事例紹介コラムです。
先日、ビックリするニュースを耳にしました。現在、モロッコで開催されている、FCWC(クラブワールドカップ)で、何と開催地王者チームが南米代表を破って決勝に進んだと。相手の南米代表にはあのロナウジーニョもいて、強いチームと聞いていましたが、そこを破ったって・・・ ちょうど2年前に日本で開催された時に、開催国代表で某黄色いチームが参戦しましたが、準決勝で同じく南米チームと当たり、この時は完敗を期しています。そのラジャ・カサブランカというチームがどんなチームなのか興味を持ち、ちょっと調べてみました。
ラジャ・カサブランカは、モロッコの都市カサブランカを本拠地とするクラブチーム。'49年に若い労働者階級を対象に創設。最近十年間は安定した力を維持しており、モロッコ代表へも多くの選手を供給。同じ街を本拠地とするウィダード・カサブランカとはライバル関係。愛称は「緑の悪魔」でアフリカ制覇3回、モロッコリーグ優勝11回でアフリカの強豪。「ラジャ」とは、「希望」という意味。'00年にクラブ世界選手権に出場し、レアル・マドリードとの激闘(2-3惜敗)は語り草。モロッコで人気ナンバーワンクラブで、熱狂的サポーターをフランス誌が世界4位と認定。
今回、18日にモロッコで開催されているFCWCで、開催国枠のラジャ・カサブランカ(モロッコ)が準決勝で南米代表のアトレチコ・ミネイロ(ブラジル)を3―1で破り、決勝に進出。アフリカ勢の決勝進出は'10年のTPマゼンベ(コンゴ=旧ザイール)に続いて2チーム目。21日の決勝では、欧州王者のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と対戦。
日本テレビ公式HP・FCWCページ:http://www.ntv.co.jp/fcwc/clubs/raja.html
今回のラジャと2年前のJ1柏の戦績を比べたくなって調べてみました。
2013:ラジャ・カサブランカ
プレーオフ(12/12:オークランドシティ 2-1)/準々決勝(12/15:モンテレイ 2-1)/準決勝(12/19:アトレチコ・ミネイロ 3-1)
2011:柏レイソル
プレーオフ(12/8:オークランドシティ 2-0)/準々決勝(12/11:モンテレイ 1-1:PK4-3)/準決勝(12/14:サントス 1-3)
こうして見ると、一見似たようにも見えますが、よく観ると、準々決勝で同じモンテレイ戦で柏はPK戦での辛勝ですが、ラジャは90分の勝利でこの辺から開催国枠を超えた強さを見せつけています。TVのニュースダイジェストでアトレチコ戦を観ましたが、正直ラジャが圧倒していました。
じゃあ、モロッコ自体が強いのかと思って調べてみると、FIFAランクは74位。ワールドカップでは過去4回出場し、'86年のベスト16のみで他の3回はいずれも1次リーグ敗退。最近4大会は予選敗退と決して強いとは言えない国です。なぜ、ラジャが強いのか。わかりません。ホームの地の利を生かしたというのでもこうは勝てません。やはり世界4位と表された熱狂的サポーターの後押しからなのか。もし、そうだとしたらやはりサポーター力はものすごいと思います。
噂では'15年は再びFCWCは日本開催と耳にしています。某黄色いチームも雪辱を晴らすために燃える1年となるでしょう。ただ・・今の流れでは開催国チームとして出場するのは、「2015年Jリーグ優勝チーム」ではなく「2015年Jリーグ年間優勝チーム」。訳の分からない目先の10億円につられてレベルダウンに走った末の欠陥制度で出てきたチーム。1発勝負でたまたま出てきたチームで、本当に強いのかどうかわからない。まあ、年間勝ち点1位が優勝していたらいいのですが、この時点で疲労困憊なのも頭が痛い。
そうさせないためにも、欠陥制度を実現させてはなりません。確かに先日Jリーグ理事会で正式決定と言っていますが、先日も理事会の後で優勝経験チームとの確認会議で欠陥を指摘され、「2ステージ制断念」コメントを発表しています。まだわかりません。
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