KAYO MATSUSHIMA HP

ペンギン×アート作家 松島佳世のブログです。
展覧会情報と創作の日々の様子を書きます

「斜め上を行くTシャツ」展

2022-06-25 20:34:15 | 展覧会/Past Exhibition
まだ6月というのにけた違いに暑くなりました。

梅雨はもうおわったのでしょうか。

 

いよいよ来週7/27月曜日より「斜め上を行くTシャツ」展がはじまります。

 

画廊からの「個性的作品性だけでない素材・ディテール・工法などの新しい発想・工夫・再生などを期待」するという呼びかけに、私を含め36人の作家が集まりました。

DMのお名前を拝見するに、皆さん個性だらけな作家ばかりです。きっと斜め上な作品がたくさん並ぶと思います。

しかも、あの今は亡き具体美術作家の堀尾貞治さんのTシャツも特別展示されるそうです。

足指の骨折がなければ会場に駆けつけてぜひ拝見したかったところです。

 

私は手描きのペンギンTシャツを4点展示販売します。

 

長沢芦雪 白象黒牛図屏風より 『芦雪の犬 × ペンちゃん』 

向かって右 Sサイズ  身丈66 身巾49 肩幅44 袖丈19cm

    左 Mサイズ  身丈70 身巾52 肩幅47 袖丈20cm

 

円山応挙「返魂香之図(はんごんこうのず)」より  『応挙の幽霊 × ペンギン』

向かって右 Mサイズ    身丈69   身巾52   肩幅46   袖丈20cm

    左 Lサイズ  身丈73 身巾55 肩幅50 袖丈22cm

 

ペンギン好きな方は世界に一つだけの手描きTシャツを、ペンギンコーデの一つに加えてください。

注意:布用絵具で描いていますが、長持ちさせるためにも洗濯機のご使用はご遠慮ください。他のものとは別にして単品で軽く押す程度の手洗いをしてください。

 

「斜め上を行くTシャツ」展

期間 2022.6.27(月)~7.7(木) 12:00~19:00(土・日は17時まで)
場所 大阪市中央区久太郎町2-2-8 八木ビルB1
   06-6261-3840
   堺筋本町  不二画廊

 

お近くの方はぜひ足をお運びください。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏といえば出てくるもの

2022-06-22 21:23:30 | 制作の様子

梅雨もあけていないのに毎日が暑いです。

そろそろ夏です

夏と言ったら

 

そう幽霊です!(笑)

 

そんなあなたにおすすめのペンギン手描きTシャツはこちら

 

応挙「幽霊」× ペンギン

 

サイズL 身丈73 身巾55 肩幅50 袖丈22cm(かなり大きいですが、小柄な女性だとこれ一枚でルームウエアになると思います。もちろん男性でもOK)

白にも描きました。

サイズM   身丈69   身巾52   肩幅46   袖丈20cm

 

 

元ネタは江戸時代中期の絵師 円山応挙の超有名な幽霊画返魂香之図はんごんこうのずです。

応挙は前回書いた長沢芦雪の師匠です。

なぜこの絵が有名かというと、応挙がこの絵で初めて足のない幽霊を描き、これ以降、幽霊といえば足がないものとして描かれるようになったという説があるからです。真意はさておき

 

今回私がTシャツに描いたのは、そんな理由ではなく(笑)

どうしても応挙の幽霊画をパスティーシュ(芸術模倣)したかったからです!

 

もうかなり昔になるのですが、円山応挙の大々的な個展が某美術館でありました。

それまで応挙作品が数点展示された展覧会はたくさん見ましたが、個展は初めて。

応挙の初期から晩年の作品が一堂に会してずらりと並び、どの作品をどんな風に描いたのか解説も詳しく見応え十分でした。円山応挙の仕事幅の大きさに感動し、写生の素晴らしさに目が奪われ、猫目の虎や犬のかわいらしさに悶えました。(あの芦雪の師匠ですからね。応挙は犬もかわいいのです)滝を上る鯉の墨の線の実にシャープなことといったら…ほれぼれしました。

もう満腹状態。最上級のお寿司屋さんで最高のネタを食べて舌鼓を打った気分でした。

こんなテンションの高いときは、最後のミュージアムショップをのぞくのがいつも楽しみになります。

 

さあ、買うぞ買うぞ。特にかわいい犬のグッズなんてあったら絶対買うぞ!

