里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

恒例のわら集め、そして秋起こし

2023年11月22日 | 田んぼ

稲刈り終了後、我が家では恒例になっているわら集め。
年中行事の大事な作業です。大分日が経ちましたが、記録に留め置きます。
過日2日に亘り行いました。終日やるのはなかなか大変です。
今年は稲刈り後もしばしば雨が降り、すぐに出来ずヒコバエがかなり伸びてしまいました。


集めたわらは堆肥にするほか畑へのすき込み、敷きわら、植え溝などに用います。
今年は田んぼが乾いたので例年ほど大型コンバインのキャタピラ跡が酷くありません。
今や近隣でも手作業でわら集めをするような人は殆ど見かけなくなりました。
わら集めをするならヘイベーラーで一気に行うのが当たり前の時代になってきました。
この運搬機は40年ほどにもなる文化財的代物。


昨年、エンジンが不調で馴染みの農機具店に修理を依頼したところすでに部品がなく修理不能。
中古のエンジンを紹介され交換。しかし、今年またエンジン不調で修理して貰いました。
またキャタピラには多数の亀裂がありハラハラです。無理には扱えません。
大型コンバインの刈り取り跡にはわらがまとまって落とされる所が多数出ます。
主にそのような所をホークを使って集め積み込みます。
今年は、稲刈り間もなく助っ人が所々に纏めてくれたので大助かり。
そのままだとこのように嵩張るので、何度も荷台に上がってわらを踏み固めます。


これを繰り返すので、なかなかの重労働です。


しかしこれは不可欠、これでがっちり積み込むことができます。


近くの畑の端に運びます。
思ったよりわらの量が多く、昨年より多い4台になりました。


手作業の上、運搬機のスピードが遅く、時間が掛かります。1日目はここまで。
2日目は別の田んぼ。


こちらも見た目よりわらの量が多い。


がっちりと積み込み別の畑にも4台。今年は昨年よりかなり多いわらの量になりました。


この外に、助っ人が大きな袋にも集めてくれるので、それは種播きの時などに使っています。
地味でかなりくたびれますが、我が家では重要な作業なのです。
わら集めが終われば、次は秋起こし。秋耕と言うべきでしょうか。
コンバインで刈り取られた田んぼでは、刻まれたわらをすき込むのは不可欠の作業です。
今年は気温が高く、ヒコバエがあっという間に伸びました。
刈り取った後のわらのすき込みは早いのに越したことはないはずです。
しかし、結構雨が降ったため予定より遅れてしまいました。
それでも今年はもともと田んぼが乾き大型コンバインのキャタピラ跡が酷くなかったので助かりました。


作業開始。


但し、ヒコバエが伸び土の反転はやや不十分。我が家の機械の能力ではこの程度でした。

最後に田んぼ周囲の枕地を耕耘します。


例年、コンバインの刈り跡のわだちでは苦労させられます。ロータリーへの泥やわらの絡みつきも多い。
今年は作業が楽で、後の掃除も簡単でした。


周囲を見ると我が家が一番早いくらい。気温が高いので未だヒコバエが伸び放題のところが目立ちます。
西日本に行くと当たり前の光景ですが、田んぼの地力維持にとって良いこととは思えません。
他の用事もしながらだったので2日に亘ってしまいましたが、無事終了。二つの大事な作業が終わりました。