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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ボリュームがある縮み雪菜のトウが美味い

2024年03月26日 | 畑:花菜類

ナバナ類はトウを穫るのが目的で作られます。
我が家でも秋から穫れるアスパラ菜に始まり、寒咲花菜、そして春に穫れるよう茎立ち菜3種を作っています。
一方、トウを穫るのが目的でなくとも、冬越ししたアブラナ科野菜は春になれば自然にトウが立ってきます。
そして、それらのトウの中にも美味しく食べられるものが多くあります。
今我が家の畑にあるのは「縮み雪菜」とチンゲンサイです。
今年、特筆すべきは「縮み雪菜」。


昨年まで長く作っていたターサイを止め「縮み雪菜」一本にしたこともあり、多くが残されたままになっています。


葉物として穫り残した場合は茎立ち菜として利用するつもりでいました。
2月頃、今年は暖冬なのでトウ立ちがかなり早まるだろうと推測していました。
しかし、2月下旬からは一転真冬並の寒さに逆戻りし、花芽の方は進みませんでした。
例年よりは若干早いもののほぼ昨年並と言ったところです。
雪菜と言えば茎立ち菜として作っている「仙台雪菜」があります。
しかし、雪菜と名前が付いていても全く別物で姿形も違います。
「仙台雪菜」がもともと地元に根ざしたいわゆる伝統野菜に対し、「縮み雪菜」はターサイから育種されたもの。
ターサイのトウも美味しいですが、「縮み雪菜」も大変美味しい。
これまで作ってきた経験ではトウの伸び出しはターサイよりやや遅い。
今年は何と言ってもボリュームが頗る良いのが特徴です。


トウが伸び出す前に見ると分るように、もともと芯の葉は枚数が頗る多く縮れるのが特徴です。
そのトウが伸び出すのでトウのボリュームが豊かになるのでしょう。


トウに付いている新葉自体も葉が細かく縮れ肉厚です。

数日前に穫った株からはわき芽が伸びてきました。


数株穫っただけでもこのボリューム。


蕾、新葉、茎何れも柔らかく甘味があり美味しい。


側にチンゲンサイがあります。


こちらもトウが伸びていますが、ボリュームはぐんと落ちます。


味の方も「縮み雪菜」に比べると落ち、食指はあまり動きません。
もっともそれでも助っ人は穫っているようですが。


墨彩画「金魚草」

2024年03月25日 | 水墨画:草花
画仙紙 半切1/3   


過日、彼岸の生花用に金魚草を頂きました。ピンクと黄色の花です。
春らしいクリアな色合いでボリュームがあり華やいだ雰囲気が感じられます。
金魚草の名のとおりぷっくらとした花びらは可愛らしく金魚が沢山寄っているように見えます。
少し調べてみると品種も多く様々な色や形の花が切り花や鉢物、また花壇などにも作られているようです。
日本と同様中国でも金魚草と呼ばれるらしいのですが、英語圏ではSnap-dragonと呼ばれると言います。
かみつくドラゴンと言う意味で、花の姿がドラゴンの顔のように見えることから名付けられたらしい。
ちなみにフランスではgueule-de-loupという名前で呼ばれると言います。
こちらは口を開いたオオカミの顔のように見えることから名付けられたらしい。
東洋人は個々の小さな花の印象を、西洋人は大きな花全体をイメージすると言うことでしょうか。
濃いピンクの金魚草をイメージし墨彩で描いてみました。


水稲の種籾の水漬けを開始

2024年03月24日 | 田んぼ

前日から行ってきた種籾の種子消毒2日目。24時間で完了です。

覆いを外します。


引き上げてしばしそのまま置き、滴る薬液を切ります。


その後に数時間風乾します。
使用書では風乾しなくても問題ないことになっていますが、我が家では昔から行っています。
薬剤を定着させるためもありますが、直ちに水漬けするとすぐ水が汚れてしまいます。
風乾は、風通しの良い日陰に一輪車に乗せたまま置いておきます。


