行雲流水の如く 日本語教師の独り言

30数年前、北京で中国語を学んだのが縁なのか、今度は自分が中国の若者に日本語を教える立場に。

別離の朝に

2018-02-02 08:16:03 | 日記
紅の月夜が明け、

残雪が凍る朝、

天空を星が駆けた。

月が思慕を誘うのは、

光なのか闇なのか、

古人の積み上げた

幻想なのか。


時空を超え、

記憶は語り継がれる。

たとえ、それが

痛ましい、

切ない、

断片であっても。


だが、人の心は

海になる。

あまたの物語を清め、

童年の夢を紡ぐ。

愛の泉が、

優しき郷愁を奏でる。


天があり、

地が生まれ、

人がいる。

心を探そうとする、

その心の謎を、

永久の伴侶として。


静かであれ、

深々と落ちる雪のごとく。


2018年2月1日、父逝く