里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

えんどうの花を水墨画で描く

2020年05月22日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 エンドウの花を水墨画で描きました。
 収穫が盛りになっているサヤエンドウですが、その姿は実に複雑で特徴的です。
 葉には、茎に付く大きな葉と、その葉の裏から伸びた蔓に付く小さな対の6枚の豆葉があります。その先には巻きひげです。
 花は綺麗でかわいい。赤花と白花がありどちらも綺麗ですが、作っているのは赤花。赤花の方が画にしやすいと思うものの、やはり描くのは難しい。
 花は大きな葉の付け根から伸びた花梗の先に2花着きます。これが生長し莢になります。そして、伸びながら茎先に花が出来ていきます。
 私はサヤエンドウには少々の拘りがあり、墨画展に初めて出品した掛軸の水墨画もサヤエンドウが題材です。
 作品名は「豌豆」。
 その複雑な姿に悪戦苦闘して仕上げました。出来はさておき、思い出深い作品です。