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日本代表のこと・・・446

2019-08-15 00:01:19 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクトコラムです。
 今日は代表ネタです。当ブログでも日本代表の強化論は、少しでも多く欧州に行ってガチのアウェー戦を行う事だと思っていますが、だんだんとそういう事がやりにくくなっているようです。世界のサッカー界でも貴賤的な考え方があるのか。まぁ、元々当ブログは日本人監督に反対論なので、強化論の前に今の森保ジャパンそのものに反対の立場です。もっとも欧州と強化試合を組みにくいのは、外国人監督であったとしても同じですが。困ったものです。
   
【森保ジャパンの親善試合が国内でしか開催できない意外な事情】
〔直近1年の「国際親善試合」は すべて日本で開催、対戦相手に偏り〕
「(森保監督の就任から)まもなく1年になる。この間、マッチメークされた国際親善試合は「10」を数えるが、新たに決まった9月と11月の2試合を含めて、実はすべてが日本国内での開催となっている。」
「海外での国際親善試合の方がチームの強化にかなう。関係者だけでなく代表選手たちからも長く指摘されてきた図式を、マッチメークを担うJFAの技術委員会も理解している。それでもなかなか実現に至らない事情が存在してきた中で、昨年9月以降は国内開催の比率と対戦相手の偏りがより顕著になった。北海道胆振東部地震の影響で中止となった昨年9月7日のチリ代表戦を含めて、森保ジャパンの対戦相手は南米勢が5、北中米カリブ海勢が4、アジア勢が1となっている。理由は追って記すが、9月と11月の対戦相手も高い確率でアジア勢となるだろう。
 ここまでを見ても分かるように、世界をリードするヨーロッパ勢と対戦していない。」

〔選手の負担を軽減するために FIFAが定めた「ある制約」〕
「(年間5回の)国際Aマッチの開催には「ある制約」が設けられている。選手たちにかかる過度の負担を軽減するためにFIFAは2014年に規約を改定し、ひとつの国際Aマッチデーで国際Aマッチを連続して行う場合は、同一大陸内で開催することが義務づけられた。FIFAが区分している大陸はヨーロッパを筆頭に南米、北中米カリブ海、アフリカ、オセアニア、そしてアジアの「6」となる。例えばある国際マッチデーで、ヨーロッパ大陸とアジア大陸とで1試合ずつマッチメークすることは、現状では不可能になる。
 しかも、アジア大陸では2022年のワールドカップ・カタール大会出場をかけた、アジア2次予選が9月から始まる。形式は5ヵ国ずつ8つのグループに分かれて、ホーム&アウェイ方式で9月、10月、11月、そして来年3月、6月と5回の国際Aマッチデーで1ヵ国あたり8試合を戦う。
 5回の国際Aマッチデーで最大10試合を組めるので、予選の合間に国際親善試合を2つ入れ込むことができる。対戦相手は今月17日の抽選会で決まるが、2次予選の大まかな日程はすでに割り当てられている。ゆえにJFAは予選が1試合だけとなる9月と11月の国際Aマッチデーで、国際親善試合もアジアの中、それも日本国内で開催することを選択。前述の日程とスタジアムを確保した。
 対戦相手にも同じことが言えて、日本国内で国際親善試合に臨めば、国際Aマッチデー内のもう1試合もアジアで戦わなければならない。こうした事情もあって、アジア2次予選を戦う他のグループの国とマッチメーク(襷掛け)することが理にかなってくる。」
「こうした図式の中でヨーロッパ勢とマッチメークすることは難しい。正確に言えば昨年9月を境に、ヨーロッパ勢とマッチメークすることがほとんど不可能になった。」

