11月12日(土) 晴 (青木地蔵堂~今治市・市営桜井スポーツランド)
○本日の参拝
第54番札所 近見山宝鐘院 延命寺 (御本尊:不動明王)
第55番札所 別宮山金剛院 南光坊 (御本尊:大通智勝如来)
第56番札所 金輪山勅王院 泰山寺 (御本尊:地蔵菩薩)
第57番札所 府頭山無量寿院 永福寺 (御本尊:阿弥陀如来)
第58番札所 作礼山千光院 仙遊寺 (御本尊:千手観世音菩薩)
第59番札所 金光山最勝院 国分寺 (御本尊:薬師瑠璃光如来)
夜はゆっくりできたが、隣の太陽石油コンビナートの稼働音がややにぎやかだった。
今日はたくさんお参りするお寺があるが、青木地蔵堂の写真を撮っておくべく、少し時間調整(フラッシュをたけばよかったのに)。
一晩お世話になった休憩所。備え付けのノートにHさん達へのお礼を書いて、
6時30分、出発。今日も、まずはJR予讃線とつかず離れずで、国道196号線沿いの歩きへんろ道を行く。
伊予亀岡から瀬戸内海。近くに見える島は怪島という名。
海を見つつ歩く。
陸地側、予讃線。
7時25分、新木島ドック遠望。
7時35分、星の浦海浜公園にて小休止。
犬の散歩をしていた中年女性と話。彼女の印象では、バブル崩壊以後、若いお遍路さんが増えた、とのこと。それ以前はあまり見かけなかった。就職氷河期で内面的な自分探しなどに関心が向かってきたのだろう、と。
8時、大西町のオオクス。樹高は25m。
その後、コンビニで昼食を買っていると、4日前に別れた兵庫君がやって来る。一しきりお互いのこの間の行動の話。彼は、今日は仙遊寺の宿坊に泊まる予定でのんびりなので、小生は先行。
9時10分、小道を行って、
第54番延命寺。
仁王門。
その先に山門があり、
さらに奥に本堂と、
大師堂。
境内にて、「へんろみち保存協力会」の男性と話。宮崎さんが亡くなり、メンバーも少ないのだが、しなければならないことは多く、いろいろと大変だ、と。小生たちは、彼らの成果を利用させてもらうだけで申し訳ない。
霊園の中を通って南光坊へ行く途中で、先ほどの「へん保協」の男性が、消えかかった道標を塗りなおしているのに出会った。南無大師遍照金剛。
畑で作業をしている男性に挨拶をしたら、「歩き始めたばかりかい。」と言われた。「何で?」と尋ねたら、「足取りが軽いから。」と。「31日目です。」と答えた。「足が出来てきた」のを実感。
10時15分、第55番南光坊。
山門は、仁王門ではなくて四天王。
後ろ側。
持国天。
増長天。
広目天。
多聞天。
ところで、四天王の覚え方は、「じぞうこうた(地蔵買うた)」。これは、以前に奈良でタクシーの運転手さんから教えてもらったもの。持(じ)国天、増(ぞう)長天・・・というわけ。
山門のまっすぐ先に本堂。
こちらは大師堂。
芭蕉句碑あり、
「ものいへは唇寒し 秋能風」。
南光坊の隣は、大山祇神社。
次の第56番泰山寺へは、実際には3kmなのだが、暑さのため長い道のりに感じた。途中でペットボトル。
今治西高校横を通る。野球部が練習をしており、スカウトらしき人もいる。また、その他の競技も盛んな様子が窓の下の貼り紙でわかる。
11時10分、泰山寺へ。
山門はなく、石段を上ると、ツアーのお遍路さんたちがいる。
本堂と、
大師堂。
11時55分、「ヘンロ小屋・今治・日高・第四十一号」にて小休止。
すぐに蒼社川に出て、土手の上を川に沿って行く。
昔は、渇水期には川の中がへんろ道だったそうだ。
さらに進み、
道標に従って左折。
畑の横の畦道を行くと、
12時20分、第57番栄福寺。
ここも山門はなく、本堂と、
大師堂。
境内の様子。
シールに従い、本日4つ目の仙遊寺へ。
土手の下に犬塚。
上は犬塚池。
池のわきを抜けると、
展望が開け、
