里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

冬囲いしたダイコンを取り出す

2024年03月01日 | 畑:根菜類

冬囲いしたダイコンを取り出しました。これが3回目になるでしょうか。
畑に残したダイコンが多かったため、囲いのダイコンを取り出すペースは少々遅れています。
冬囲いしたのは12月20日。品種はすべて「耐病総太り」。
「耐病総太り」は根の半分くらいが地上に出るので、厳寒期には次第に凍害を受けやすくなります。
ただ葉が大きく根を覆うように被さるので多少の氷点下では大丈夫です。
しかし、連日厳しく冷え込むようになると放置できず、当地では冬囲いが不可欠です。
冬囲いは二通りの方法で行っています。
こちらがダイコンの葉を付けたまま囲ったもの。


こちらがダイコンの葉を落とし土中に埋め込んで囲ったもの。目印に稲わらの端を出しています。


先に取り出すのは葉付きのダイコンの方です。
土を掘りあげ稲わらを挟みながらダイコンを斜めにして埋め込んでいます。


必要な都度手前の方から順次取り出していきます。
冬囲いの場合、今冬のようにしばしば春の陽気になるようなことは望ましくありません。
本来は多雪地帯の雪中下で貯蔵するようなチルド環境下が理想です。
当地の環境下では、日数が経つほどダイコンが傷んでくるのは避けられません。
土を少しどけ稲わらを返すとダイコンが現れます。


あとは容易に引き出すことができます。


2本引き出してみました。


想定したよりは綺麗なように見えます。


気温があまり上がらなければ数本まとめて引き出し、泥着きのまま保管しておくのも可です。
取り出した後は稲わらと土を軽く元に戻しておきます。
洗ってみます。


畑から穫ったばかりのダイコンと比べれば肌が汚れています。
しかし、暖冬下の中では思いのほか汚れていませんでした。冬囲いして2ヵ月以上経ってこれなら上々。
「耐病総太り」はこの程度なら皮を剥けば畑からの穫りがけと変わらない品質です。
これは最後に種播きしたダイコンで重さも2㎏強と手頃。畑に残したものは3㎏超ありました。
冬囲いのダイコンを消費しきるのは難しいですが、助っ人は切り干し大根にもしており恩恵に与っています。