――☆★さんぐ/撮速日記★☆――

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セラフィーヌの庭

2010年10月03日 22時55分59秒 | 映画
フランスのセラフィーヌ・ルイという画家の伝記映画です。素朴派と呼ばれる、”画家を職業としない者が、正式の教育を受けぬまま、絵画を制作している”(Wikiより)一派に属すようです。



ネタバレ注意-----。
1912年、フランスの郊外サンリスで家政婦をしていたセラフィーヌの家に、ドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデが引越してくるところから話は始まります。

家政婦をしていたセラフィーヌが、ピカソを見出したと言われる目利きの画商ウーデに見出される下りは、サクセスストーリーが感じられ良いです。

ただ、セラフィーヌは48歳にウーデと会って、ウーデが再度戻ってきて脚光を浴びたのは63歳、66歳~68歳で精神的に…というのも遅咲きの悲劇というか…。

最後の木のシーンが印象的でした。最初のうちはイマイチ入り込めなかったけど、注目されだしたあたりから面白くなってきました。フランスでは2009年にセザール賞(フランスのアカデミー賞みたいなもの)最多7部門受賞したということで凄い映画のようです。

セラフィーヌの庭

スラムドック$ミリオネア

2009年05月10日 00時31分50秒 | 映画
日比谷シャンテシネでスラムドック&ミリオネア見てきました。

スラムドック$ミリオネア

スラム街出身の少年が、クイズに正解し続けていくとミリオネアになれる、というテレビ番組で正解を続けていく。果たして少年はミリオネアになれるのか?というのがざっくりした筋。それと初恋の恋人に対する想いなども合わさって、筋立ては明快だけど邪魔をする現実が重たくて、中々先が見えない。

つい引き込まれて見てました。
新聞で好評だったので、見たいなと思っていたので見れて満足でした。

スラムの人々の抱えるバックグラウンドの闇は深いんだけど、見終わった後には爽快感があり、悪くない映画でした。ちょっと残虐なシーンがあってR-12ついてますが、こういう現実もあるんだ・・・ということを教えてくれる映画で、最近弛んでいたので頑張らないとなぁ、という気分にさせてくれました。


エリザベス ゴールデンエイジ

2008年02月25日 00時59分54秒 | 映画
日比谷スカラ座でエリザベス ゴールデンエイジを観てきました。

エリザベス ゴールデンエイジ

下記gooより抜粋。
"25 歳でイングランド女王に即位したエリザベス。父王ヘンリー8世の遺志を継ぎプロテスタントの女王として即位したが、国内にはカトリック信者が大勢おり、不安と憎悪が渦巻いていた。その頃、ヨーロッパ列強はイングランドを占領すべく狙っており、スペイン国王フェリペ2世はことあるごとに圧力をかけてきた。さらにカトリック派のスコットランド女王メアリー・スチュアートの存在も火種となっていた。"

"イングランド国王の娘として生まれながら、私生児の烙印を押されたエリザベスが運命を切り開いていく姿を描いた『エリザベス』(98)の続編"、ということで、前編は見ていなかったけどこれ観ると是非観たい気がします。
goo映画エリザベス ゴールデンエイジ





下はネタばれと感想です。映画を観ていない方は注意です。

まず前振りとして。(前作見てないから下記の歴史的事実がどう描かれているかはわかりませんが・・・。)この映画に出てくる幽閉された女性はメアリステュアート。
彼女はスコットランドを統治していた女王でしたが、王位を剥奪されて亡命、イングランドのエリザベス1世に庇護を求めます。ですが、王位継承権を主張したためにエリザベスと衝突し、映画が始まった時点ですでに幽閉の身となっています。

エリザベス1世の前のイングランド女王はメアリ1世。彼女はカトリック教会を復活させ、熱心なカトリック教徒のスペイン皇太子フェリペ2世と結婚。
当時イギリスで信仰が広がりつつあったイギリス国教教徒数百人を処刑したため、後世「ブラッディメアリ」と呼ばれたりします。(カクテル名ブラッディマリーは彼女から来たものです。)この後フェリペ2世はスペイン王位に就きます。スペインは当時海軍に力があり、1571年、オスマン帝国とのレパントの海戦に、スペイン船とヴェネツィア船を主力とした連合艦隊で勝利するなどスペイン艦隊の武威はかなりのものでした。

映画では、メアリステュアートがエリザベスに対して暗殺計画をたてますが、暗殺は失敗に終わり、メアリは処刑されます。
これを契機にフェリペ2世がイングランドに開戦、アルマダ(艦隊)に出撃を命じます。これはアルマダの海戦(1588年)と呼ばれ、スペイン没落の予兆を示すものと言われます。陸軍を上陸させようとしたスペインに対し、イングランド側は火をつけた艦隊を突入させ陣形を崩し、スペイン艦隊の士気を挫き上陸を諦めさせることに成功しました。このシーンが映画では再現されており、見ごたえがありました。