〔ヨーロッパ勢との親善試合が 難しくなった事情とは?〕
「理由はヨーロッパサッカー連盟(UEFA)が独自に創設した国際大会、UEFAネーションリーグにある。UEFAに加盟する全55チームをAからDまでの4つのディビジョンに分け、さらにそれぞれのディビジョンを4つのグループに分けて、ホーム&アウェイ方式のリーグ戦を実施する。ネーションリーグを新設した最大の目的は、実力が均衡したディビジョンに分けて真剣勝負の機会を増やすことで、各代表チームの実力アップを図ることにある。」
「UEFAのミシェル・プラティニ前会長は、公式戦となるネーションズリーグを発案した理由を、ヨーロッパサッカー界に関わるすべての関係者の思いを代弁する形でこう唱えていた。『国際親善試合にはもはや誰も興味を示さず、何の意味ももたない』」
「以前は2月と8月にも国際Aマッチデーが設定されていたが、選手へかかる負担を軽減する目的で2013年いっぱいで廃止された。その上でUEFAは移動距離の少ないヨーロッパ大陸内だけで、独自の強化策となるネーションズリーグを開催する道を選んだ。
 ただ、ディビジョンAは3ヵ国によるリーグ戦のため、国際Aマッチデー内でグループリーグを戦わない国が必ず出てくる。そして、FIFAの規約が存在する以上は、必然的にヨーロッパ勢同士の国際親善試合を組むか、他大陸の強豪国を自国に招く形になる。
 ここで日本に白羽の矢が立てられれば、関係者やファン・サポーターが待ち焦がれる敵地での国際親善試合が実現する。しかし、招く側も骨のある相手、強化に相応しい相手を希望するため、南米勢もしくは北中米カリブ海勢、あるいはアフリカ勢でFIFAランキングが高い国が優先される。」

〔入場料やテレビ放映権料… 国内開催によるメリットも〕
「サッカー王国ブラジルへ乗り込み、胸を借りることは可能なのか。答えは限りなく難しい、となる。圧倒的な知名度もあって、ブラジルは海外を回るように国際親善試合を組んでいるからだ。代表選手のほぼ全員がヨーロッパのクラブでプレーしていることもあり、自国開催だった今回のコパ・アメリカ直前の特別な時期を除けば、ブラジル国内での国際親善試合はほとんど組まれていない。」
「ホームで国際親善試合を開催する場合、渡航費や滞在中のホテル代を負担する以外に、対戦国のサッカー協会へギャランティーが支払われる。いわゆるファイトマネー的なもので、一般的に日本円で数億円に達する金額が、強豪国となるとさらにはね上がるといわれている。(アメリカやサウジアラビアが)ホームにブラジルを呼べる理由はヨーロッパから比較的近いという地の利に加えて、莫大なギャランティーを賄える潤沢な財政力も関係しているといっていい。ならば、ブラジルを日本へ呼べるのか。移動距離で負担を強いられる日本国内でブラジルとの国際親善試合が、1999年3月を最後に組まれていない状況を見れば、限りなく難しいといっていい。
 他の南米勢や北中米カリブ海へ遠征しようと望んでも、実力や集客力の面で難色を示される。むしろギャランティーが発生する点で、日本へ招いた方がスムーズに交渉が進むといっていい。国際親善試合が日本国内で、しかもヨーロッパ勢以外と組まれる舞台裏にはこうした事情がある。」
引用:ダイヤモンド・オンライン

 当ブログでも、以前の記事でこうした内情を紹介して憂いていました。欧州のネーションズリーグが実際にスタートして、その傾向が顕著に出るようになりました。まさにアジア勢に受難な時代に入っていきました。(当ブログでは単に博打に勝った色合いが強いと認識している)先のロシアW杯で日本代表が躍進できたのに、皮肉な状況になっていっているのです。
 欧州組が以前にも増して増えており、やろうと思えば欧州で代表チームを参集して編成し、現地アウェーで強化試合を組みやすい環境にやっとなってきたのに、皮肉にも時代は「アジアでやりなさい」と言っています。そうなると、欧州組の移動が負担が増し、時差ぼけ等ネガティブな要素も増える事もあり、強化になりにくい事になります。
 かと言って、時代に逆行して国内組を重視するのもナンセンス。となると、一人でも多くの有望選手ができるだけ欧州へ行き、選手レベルでアウェー環境にもまれるしかありません。時差ボケでも国内での強化試合に臨んでもらうしかありません。
 あとは、FIFAにアジアから有力人材を投入し、プラティニ氏に負けないくらいの発言力を、ロビー活動で展開し、今の状況を打破するしかないのでは。とにかく、今の状況でベストを尽くしてください。あと、当ブログの持論、「指導者の海外組」を多く生み出す事でしょう。

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