 

意気揚々と向かった私の目に前に真っ先に飛び込んできたのが、今回のネタ元の応挙の幽霊画のTシャツでした。

 

は?

なんでこの幽霊画がTシャツに?

あのかわいい犬は?

猫みたいな虎は?

鯉の滝登りなんて迫力があってTシャツの図柄として最高だよ?

(それぞれ「応挙 犬 」「応挙 虎」「応挙 鯉」で検索したらいっぱい出てきます)

???

 

他にもTシャツになりそうな素敵な絵がたくさんあるのにTシャツはこの柄一点のみ…なんで幽霊画が選ばれたのか理解出来ず、その幽霊画のTシャツに毒気を抜かれた私は意気消沈してしまい、ほかのグッズを買うこともなく図録だけ買って帰りました。

 

それ以来全く忘れられず、その当時はTシャツというと幽霊画を思い出す始末でした。

 

今回、無地のTシャツをネット注文するとき、なぜかLサイズは黒しか入手できませんでした。

仕方なく届いた黒Tシャツを見た途端、私の脳裏に過去のトラウマが復活…

 

ちょうど今、私は足指骨折でどこにも一人で出かけられない身。

「なんで足をテーブルの脚にぶつけただけで複雑骨折をすんの!もう2か月も家にこもってるんよ。ほんまにいややわぁ~!」と思う毎日。世間の人がうらめしい。うらめしい。うらめしや~~。ひゅ~ドロドロ(笑)

 

ということで応挙「幽霊」× ペンギンをパスティーシュ(芸術模倣)したのでした。久しぶりにペンちゃんではない自分のペンギンです。

 

出来あがった絵は、家族に言わせると「思ったほど怖くない。むしろかわいい」でしたが、皆様の感想はいかがでしょうか?

 

「斜め上を行くTシャツ」展

期間 2022.6.27(月)~7.7(木) 12:00~19:00(土・日は17時まで)
場所 大阪市中央区久太郎町2-2-8 八木ビルB1
   06-6261-3840
   堺筋本町  不二画廊

 

 

ぜひお越しになって実物をごらんください。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Tシャツのペンちゃん

2022-06-19 16:16:00 | 制作の様子

いよいよ梅雨入りしました。

私の住んでいるところではあまり降らないので「ほんまに梅雨なんかなぁ~」と思いますが、骨折した足指がうずくので、梅雨だと実感します(笑)

今週は「斜め上を行くTシャツ」展の作品作りをしていました。

そもそもTシャツに何を描くかと考える前に、絵具はどうするの?Tシャツはどこで買うの?サイズはどうするの?などの疑問点が多すぎて下準備に時間がかかっておりました。

月初めに家族にイオンに連れて行ってもらいましたが、布用絵具は売ってないし手描きに適している無地の白い綿100%のTシャツも売っていない。そもそもイオンで揃えようというのが間違いかもしれないけど、足指骨折中によりあちこちに探しに行けない。

仕方がないのでネットで調べたら、あまりにも情報が多すぎてネットサーフィンどころか溺れておりました。トホホ

結局画廊に聞きました(初めからそうすればよかった)

ネット注文だと品がわからないので、おすすめのメーカーをすべて発注することに。

サイズもその店に在庫があってすぐに送ってもらえるサイズにしました(なんせこの段階で先週の木曜日でしたから、今週の頭には届けてもらいたくてかなり焦ってました)

余談ですが、実は私はネットで物を買うのはすごく苦手でした。いつも息子にやってもらってましたが、今回のおかげでできるようになりました(これも怪我の功名)

絵具はアクリル絵の具で大丈夫と言われたのですが、硬くなるから着ごごちが悪いとネットにありました。ファブリックメディウムなるものを買って手持ちの絵具と混ぜて柔らかくする方法もあるみたいですが、量が多そうなので今回は見送りました。

描きたいものを考えてネットで布用絵具の白と黒だけ買いました。

 

そう、モノクロのTシャツを作ることにしたのです。

 

参加のお誘いが来たときは骨折前。

ペンちゃんを赤や黄色や青の色鮮やかな背景で描いたらかわいいだろうなぁと妄想しておりました。

しかし骨折してからは…

家族をはじめご近所さん、看護師さん、お友達、ネットでの知り合いなど多くの方が心配してくれて、私って恵まれているなぁ幸せだなぁと思う反面、やはりちゃんと治るんだろうかとどこか不安で心が晴れませんでした。

 

創作というのは正直なもので、自分にないものは描けない。

無理はしないことにしました。

 

さて、ペンちゃんをモノクロでどう描こう。

いろいろ候補がありましたが、究極の可愛さではもうこれしかないやん!

