取付作業を見たかったんですが、私がくる前には呆気なく終わっておりました。
残念
下書き当初から、手を洗いながら目線が合うようにペンギンたちの位置を計算していましたが、それがうまく行ったので一安心でした。
私の身長だとちょうどイワトビペンギンとメンチが切れます(笑)
ライオンさんたちとも目が合います(笑)
これで本当に終わってしまいました。
サンコーインダストリー株式会社の社員さんたちには「さみしい」とか「半分、社員だと思ってました」「また社食を食べに来てください」などと言ってもらえて嬉しかったです。ウィンクしてくれる社員さんもいました。なんで?(笑)
私がこの絵で表現したかったのは「時の流れ」です。夕方から夜の世界です。
1番左端の雲は画家アンリ・ルソーの「戦争」の雲を引用しました。右下のマンドリンはアンリ・ルソーの「眠るジプシー女」のマンドリンです。
たとえどんなことがあろうとも夜には人々は眠りにつき、月が出て一番星が夜空に輝く。安らかな時間が訪れる。
そして朝になるとまたここに人々が集まり活気が戻ってくる。
この絵が壁面にあることで24時間の時間が流れ、この場は永遠になるのです。
1番右端には「ねじの総合商社サンコーインダストリー株式会社」さんらしく「ネジバナ」を咲かせました(朝ドラの「らんまん」でも出てきた植物です)
今日も一日元気で働いてほしいとのメッセージです。
他にも現地で見るしかないサプライズモチーフがあります。
かなり盛ってます(笑)
いつかそれらの意味がわかってくれたらいいのですが、全部は無理かもしれない。でもこまごまと描いたモチーフに、手を洗いながらでもゆっくりと気づいてもらえたら嬉しいです。
見ていて常に何かの発見がある絵。
それがこの壁画です。
最後にサンコーインダストリー株式会社の社長さんをはじめ関係者の皆様にお礼を申し上げます。
貴重な経験をさせてもらいました。
大変だったけど本当に楽しかったです。
壁画「ルソー夢×ペンギン」を末長くよろしくお願いします。
余談ですが、
壁画に取りかかった時の朝ドラはサンコーインダストリーさんと同じ東大阪が舞台でネジ工場が出てきた「舞い上がれ」で、壁画の完成の時は植物の話が満載の「らんまん」なのも今思うと運命的でした。
おわり