遠くに「しまなみ海道」が見える。
13時、第58番の仙遊寺。
山門は仁王門。
ここからがまたジグザグを含む長い急な上りの参道。
途中に、「お加持の井戸」。
この石段を上れば境内。
本堂と、
大師堂。
鐘楼。
子安観音と、
千体地蔵。
山門まで下って、へんろ道へ。
五郎兵衛坂。
坂を下り、竹林の道をぬけると、池。このあたり溜池多し。
14時30分、スーパーにて食料購入。1889円。
15時、第59番国分寺。
石段を上がると、
境内。
本堂と、
大師堂。
これで、今日の参拝予定の6寺はすべて終了。
当初、今日の泊り場として、今治湯ノ浦温泉の道の駅を予定していたが、週末は道の駅も混雑するだろうと判断し、海岸沿いに適当な野宿の場所を探すことにした。さいわい、途中で「桜井海浜ふれあい広場」という公園があると聞き、そこへ行ってみることにする
15時40分、緩い坂の上り下りを経て、海岸通りに出ると、テニスコートがある。そこにいた中年男性に公園を尋ねると、「あそこはハミが出る。」との答え。「ハミ」とは毒蛇で、マムシのことのようだ。おまけに、「週末だから若い者がたむろして騒ぐかもしれない。」とも言う。はてさて、どうしたものか。
すると彼は、「四国の人間は困っているお遍路さんを見殺しにするようなことはせんよ。」と言って、テニスの壁当て用のフェンスの中でテントを張ってもいいと言う。ここなら、水もトイレもあるし、夜間は誰も来ないから安眠できるだろう、明朝9時に職員が来るからそれまでに出発すればよい、と。それは有難い。お礼として、お遍路の白衣に触りたいと言うので、くたびれてやや汚れた白衣だが、思う存分触ってもらった。
多くの人たちの親切に支えられて、お遍路の旅を続けることが出来ている。
歩数 50,322歩 (累計 1,254,093歩)
距離 32.5km (累計 862.5km)
費用 2,427円 (累計 120,430円)
○本日の参拝
第54番札所 近見山宝鐘院 延命寺 (御本尊:不動明王)
第55番札所 別宮山金剛院 南光坊 (御本尊:大通智勝如来)
第56番札所 金輪山勅王院 泰山寺 (御本尊:地蔵菩薩)
第57番札所 府頭山無量寿院 永福寺 (御本尊:阿弥陀如来)
第58番札所 作礼山千光院 仙遊寺 (御本尊:千手観世音菩薩)
第59番札所 金光山最勝院 国分寺 (御本尊:薬師瑠璃光如来)
夜はゆっくりできたが、隣の太陽石油コンビナートの稼働音がややにぎやかだった。
今日はたくさんお参りするお寺があるが、青木地蔵堂の写真を撮っておくべく、少し時間調整(フラッシュをたけばよかったのに)。
一晩お世話になった休憩所。備え付けのノートにHさん達へのお礼を書いて、
6時30分、出発。今日も、まずはJR予讃線とつかず離れずで、国道196号線沿いの歩きへんろ道を行く。
伊予亀岡から瀬戸内海。近くに見える島は怪島という名。
海を見つつ歩く。
陸地側、予讃線。
7時25分、新木島ドック遠望。
7時35分、星の浦海浜公園にて小休止。
犬の散歩をしていた中年女性と話。彼女の印象では、バブル崩壊以後、若いお遍路さんが増えた、とのこと。それ以前はあまり見かけなかった。就職氷河期で内面的な自分探しなどに関心が向かってきたのだろう、と。
8時、大西町のオオクス。樹高は25m。
その後、コンビニで昼食を買っていると、4日前に別れた兵庫君がやって来る。一しきりお互いのこの間の行動の話。彼は、今日は仙遊寺の宿坊に泊まる予定でのんびりなので、小生は先行。
9時10分、小道を行って、
第54番延命寺。
仁王門。
その先に山門があり、
さらに奥に本堂と、
大師堂。
境内にて、「へんろみち保存協力会」の男性と話。宮崎さんが亡くなり、メンバーも少ないのだが、しなければならないことは多く、いろいろと大変だ、と。小生たちは、彼らの成果を利用させてもらうだけで申し訳ない。
