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エリザベス ゴールデンエイジ

2008年02月25日 00時59分54秒 | 映画
日比谷スカラ座でエリザベス ゴールデンエイジを観てきました。

エリザベス ゴールデンエイジ

下記gooより抜粋。
"25 歳でイングランド女王に即位したエリザベス。父王ヘンリー8世の遺志を継ぎプロテスタントの女王として即位したが、国内にはカトリック信者が大勢おり、不安と憎悪が渦巻いていた。その頃、ヨーロッパ列強はイングランドを占領すべく狙っており、スペイン国王フェリペ2世はことあるごとに圧力をかけてきた。さらにカトリック派のスコットランド女王メアリー・スチュアートの存在も火種となっていた。"

"イングランド国王の娘として生まれながら、私生児の烙印を押されたエリザベスが運命を切り開いていく姿を描いた『エリザベス』(98)の続編"、ということで、前編は見ていなかったけどこれ観ると是非観たい気がします。
goo映画エリザベス ゴールデンエイジ





下はネタばれと感想です。映画を観ていない方は注意です。

まず前振りとして。(前作見てないから下記の歴史的事実がどう描かれているかはわかりませんが・・・。)この映画に出てくる幽閉された女性はメアリステュアート。
彼女はスコットランドを統治していた女王でしたが、王位を剥奪されて亡命、イングランドのエリザベス1世に庇護を求めます。ですが、王位継承権を主張したためにエリザベスと衝突し、映画が始まった時点ですでに幽閉の身となっています。

エリザベス1世の前のイングランド女王はメアリ1世。彼女はカトリック教会を復活させ、熱心なカトリック教徒のスペイン皇太子フェリペ2世と結婚。
当時イギリスで信仰が広がりつつあったイギリス国教教徒数百人を処刑したため、後世「ブラッディメアリ」と呼ばれたりします。(カクテル名ブラッディマリーは彼女から来たものです。)この後フェリペ2世はスペイン王位に就きます。スペインは当時海軍に力があり、1571年、オスマン帝国とのレパントの海戦に、スペイン船とヴェネツィア船を主力とした連合艦隊で勝利するなどスペイン艦隊の武威はかなりのものでした。

映画では、メアリステュアートがエリザベスに対して暗殺計画をたてますが、暗殺は失敗に終わり、メアリは処刑されます。
これを契機にフェリペ2世がイングランドに開戦、アルマダ(艦隊)に出撃を命じます。これはアルマダの海戦(1588年)と呼ばれ、スペイン没落の予兆を示すものと言われます。陸軍を上陸させようとしたスペインに対し、イングランド側は火をつけた艦隊を突入させ陣形を崩し、スペイン艦隊の士気を挫き上陸を諦めさせることに成功しました。このシーンが映画では再現されており、見ごたえがありました。

映画ではエリザベス1世になんとか女性っぽく振舞ってもらってヒューマンドラマの形を取ろうと苦労した跡がありますが、アルマダの海戦時エリザベス1世55歳・・・。ちょっと無理があろうかと・・・(汗)。

しかし豪華な衣装、荘厳な建物、そしてスペインの圧力などを感じさせる映画のつくりは悪くありませんでした。自分勝手な感想を入れてないところに好感を持ちました。
監督シェーカル・カプールは、パキスタン北部ラホール(パキスタンの人口第2の都市)出身ということで、元イギリス植民地であったインド(パキスタン)の人がこういった映画を作る、というのが面白いです。


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