おそろしい勘違い

６時まで天理大にいて、それから鶴橋の会議はさすがに行けなかった。いつも時空を飛び越えて予定をたてるのはどうしてか。まだ若いということか。昼からたっちぱなしで疲れた。


　若さゆえの勘違いではなく、いつのころからか、時空を勘定に入れていないということなのだ。神に近づいた？　まんざら冗談ではない。

　頭の中ではできるが、実際はダメなのだ。それを妄念といわないのは、よからぬことを考えていないからだ。想念と妄念の違いは志にある。しかしそこには自然も地理的条件も消えている。おそろしい勘違いだ。

　

意味喪失と意味創出

　自分の思うこと表現することは大事だが、大事なのは雑念がどれだけ取り払われるか、肝心の話に焦点を絞れるかーにかかる。ただし肝心の話は根本をおさえておかないと効率が悪く、空回りする。

　たとえば編集の仕事で、音引きとハイフォンの違いがよくわからず、いつも間違いをしていたが、音引きは字のとおり、音を延ばすときに使う記号という意味であり、スターという言葉の「ー」部分は音引きになる。

　意味がわかるかどうか、意味を抑えているかどうかにかかる。意味を喪失すると取り返しがつかない。保守性勢力が支持されるのは、意味の確認と強化なのだ。当然多くの人をひきつける。それに変わる意味を生み出せるか否かが、意味喪失の創造性のもつ大きな分かれ道だ。