そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

四国の旅 第2日 吉野川市・川島橋へんろ小屋へ(2)

2012年05月05日 | 2011年四国の旅-1
10月14日 雨時々曇 (ドイツ村公園~吉野川市・川島橋へんろ小屋)―その2



(つづき)

相変わらず、雨がやんだかと思うとまた降り出すという空模様の中を、第8番札所の熊谷寺から第9番の法輪寺へと歩く。
雨の中、昨日買った菅笠がまったく役に立たない。というのも、60リットルのザックの上部が後頭部の高さになり、菅笠をかぶると傾いて前が見えなくなってしまう。仕方なく菅笠は左手に持って、右手に地図を持ち、時々折り畳み傘も持つという非常に窮屈な格好でお参りをつづけることになってしまっている。




14時、第9番札所の法輪寺に着く。


広く大きな熊谷寺から、次は一気にこぢんまりとしたお寺である。


本堂。
白衣のお遍路さんがお参りしている。ここまでのお寺でも何人か見かけたが、いずれもバスや自家用車でまわっていて、歩きのお遍路には出会わなかった。ここでも。


大師堂。


切幡寺に向かう道に群れて咲いているコスモス。


15時20分、雨の中、長い坂を上り石段を上って第10番切幡寺に到着。


本堂と、


釣鐘の向こうに大師堂。


再び分岐に戻り、吉野川方面へ。
16時、食糧調達のため、スーパーで買い物。コロッケ、ソーセージ、りんご、お菓子など900円。
熱いコーヒーと菓子パンのお接待を受ける。気さくな奥さんから、管元首相がお遍路で通った時のことなど聞きながら、小休止。出発時に納札を渡すべきところだったが、まだお接待されることに慣れていないため気が回らず、お礼を言っただけ。

16時30分、大野島潜水橋を渡り吉野川の中州である善入寺島へ。


かたわらに、「お遍路さんいつまでもお元気で」との大野島子ども会の立札。


善入寺島は500ヘクタールで日本一広い中州。


農地の横にもコスモス。




16時45分、川島潜水橋。自動車が見えると、サイドのスペースで待避。


水墨画の風情。


さすが「四国三郎」大河である。雨だが、水もかなり澄んでいる。


16時55分、川島橋へんろ小屋着。狭い小屋だが有り難い。「利用の定め(掟)1泊に限り利用可とする。建物内の火器使用禁止。」とある。(水とトイレは、道路の反対側を少しのぼったところの公園で可能。)


他に誰も来そうにないので、小屋内に紐を貼り渡し、濡れた衣類を干す。さながら満艦飾なり。結局、一日中ゴアテックスの雨具は着通しで30km歩き、いくつものお寺に参拝しお経を唱えたので、野中の道も、コスモスの花も、熟れている柿の実も、漂ってくる金木犀の香りも、ゆっくり味わうゆとりもなく通過してしまった。経本も雨でぶよぶよになり、一部はがれてしまった。
両足に、大小合計6個のマメを収穫。
買ったばかりの菅笠は、考えた末、今後も同様の状態になる見通しなので、この小屋を後から利用するお遍路のために、ここにお接待していくことにした。


歩数 49.722歩 (累計 56.976歩)

距離 32.5km  (累計 36km)

費用 900円  (累計 15.360円)



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