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ペンギン×アート作家 松島佳世のブログです。
展覧会情報と創作の日々の様子を書きます

夏といえば出てくるもの

2022-06-22 21:23:30 | 制作の様子

梅雨もあけていないのに毎日が暑いです。

そろそろ夏です

夏と言ったら

 

そう幽霊です!(笑)

 

そんなあなたにおすすめのペンギン手描きTシャツはこちら

 

応挙「幽霊」× ペンギン

 

サイズL 身丈73 身巾55 肩幅50 袖丈22cm(かなり大きいですが、小柄な女性だとこれ一枚でルームウエアになると思います。もちろん男性でもOK)

白にも描きました。

サイズM   身丈69   身巾52   肩幅46   袖丈20cm

 

 

元ネタは江戸時代中期の絵師 円山応挙の超有名な幽霊画返魂香之図はんごんこうのずです。

応挙は前回書いた長沢芦雪の師匠です。

なぜこの絵が有名かというと、応挙がこの絵で初めて足のない幽霊を描き、これ以降、幽霊といえば足がないものとして描かれるようになったという説があるからです。真意はさておき

 

今回私がTシャツに描いたのは、そんな理由ではなく(笑)

どうしても応挙の幽霊画をパスティーシュ(芸術模倣)したかったからです!

 

もうかなり昔になるのですが、円山応挙の大々的な個展が某美術館でありました。

それまで応挙作品が数点展示された展覧会はたくさん見ましたが、個展は初めて。

応挙の初期から晩年の作品が一堂に会してずらりと並び、どの作品をどんな風に描いたのか解説も詳しく見応え十分でした。円山応挙の仕事幅の大きさに感動し、写生の素晴らしさに目が奪われ、猫目の虎や犬のかわいらしさに悶えました。(あの芦雪の師匠ですからね。応挙は犬もかわいいのです)滝を上る鯉の墨の線の実にシャープなことといったら…ほれぼれしました。

もう満腹状態。最上級のお寿司屋さんで最高のネタを食べて舌鼓を打った気分でした。

こんなテンションの高いときは、最後のミュージアムショップをのぞくのがいつも楽しみになります。

 

さあ、買うぞ買うぞ。特にかわいい犬のグッズなんてあったら絶対買うぞ!

 

意気揚々と向かった私の目に前に真っ先に飛び込んできたのが、今回のネタ元の応挙の幽霊画のTシャツでした。

 

は?

なんでこの幽霊画がTシャツに?

あのかわいい犬は?

猫みたいな虎は?

鯉の滝登りなんて迫力があってTシャツの図柄として最高だよ?

(それぞれ「応挙 犬 」「応挙 虎」「応挙 鯉」で検索したらいっぱい出てきます)

???

 

他にもTシャツになりそうな素敵な絵がたくさんあるのにTシャツはこの柄一点のみ…なんで幽霊画が選ばれたのか理解出来ず、その幽霊画のTシャツに毒気を抜かれた私は意気消沈してしまい、ほかのグッズを買うこともなく図録だけ買って帰りました。

 

それ以来全く忘れられず、その当時はTシャツというと幽霊画を思い出す始末でした。

 

今回、無地のTシャツをネット注文するとき、なぜかLサイズは黒しか入手できませんでした。

仕方なく届いた黒Tシャツを見た途端、私の脳裏に過去のトラウマが復活…

 

ちょうど今、私は足指骨折でどこにも一人で出かけられない身。

「なんで足をテーブルの脚にぶつけただけで複雑骨折をすんの!もう2か月も家にこもってるんよ。ほんまにいややわぁ~!」と思う毎日。世間の人がうらめしい。うらめしい。うらめしや~~。ひゅ~ドロドロ(笑)

 

ということで応挙「幽霊」× ペンギンをパスティーシュ(芸術模倣)したのでした。久しぶりにペンちゃんではない自分のペンギンです。

 

出来あがった絵は、家族に言わせると「思ったほど怖くない。むしろかわいい」でしたが、皆様の感想はいかがでしょうか?

 

「斜め上を行くTシャツ」展

期間 2022.6.27(月)~7.7(木) 12:00~19:00(土・日は17時まで)
場所 大阪市中央区久太郎町2-2-8 八木ビルB1
   06-6261-3840
   堺筋本町  不二画廊

 

 

ぜひお越しになって実物をごらんください。

 

 

 

 

 


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