株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

やさしい古事記講座(136) 大国主2(因幡のシロウサギ) 原文、現解釈

2008-05-03 00:02:02 | 古代史、卑弥呼、神輿太鼓、倭人伝

   イナバのシロウサギ2

 昨日は、大国主は兄弟の八十神と、八上比売に求婚するために、因幡に向かっていた。大国主は袋を背負って最後に付いて行った。先頭の八十神の前に赤裸の兎が泣いていたので、治療法を伝授した。これに従って、傷がなお酷くなった。

 そこに最後の大国主が来て、経緯を詳細に聞く所ら今日の話である。

  原文

故、汝者随其族在悉率来、自此島至干気多前、皆列伏度。
爾、吾踏其上、走乍読度。於是、知與吾族孰多。
如此言者、見欺而、列伏之時、吾踏其上、読度来。

 今将下地時、吾云、「汝者、我見欺言竟、即伏最端和邇、捕我悉剥我衣服。因此泣患者、先行八十神之命、以誨告浴海塩、当風伏、故、為如教者、我身悉傷。於是、大穴牟遅神、教告菟、「今急往此水門、以水洗汝身、即取其水門之蒲黄、敷散而、輾間転其上者、汝身如本膚必差。
故、為如教、其身如本也。此稲羽之素菟者也。於今者謂菟神也。

  現解釈 

 「故、汝(な)はその族(うがら)のありのままに、悉に率(ゐ)て来て、此の島より、気多(けた)の前(さき)まで、皆列(な)み伏し度(わた)れ」。
「ここに、吾(あれ)其の上を踏みて、走りつつ読み渡らむ。
ここに、吾族(あがうがら)と孰(いずれ)か多きを知らむ」といひき。

 かく言ひしかば、欺かえて、列(な)み伏せりし時、吾(あれ)其の上を踏みて、読み渡り来て、今地(つち)に下りむとせし時、

 今将下地時、吾(あれ)云ひしく、「汝(な)は、我に欺かえつ」と言い竟(を)はる。即ち、最端(いやはし)に伏せる和邇(わに)、我を捕らへて悉に我が衣服を剥(は)ぎき。

これによりて泣き患(うれ)ひしきあば、先に行きし八十神の命もちて、以誨(おしえ)て「海塩うしほ)を浴み、風に当たりて伏せれ」と告(の)りき。故、教え如く為(せ)しかば、我が身悉に傷(そこな)はえつ。」ともおしき。

 ここに、大穴牟遅の神、其の菟に教へ告りたまいしく、「今急(すみやか)にこの水門(みなと)に往き、以水をもちて汝の身を洗ひて、すなわち、其の水門の蒲黄(かまのはな)を取りて、敷き散して、その上に輾転(まいころ)べば、汝の身、本の膚のごと、必らず差(い)えむ」とのりたまひき。
故、教え如く為(せ)しに、其の身、本(もと)の如く也き。
これ稲羽の素菟(しろうさぎ)なり。今に菟神という。

  現在の語義

読み渡らむ 数えること。
言い竟(を)はる 言い終わるら否や。
水門(みなと) 河口。
水をもちて 淡水。海水に対する。
蒲黄(かまのはな) 蒲の花粉。治血、治痛薬として用いられた。
輾転(まいころ)べば 寝返りして転がれば。
素菟(しろうさぎ) 裸の兎の意か。白兎の意とする説もある。

  あとがき

 以上で、「因幡のシロウサギの物語」を終わる。一般に、童話などで知られる内容であり、表面上の話は宇摩説でも、ほとんど、変わることは無い。兎と和邇の話にして何を残そうとしたのだろう?

 ただ、兎が宇佐神宮の神主である宇佐族で、ワニが和邇族とすれば、どのような史実が隠れているのか、検討する必要がある。

 簡単に言えば、「1、宇佐族が騙して和邇族を使った。2、和邇族が報復した。3、八十神の忠告に従ったら傷が酷くなった。4、大国主の助言で元のように直った。」と言う内容である。

 1、この頃の宇佐族の仕事が問題になろう。
 2、和邇族は運送の仕事をしている。料金が貰えないのはどう言う時か。
 3、八十神の忠告は間違いか?
 4、大国主の助言は、傷だけの治療か。

 上の話が史実とすれば、どのようなことが起こり、どのように、治療したのか?
色々、古代に起こりそうなことで、推理してみると面白いと思う。

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