霊園の中を通って南光坊へ行く途中で、先ほどの「へん保協」の男性が、消えかかった道標を塗りなおしているのに出会った。南無大師遍照金剛。
畑で作業をしている男性に挨拶をしたら、「歩き始めたばかりかい。」と言われた。「何で?」と尋ねたら、「足取りが軽いから。」と。「31日目です。」と答えた。「足が出来てきた」のを実感。
10時15分、第55番南光坊。
山門は、仁王門ではなくて四天王。
後ろ側。
持国天。
増長天。
広目天。
多聞天。
ところで、四天王の覚え方は、「じぞうこうた(地蔵買うた)」。これは、以前に奈良でタクシーの運転手さんから教えてもらったもの。持(じ)国天、増(ぞう)長天・・・というわけ。
山門のまっすぐ先に本堂。
こちらは大師堂。
芭蕉句碑あり、
「ものいへは唇寒し 秋能風」。
南光坊の隣は、大山祇神社。
次の第56番泰山寺へは、実際には3kmなのだが、暑さのため長い道のりに感じた。途中でペットボトル。
今治西高校横を通る。野球部が練習をしており、スカウトらしき人もいる。また、その他の競技も盛んな様子が窓の下の貼り紙でわかる。
11時10分、泰山寺へ。
山門はなく、石段を上ると、ツアーのお遍路さんたちがいる。
本堂と、
大師堂。
11時55分、「ヘンロ小屋・今治・日高・第四十一号」にて小休止。
すぐに蒼社川に出て、土手の上を川に沿って行く。
昔は、渇水期には川の中がへんろ道だったそうだ。
さらに進み、
道標に従って左折。
畑の横の畦道を行くと、
12時20分、第57番栄福寺。
ここも山門はなく、本堂と、
大師堂。
境内の様子。
シールに従い、本日4つ目の仙遊寺へ。
土手の下に犬塚。
上は犬塚池。
池のわきを抜けると、
展望が開け、
遠くに「しまなみ海道」が見える。
13時、第58番の仙遊寺。
山門は仁王門。
ここからがまたジグザグを含む長い急な上りの参道。
途中に、「お加持の井戸」。
この石段を上れば境内。
本堂と、
大師堂。
鐘楼。
子安観音と、
千体地蔵。
山門まで下って、へんろ道へ。
五郎兵衛坂。
坂を下り、竹林の道をぬけると、池。このあたり溜池多し。
14時30分、スーパーにて食料購入。1889円。
15時、第59番国分寺。
石段を上がると、
境内。
本堂と、
大師堂。
これで、今日の参拝予定の6寺はすべて終了。
当初、今日の泊り場として、今治湯ノ浦温泉の道の駅を予定していたが、週末は道の駅も混雑するだろうと判断し、海岸沿いに適当な野宿の場所を探すことにした。さいわい、途中で「桜井海浜ふれあい広場」という公園があると聞き、そこへ行ってみることにする
15時40分、緩い坂の上り下りを経て、海岸通りに出ると、テニスコートがある。そこにいた中年男性に公園を尋ねると、「あそこはハミが出る。」との答え。「ハミ」とは毒蛇で、マムシのことのようだ。おまけに、「週末だから若い者がたむろして騒ぐかもしれない。」とも言う。はてさて、どうしたものか。
すると彼は、「四国の人間は困っているお遍路さんを見殺しにするようなことはせんよ。」と言って、テニスの壁当て用のフェンスの中でテントを張ってもいいと言う。ここなら、水もトイレもあるし、夜間は誰も来ないから安眠できるだろう、明朝9時に職員が来るからそれまでに出発すればよい、と。それは有難い。お礼として、お遍路の白衣に触りたいと言うので、くたびれてやや汚れた白衣だが、思う存分触ってもらった。
多くの人たちの親切に支えられて、お遍路の旅を続けることが出来ている。
歩数 50,322歩 (累計 1,254,093歩)
距離 32.5km (累計 862.5km)
費用 2,427円 (累計 120,430円)