成して管理しているようで、紙書類を作成する保育士の負担軽減が
課題となっているようです

記事によれば、手書きで記録・管理していた従来手法に比べて
1か月間で26時間分の作業を減らせるとのこと

なるほど、まだまだ電子化が浸透していない業界は十分にあって
生産的な業務(と云っていいのか!?)できるものは多々あるということですね

なお、実際の現場で働いていた保育士や現役のママが開発に携わっているようで
本当に必要な機能に絞られているとのこと
実際の現場で必要と判断された機能を取り込み、使い勝手がいいように
細部まで考え抜かれているとのこと

そういったことから、保護者が専用サイトとから欠席の連絡をできる機能を用意したり
補助金申請などの書類も簡単に作成できるようになる機能も用意しているとのこと

現場の声により近いものをシステムに反映しているのは
業界の規模からしても興味深いものがありますね

今後は、子どものアレルギー症状や薬を飲む時間などを登録できる
機能などを搭載していく方針もあるとのこと


NTT西日本としては、あくまでNTT西日本の管内で販売し(って、結構な範囲ですよね!?)
価格は、園児が100人以内の場合で80万円(税別)(工事費、保守費別)からとのこと
これは、保育園側の予算としては妥当なところでしょうか!?
3年間で350カ所の保育園への納入を目指しているとのこと
これは、それこそ保育園側やお母さん方の口コミで広がっていくところも考慮しているのでしょうか
導入されていった際には現場の声がどんどん公開されていけばなぁと感じるものです