株式投資と邪馬台国女王、卑弥呼

"卑弥呼"と"株"。株は49年,古事記は30余年で、邪馬台国=北四国の独自見解です。

やさしい古事記講座(69) 神々の誕生24, イザナギ・ミの離別1、原文・現解釈

2007-12-28 00:07:32 | 古代史、卑弥呼、神輿太鼓、倭人伝

 今日は次に進みます。原文と現在の解釈を載せておきます。当然、想像の地下の国との解釈が続いています。 

 宇摩説は、この部分を上手く解けるのでしょうか?この話が現実の話の変形だとして、予想してみてください。

  古事記原文

 最後、其妹、伊邪那美命、身、自追来焉。
爾、千引石引塞、其黄泉比良坂。其石置中、各対立而、度事戸之時、伊邪那美命言、「愛我那勢命、為如此者、汝国之人草、一日絞殺千頭。

爾、邪那芸命詔、愛我那邇妹命、汝為然者、吾一日立千五百産屋。
是以一日必千人死、一日千五百人生也。

 故、号其伊邪那美命、謂、黄泉津大神。亦云、以其追斯伎斯而、号、道敷大神。
亦所塞其黄泉坂之石者、号、道反之大神。亦謂塞坐黄泉戸大神。
故、其所、謂黄泉比良坂者、今、謂出雲国之伊賦夜坂也。

  現在の解釈

 最後に、其の妹、伊邪那美の命、自身が追い来る。
ここに、千引石(ちびきのいわ)を引き塞ぐ、其の黄泉比良坂。其の石を中に置き、おのおの対立して、事戸(こよど)を渡す時に、伊邪那美の命は、「愛する我が那勢の命、此の者の如く為す、汝の国の人草、一日に千頭絞め殺す、と言う。

ここに、伊邪那芸の命は詔して、「愛我那邇妹(いとしきなにも)の命、汝、然(シカ)なせば、吾は、一日に千五百の産屋(うぶや)を立てむ。これを以って、一日に必ず千人死に、一日に千五百人が生れる也。

 故に、其の伊邪那美の命は号す、黄泉津大神と言う。亦云う、以其の追斯伎斯(おいしきし)を以って、号す、道敷(ちしきノ)大神。

 亦、塞ぐ所のその黄泉坂之石(よもつさかのいわ)は、道反之(ちがえしの)大神。亦塞坐(さやります)黄泉戸(よみどノ)大神とも謂う。

 故、其の所を謂う、黄泉比良坂(よもつひらさか)は、今、出雲国之伊賦夜(いふや)坂と謂う也。

  現在の語義

千引石(ちびきのいわ) 千人引く大きな岩。岩石は悪霊邪気を防ぐと想われていた。
事戸(ことど) 離別を言い渡す。紀に「建絶妻之誓」とある。
産屋(うぶや) 産婦を隔離するための別に立てる小屋。子を産む意味。
是以一日必千人死、一日千五百人生也 生死の起源説明は、本義の神話。
追斯伎斯(おいしきし) おいついたので。
道敷(ちしき) 追いついた意味にとっているが、本来は道を占拠する意。
*1、ここに、「シキ(敷)」は、占拠の意とある。
道反(ちがえし) 道から追い返したの意。
黄泉戸(よみど) 黄泉国の人口(講談社)。
伊賦夜(いふや)坂 所在不明。風土記・宇賀に北の海辺の窟戸ある(岩波)。
東出雲町にイウヤ神社があるから、この辺りだろう(講談社)。


 以上のように、史学では今も、地獄から這い上がってきているような解釈が続いている。この解釈が、宇摩説で現実的に解くと、どう変わるのか?

 また、これまでの現実解釈とどのように整合するか、補足出来るかなども、考えてみてください。

 宇摩説の解釈予想に、ぜひご参加ください。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
古事記の里安来 (七瀬鉄也)
2009-09-20 16:22:07
 東出雲町の東隣、安来市には古事記に示されたイザナミ神の神陵(お墓)があるそうです。またその東の鳥取県と島根県の県境の手間山というところは、オオクニヌシ神が八十神に虐げられた、ところらしいです。
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工具鋼のお里のお話 (関口)
2011-01-30 14:47:03
 島根県安来市といえば高級特殊鋼でゆうめいな日立金属さんがあるところでしょうか。うちでも品物扱っていますが、こういう話は知りませんでした。とても勉強になりました。
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