風乾後、水漬けを開始します。


発芽を良くするため水漬けは必須で、目安は2週間ほど。
「ひとめぼれ」は発芽しにくいので水漬け期間は長めにとった方が安心です。


種籾消毒の効果を安定させるため最初の3~4日は水の交換はしません。
その後は2、3日ごとに水を交換します。
資材も高騰し、我が家のような小規模生産では出荷量も僅かでとても採算がとれません。
モチベーションも落ちようというものですが、郎党ほかにも我が家の米を欲する方がいるので作り続けます。

水稲の種籾消毒を始める

2024年03月23日 | 田んぼ

過日、育苗ハウスのビニール掛けを終えましたが、今度は種籾の準備に取りかかります。
昔から見ると作付けが大幅に減少したものの何はともあれ米作りのスタートを実感する時です。
苗作りに失敗は絶対に許されません。野菜のように簡単には播き直しの効かないのが水稲の育苗です。
これが購入した検査済みの種籾。今は出荷の際に種子の証明が必要になるため自種は使えません。


品種は「ひとめぼれ」1品種。
刈り取り作業を委託するようになって以来、我が家のような小規模生産では1品種に絞らざるを得なくなりました。
本来なら、ここで種籾を選別する塩水選を行うところです。
これまで毎年行ってきましたが、今の種籾は精選が良くはじかれる籾は僅か。今年は省略することにしました。
種籾を扱いやすいよう4つの網袋に分けます。


種籾消毒に使う薬剤はテクリードCフロアブル。効果が安定しています。


薬剤を水に溶かし200倍液を作ります。
網袋に入れた種籾を投入して浸漬し、種籾消毒を開始します。


古ビニールで覆いをします。


このままの状態で24時間処理を行えばで完了です。


「仙台雪菜」の茎立ち菜を穫り始める

2024年03月22日 | 畑:花菜類

茎立ち菜(とう立ち菜)は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種作っています。
何れも10月18日の種播き。
先駆けの「つぼみ菜」に続いて「仙台雪菜」を穫り始めました。


「つぼみ菜」より20日余り遅い穫り始めとなりました。
例年なら2週間違いくらいですから、今年は差が大きくなりました。
2月中旬までの暖冬と下旬以降の寒さのぶり返しがここでもはっきり出ています。
それでも例年と比べると1週間程度早く、ほぼ昨年並です。
「仙台雪菜」は3種の中で一番作りにくいのですが、今年は生育が非常に旺盛。
このくらい旺盛になれば確実に沢山穫れます。


「仙台雪菜」は、当地方のいわゆる伝統野菜で、葉物として美味しく食べられます。
我が家ではトウが比較的早くから伸び大変美味しいので茎立ち菜として作っています。
ですから正確には「仙台雪菜のトウ(立ち)」ですが、略して「仙台雪菜」としています。
「つぼみ菜」を作る前は「仙台雪菜」が最初に穫れていました。
近年当地方でよく作られるようになった縮み雪菜は全くの別種です。
「仙台雪菜」は多少花が咲くようになってからでも柔らかく美味しく食べられます。
ただ、主枝は早めに摘んだ方が、わき芽の伸びにはプラスです。
このくらいにトウが伸び蕾が大きくなれば穫り頃。


鋏を入れ切ってみます。


穫った後。沢山のわき芽が伸び出しています。


これはすでに主枝を穫った株。


わき芽が伸び蕾が大きくなってきました。間もなくわき芽の収穫も出来るようになります。
数株穫ってみました。


主枝はボリュームがあります。
蕾も大きい。「仙台雪菜」は新葉、茎も柔らかく食味では一番と言えるでしょう。


こちらは「つぼみ菜」。


穫り始めて20日余り。わき芽の収穫が最盛期です。今年は株が旺盛で豊作です。


こちらは「かき菜」。


「つぼみ菜」と似ていますが、葉色が濃くトウの伸び出しも大きく異なります。


すでにトウがかなり伸びてきました。収穫間近になっています。