里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水稲育苗ハウスにビニールを掛ける

2024年03月17日 | 田んぼ

今年も間もなく田んぼの季節がやってきます。
少し早めですが、育苗ハウスにビニールを掛けました。
我が家の育苗ハウスは40年以上にもなろうかという文化財的代物。このようなタイプはもう殆ど見かけません。
毎年点検し補強補修をしつつ使い続けています。しかし、何分老朽化しているので水稲の育苗期間のみの利用です。
ビニールを掛けるのは天候を見計らってやる必要があります。そして、一人では無理なので複数必要。今年の助っ人は一人です。
少々風があるのが気になりましたが、まずまずの好天。
すでに肩部から下のサイドビニールは前もって付け、縛ってあります。


縛っていたサイドビニールを全て下ろします。


屋根部分に梨地の加工ビニールを2枚掛けます。。
まず、片側に1枚の屋根ビニールを掛けます。そして動かないよう所々に仮止めをします。


同じようにもう1枚の屋根ビニールを掛け、やはり仮止めをしておきます。


その後、ビニールをしっかり固定します。
このタイプのパイプハウスはスパンごとにマイカー線を張り、ビニールを保持させる仕組みになっています。


このマイカー線をしっかり止めないと強風で吹き飛ばされます。
マイカー線は次第に緩みが生じるので時々点検して締め直す必要があります。
これでビニール掛けは終了です。


この後、我が家ではさらに遮光シートを掛けます。


これは作業する時の日除けと強風対策のためです。
作業するときはサイドビニールを開放するより遮光シート掛けた方がやりやすい。
また、暴風が吹きそうな時に掛けると十分な効果があり安心です。
遮光シートは一人で容易に上げ下ろしができるよう簡単な仕掛けをしておきます。
ハウス内の古い黒マルチは雑草防止のため育苗のベットを作る時まで掛けたままにしておきます。
最後に中央通路に支柱を立てます。


これは万が一の雪害対策です。このタイプのパイプハウスは雪が滑り落ちにくいのです。
殆どの場合は無駄な作業になります。しかし、それで有り難いと考えるようにしています。
10年に一度くらいの確率ですが、3月末や4月に入ってからのどか雪で苦労した経験があります。
当地方では気圧配置が西高東低の厳寒期よりそれが崩れ南岸低気圧が北上する時が問題なのです。
遮光シートは雪が降ると落ちなくなるので、通常は外しておきます。


これで水稲育苗ハウスのビニール掛けは終了です。