というこで、ジャーン

芦雪の犬(検索してね)

長沢芦雪の「白象黒牛図屏風」にでてくる犬をパスティーシュ(芸術模倣)をすることにしました。

こだわりはしっぽの位置です❗️

サイズはSとM

これはサイズS  身丈66 身巾49 肩幅44 袖丈19cm

こちらはサイズM 身丈70 身巾52 肩幅47 袖丈20cm

(手描きなので同じように描いても微妙に違う

男女兼用にしたくて、男性用のTシャツにしました。

最近は女性にゆったりめのTシャツが流行っているから女性でも全然OKだと思います。

 

以下は制作過程の写真です。

 

 

他にも別の絵で2枚描きました。これはまた次回にアップします。

 

「斜め上を行くTシャツ」展

期間 2022.6.27(月)~7.7(木) 12:00~19:00(土・日は17時まで)
場所 大阪市中央区久太郎町2-2-8 八木ビルB1
   06-6261-3840
   堺筋本町  不二画廊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

mini〇展のお礼とTシャツ展

2022-06-13 11:43:32 | 展覧会/Past Exhibition

東京日本橋のSansiao Galleryでの mini〇展は無事に終了しました。

ご高覧&ご購入いただいた方に厚く御礼申し上げます。

ペンギン好きさんたちがたくさん来場されたと聞いて喜んでいます。ありがとうございました。

ブログを読み返してみて私の作品の出品理由を書き忘れていたことに気が付きました。

そもそもこの展覧会の趣旨、「シンプルな形と色を使用して表現するミニマル作品と、読んで字のごとしミニマル( ミニでマルい) 作品」でした。

対局にありそうな私の作品のどこがシンプルでミニマルで丸いかというと…

ペンちゃんの造形です。

 

 

 

単純な形なのに爆発的なかわいらしさ。

ペンギンの雛だからミニだし、完全な丸ではないけどマルい造形は人の心をつかむ最強の形だと思いました。

あのNHKの「魔改造の夜」ペンちゃん大縄跳びを見てからすっかりエンペラーペンギンの雛に虜となりました。

どのぐらい虜かというと、ペンちゃんの足元に私のいつものペンギンが仮面となって転がっています。フェルメールの絵では仮面は二つあってキューピットが裏返った仮面を一つ踏みつけています。ペンギンの仮面を踏みつけるのは流石に忍びなかったので描きませんでしたが、足元にいつもの目つきの私のペンギンの仮面を置くことで、よりペンちゃんの優位性を示しました。まぁ不穏な目つきの仮面のペンギンがかわいい無邪気なキューピットペンちゃんを狙っていると思った方もおられるみたいですが。その解釈もとても楽しいです

 

という絵を背景に描いたので、ヒロインが悲しそうなのはおかしい(前々前回のブログの補足説明をすると、この絵はやはり失恋の絵なんでしょうね。しかも仮面が描かれているから不倫!?それを静かに悲しむ絵?)それはさておき、

 

背景にペンちゃんの絵を掛けているのだから、彼女は大のペンギンマニア❗️

ペンギン仲間から久しぶりにペンギンイベントの通知が来た。

とてもうれしいんだけど用事があって行けない(または足指が骨折しているから行けない。松島的事情w)という設定にしました。

 

悲しいけど、手紙が来たのはすごくうれしい…

うれしいけど、行けないからやはり悲しい…

 

という微妙な表情にしたくて少しだけ唇の口角を上げる線を加えました。気持ち的にはレオナル・ド・ダヴィンチのモナ・リザのほほえみ的な微妙な描き方をしたつもりです…画力が伴っていないのでわからないかもしれませんが

という私の作品でした。いかがだったでしょうか。

 

この絵は骨折したから気持ちも入って描けたと思います。怪我の功名絵画(笑)

繰り返しになりますが、ご高覧&購入者様、そして画廊の皆様、ネットで応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

 

