里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

秋の猊鼻渓と厳美渓へ

2023年11月03日 | 小旅

今、紅葉が見頃と言う岩手県南一関市の猊鼻(げいび)渓と厳美(げんび)渓を訪ねました。
昔はそれぞれ東山町、厳美村でしたが、一関市に合併され現在に至っています。
同一市にあり名前が似ているため間違いやすいので注意が必要です。
我が家からは東北自動車道を利用すれば楽に日帰りのコースです。
まずは猊鼻渓。
日本百景の一つにも数えられる名勝です。
これまでも訪ねたことはあるのですが、船下りは初めてです。
約2kmのコースをゆっくりと90分掛けて往復します。
乗船場近くには堰堤があり、通常は流れが非常に穏やかです。


上るのも下るのも船頭が棹一本で操ります。 カモが一緒に付いてくるのどかな船下り(上り?)。


砂鉄川の浸食でできた渓谷です。


次々と船が出ていました。特に台湾からの観光客が多いそうで、中国語が飛び交っていました。

高さ100mの絶壁に奇岩、洞窟など迫力のある絶景が広がります。





全山紅葉と言うのではなく、絶壁と赤松とのコラボが特徴です。


ここ上りの終点で下船し、30分ほどの散策です。


高さ100mを超える第一の絶壁。


猊鼻渓の名の由来となった奇岩「獅子ケ鼻」があります。

帰りの船下り。


最後に船頭の「げいび追分」を聞き、下船となりました。


これまでも最上川や保津川ほか何度か船下りを経験していますが、間違いなく上位にランクできます。
続いて厳美渓へ。


こちらには何度か来ています。
栗駒山を源に流れる磐井川が巨岩を侵食してできた渓谷が名勝・天然記念物に指定されています。
遊歩道を散策しながらゆっくりと紅葉の渓谷美を楽しみました。
上流の荒々しい流れ、下流のゆったりとした流れなど変化のある渓流です。


猊鼻渓のような高い絶壁はありませんが、独特の奇岩と綺麗な水の流れが魅力。

周辺のイロハモミジが見頃でした。


こちらが上流側。

下流側。










名物の「かっこうだんご」。


渓流をはさんだ対岸の店からロープに下がる籠に代金を入れて木槌を鳴らすと、籠は引き上げられ注文しただんごが降りてきます。
近くにある道の駅「厳美渓」。


猊鼻渓と厳美渓からは平泉もほど近く。大概は中尊寺や毛越寺を巡るのが一般的な観光コースです。
中尊寺や毛越寺は何度か来ており、今回は日も短いのでそちらはなし。
最後に道の駅で少々お土産を調達して小さな旅は終了です。