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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

小さな国際親善(4回シリーズその1)

2013年03月29日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 海外から我が国の職業訓練について研修にこ来られる方々に、日本の家庭を見ていただきたいという希望は、国際協力に従事している職員の誰もが抱く思いです。
 あたりまえのことですが、ホームビジット(家庭訪問)は受け入れを希望する家庭と、日本人家庭を見たいという海外の方々の双方の考えが一致することが前提となります。間に入って調整する役は、さまざまな配慮を必要とします。というのは日本人の多くは、ホームビジットの経験が乏しく、語学が十分ではなく、部屋が狭く、他人に部屋を見せることに対して、恥ずかしいという感情を持つことなど、内面的な問題を含んでいるからです。

 今回、2回のホームビジットを計画し、実施できたことは、曲がりなりにも受入れ側と訪問側の両者の考えが一致したことに他なりません。
小生の親しく交際している方の中に、以前から「なまの英会話を子供達にできないものだろうか」と希望する方がいました。この方は過去に数回家族で米国、東南アジア等の海外旅行を経験され、4人の子供はそれぞれ英会話を学びたいという強い意志を持っていました。経済的にもかなり裕福であり、世話好きの家庭ですが、ホームビジットを受け入れたことは、過去に一度も経験がありません。しかし、先日この方にお会いしたときに再度希望されたので、さっそく大学校の国際協力部に勤務している専門役と連絡をとりました。

 彼に受入れ側の希望を伝え、研修生の調整をお願いしたところ、数日後に了解の返答をもらい、受入れ側にその旨を伝えました。初めてでもあり、今後のこともあるので、やはり一度、下見をし、受入れ側との調整を直接行う方が円滑に進むであろうと判断し、専門役と共にご自宅へ伺いました。結果的にはこのことがホームビジットを成功に導いた要因となったと思います。
 この計画には、国際協力機構八王子研修センター(現在は横浜へ移転)に研修にこられている14名のメンバーの中で、男性2名、女性4名計6名の方を第1回のホームビジターとして調査役から選出していただきました。メンバーの出身国はインドネシア、タイ、マレーシア、ケニヤ、ガーナ、ナイジエリアで、すべて英語を第2国語とする方達です。(次回へ続きます)