さて、次はTシャツ展です。

先日、画廊から案内が来てびっくりしました。

「斜め上を行くTシャツ展ーセンスはシャツに表れる!」なんですね。

きいてないよぉ~~

 

服のセンスがないので困りました。はい、時間もないことだし急ぎます。

関西の方はよろしくお願いします。

「斜め上を行くTシャツ」展

期間 2022.6.27(月)~7.7(木) 12:00~19:00(土・日は17時まで)
場所 大阪市中央区久太郎町2-2-8 八木ビルB1
   06-6261-3840
   堺筋本町  不二画廊

注:日時が延長になり日曜日も営業するそうです。

 

ご心配をおかけしていますが、足指は順調に回復しています。ランニングはNGだけど、ウオーキングはOKがでました。無理をしないで毎日を過ごしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

mini〇展は6月10日まで

2022-06-02 20:51:48 | 展覧会/Past Exhibition

早いものでもう6月です。

東京日本橋のSansiao Galleryで開催中の mini〇展は6月10日までとなりました。

ギャラリーから連絡があり、うれしいことに初日に抽選販売の申し込みがあったそうです。ありがとうございました。

骨折してから毎日自宅にこもって描いていたので思い出深い作品ではありますが、新たな持ち主の下で大切にしてもらえたらと思います。

フェルメール「窓辺で手紙を読む女(修復後)×ペンちゃん」
SMサイズキャンバス アクリル画
 
 
 
そもそもフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」をパスティーシュ(芸術模倣)しようと思ったのは修復された画像を見た時です。キューピットがペンギンだったらいいのにと思ったのもありますが、一番の理由はやはりきれいに修復されたから。
 
フェルメールの室内画は画法的にはそんなに難しくないとは思っていて、
 
もちろんあの細かい光の粒の点々表現(ポワンティエ技法というらしいです)はとても面倒くさいので、そうそうやる気にはなりませんが、時間をかければ私の技術でもなんとかできるとは思っていました。
 
 
それでもずっと二の足を踏んでいたのは、なんというかあの…フェルメール作品の持つ絵の独特の雰囲気、特に白い壁面のなんともいえない奥深さ…
 
アクリル絵の具では出せそうにない。油絵だったらもしかしたら出せるかもしれない。油絵をまず習得してから挑戦しようと思っていたのです。
 
気の長い話です。
 
しかし修復された絵はその背景の白い壁面がなくなりました。
全体的にもほこりを取ってクリーニングしたことから、フェルメールの絵のあの独特の雰囲気がなくなり、色もきれいになりました。
これであればアクリル絵の具でパスティーシュができると思ったのです。
 
(現実はやっぱり泣きそうなぐらい大変でしたけど…足も痛いし)
 
私の大学時代の西洋美術史の先生が、修復されるとそれまで何百年もなじんできた絵の雰囲気が失われるのでいかがなものかと思うと言ってました。
その是非はともかく、修復されなければパスティーシュしなかったので、今回はよかったかなと…テヘペロ
 
タイトルにわざわざ(修復後)といれているのはこのような理由からです。

 

会期終わりまでは作品はご覧になれます。

関東の方はぜひ生の作品を味わってください。

 

会期:2022年5月21日(土)~ 6月10日(金)※日・月・祝閉廊
時間:12:00~19:00
場所: Sansiao Gallery

 
夏には大阪市立美術館に修復後のフェルメール「窓辺で手紙を読む女」がやってきます。やっと見れます🤗
 
生で見たときに、修復後だから挑戦したなんて大それたことをしたんだ私、反省しろ!という気持ちになっているかもしれません。その時はごめんなさいと素直に謝ります(誰に?w)

 

さて、6月にはいったので慌てて次の大阪でのTシャツ展の準備に取り掛かり始めました。

ネットでいろいろ調べたら、ファブリックメディウムなるものを買えば家にあるアクリル絵の具でTシャツに絵が描けるみたいです。

 

まだ決まってませんが今一番お気に入りのペンちゃんを描くつもりです。

 

「Tシャツ」展

期間 2022.6.27(月)~7.2(土) 12:00~19:00
場所 大阪市中央区久太郎町2-2-8 八木ビルB1
   06-6261-3840
   堺筋本町  不二画廊

 

 

最後に、ご心配をおかけしておりますが、先月終わりに骨が一部くっつき始めたということでギブスが外れました。日々よくなっております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする