ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

 「散髪せずともいいでっせ」でこける

2006年05月19日 11時44分30秒 | Weblog
世の中は真反対のことがしばしばあるもので、結婚式場の窓口で対応にあたる職員がなかなか結婚しないとか、「一切無一物」を説く坊さんが守銭奴であったりすることはよく遭遇する。今日も久しぶりに出会った。

「久しぶり」とは、その店には4、5か月ぶりだからである。というのは大阪の理髪店の大将のことだ。その大将は見事なほど頭髪がない。ひらたくいえば「つるっぱげ」である。

今日の会話。

「ところでマスターはどれくらいの割りで散髪するんですか」
「いや、自分でかみそりあてるくらいで、散髪は行きませんでー」

これは詐欺やないか。大将は散髪せず、私は2か月に1度は行かないとダメ。理髪業で生計を立てる方が理髪に行かないとは、これいかに。

だいたい今は1000円で理髪できる店があるが、やはり荒い。この大将の店は腕がたつから、何か人前で話さなさないといけないなどの用事ができたときは前もって行くことにしている。今日は大将がどうも機嫌がよさそうなので、ついタブーの領域に踏み込んだ。

すると予想したとおり、「私は行っていません」ときた。

しかしその負い目があるから腕を磨いてきたとも言えるが、考えてみれば。理髪店の大将が散髪に行こうと行こまいと、これはその人の「先権事項」。尋ねる方がおかしいのかもしれない。

こうした余計なことを聞くはめになったのは、日曜日の集会(済州島4・3事件シンポ)で司会をしないといけなくなったからだ。額の三日月キズはなかなかとれないのに、恥ずかしい気持ちは心の奥底である。だいたい60近いおっさんで額にキズした人とはケガ以来出会ったことがない。すねにキズを持つ人は多いが(外見からはわからない!)、おでこに絆創膏を張り歩いている人はあまりいない。
コメント (2)
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