里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

平核無(ひらたねなし)柿を穫って脱渋

2023年11月11日 | 畑:果実類

10日ほど前に脱渋用の渋柿「平核無(ひらたねなし)を穫りました。
植えて20数年になるでしょうか。1本だけです。


そもそもは「大平核無」と言う品種の触れ込みに釣られたのですが、普通の平核無と何ら変わりません。


もっとも畑の邪魔にならないところに植えたので条件はよくありません。午後は隣家の立木の日陰になります。
かなり紅葉してきました。この柿の木は紅葉が綺麗です。
大して成っていないように見えますが、そうでもありません。


昨年もほどほどに成りました。今年は表年ですからそれよりも多い。
大きくならないようにだけ考えて剪定しているので穫るのは頗る楽です。


収穫にはちょうど良い色付き加減です。例年よりかなり早い。


例年あまり肌が良くないのですが、今年は綺麗です。
他の柿のように鈴なり状態でもなく、いい案配の成り具合です。


助っ人が来たので即収穫。


数十個あれば十分なのですが、思ったより多く、100個余り。
脱渋は助っ人にお任せです。
渋抜きの方法には幾つかあります。平核無の場合はアルコールによる脱渋が一般的。
脱渋用のアルコールでヘタの部分にアルコールを付けビニール袋に入れ密封。


以前は果実全体にまんべんなくスプレイしていました。
木に成っているうちに固形アルコールを入れた袋を掛ける樹上脱渋、著名産地では大規模な炭酸ガスを使った脱渋もあります。
助っ人曰く「誰が食べるの?」。今、甘柿が穫れているので、専ら食指はそちら。
それでも出来上がれば、それなりに消費するでしょう。
密閉する期間は1~2週間と言われていますが、気温との関係もあります。
短ければ渋抜けが悪かったり甘味が薄くなり、長ければ軟らかくなりすぎます。
今年は気温も高く、9日ほど置いてみました。

剥いてみました。綺麗です。


渋はすっかり抜け、完全に食べられる状態です。硬さもちょうど。


今年は非常に甘い脱渋柿になりました。開封後は冷蔵庫で保管すれば結構長持ちします。