映画ではエリザベス1世になんとか女性っぽく振舞ってもらってヒューマンドラマの形を取ろうと苦労した跡がありますが、アルマダの海戦時エリザベス1世55歳・・・。ちょっと無理があろうかと・・・(汗)。

しかし豪華な衣装、荘厳な建物、そしてスペインの圧力などを感じさせる映画のつくりは悪くありませんでした。自分勝手な感想を入れてないところに好感を持ちました。
監督シェーカル・カプールは、パキスタン北部ラホール(パキスタンの人口第2の都市)出身ということで、元イギリス植民地であったインド(パキスタン)の人がこういった映画を作る、というのが面白いです。

イタリア式恋愛マニュアル

2007年08月14日 19時04分40秒 | 映画
銀座に見に行ってきました。
4組のカップルのオムニバスのような感じです。
1組目のフリーターの青年の強引さにはちょっと引いた(日本では3回くらい捕まってそうw)けど、大切なのは愛ですかね・・・(--;)

妙な衒いがなくて自然(等身大)で良い映画です。
最初の一組以外はちょっと年齢が高いかな。
4組目のおじさんが行動パターンがドリフターズとかのそれで、妙に笑いのツボにはまりました。(少しくどいかもですが)



オーシャンズ13

2007年08月14日 18時25分07秒 | 映画
オーシャンズ13を上野で見てきました。
前作を知らないんだけど、前回のメンバー(?)一人がだまされて心臓発作を起こしてしまい、そのだました人を懲らしめてやろうとする、というストーリーがあって、楽しめるつくりでした。
あまり背景を知らない自分としては、もう少し細かい説明があると嬉しかったですが、何も知らない状態でも結構楽しめました。

今宵、フィッツジェラルド劇場にて

2007年03月04日 17時35分45秒 | 映画
ラジオ番組の最後の一日の、公開録音の様子を描く映画。渋谷ル・シネマで観てきました。

"ミネソタ州線とポールのフィッツジェラルド劇場。全米のリスナーに長年親しまれてきたWLT局のラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」(実在する同名の音楽番組がモチーフになっている)の公開録音がここで行われようとしている。"
と映画のサイト(映画について)に説明されています。

"テレビの時代をくぐり抜け、30年あまり生き延びてきたラジオの音楽バラエティショウの最後の公開生中継の舞台裏を描く。"
とあり、劇中の音楽は良いと思いました。

ただ、笑いがドリフというか、昔のお笑いっぽくてちょっと笑えなかったです。
映画を観た感じはそんなに悪いものではなかったけど、刺激が少なくて30代より若い人にはおすすめできないです。

劇場に二人だけ、ものすごく楽しそうに大笑いしていた上品そうな老婦人と顔は見えなかったけど同じくらいの年齢の(と思える)老紳士がいたので、ある層には非常に受けの良い映画なのかもしれません。

今宵、フィッツジェラルド劇場で

華麗なる恋の舞台で

2007年02月11日 19時39分45秒 | 映画
大人の恋は軽やかで美しく、
ちょっと意地悪でドラマチック
人生は華やかな舞台のように。

ということで、イギリスの文豪、サマセット・モームの"劇場"の映画化です。

公式HPには、
"1938年ロンドン。満たされながらも変化のない生活にうんざりしていた人気女優ジュリアは、親子ほども年の違う米国人青年トムと出逢い、恋に落ちる。だが、それもつかの間、トムは若い女優と恋仲になり、ジュリアは傷心。それでもジュリアは、その女優を彼女の舞台に抜擢してほしいというトムの勝手な願いを聞きいれ、余裕の素振りを見せるのだった。現実を受け入れ、すべてを譲ってしまうかに見えたジュリアだったが、傷ついただけでは終わらないのが、大人の恋。彼女の人生の第2幕は、まるで華麗な舞台のように、ドラマティックな結末を用意して、今、幕をあけようとしていた―"

とあらすじがあります。
見終わった後の感じは悪くないですが、視点がずっと45歳の女優の側なので、そこに同調できるかだと思います。中高年の方が元気をもらえる映画、です。

華麗なる恋の舞台で

ヘンダーソン夫人の贈り物

2007年01月14日 16時25分33秒 | 映画
感想は後ほど書きますが、面白い話でした。
金持ちのおばあさんが未亡人になって、つぶれかけの劇場を買い取ってショーをします。おばあちゃんの毒舌がいい感じです。女性の裸が出てきますが、思ったよりはやらしくはないです(でも18禁かなこれは・・・)。(感想は後で詳しく書こうと思ってます。)

戦時中をモチーフにした映画、最近多いですね。
これは英国ですが、日本でも硫黄島2部作あったし、世の中が変わりつつあるような気がします。