J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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観客の集客方法について31

2019-04-13 00:33:39 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 当ブログではかなり前から来場促進、次の世代の観客を作るための方策として、リクルートグループが昔から実施している「Jマジ!」事業を2年に1回くらい紹介してきました。一見、一企業主催の来場キャンペーンですが、これほどまでの主要クラブが揃って参加しているという事は、それだけこの企画が優れているという事だと思っています。
   
「Jリーグでは、昨年に引き続き、若年層のファン獲得を目的として、J1・J2の24クラブ(3月29日時点)の協力を得て、全国の19歳、20歳の若者を明治安田生命J1・J2リーグ、JリーグYBCルヴァンカップの試合に招待する『Jマジ! ~J.LEAGUE MAGIC~』を実施いたします。
 本施策は、株式会社リクルートライフスタイルに設置された観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター(以下、JRC)」とともに実施するもので、JリーグとJ1・J2の各クラブは、19歳・20歳限定招待券を、JRCは若年層会員へのアプローチとシステム開発をはじめとするフロー設計を担い、両社が連携することで若者が観戦に行くきっかけを創出いたします。」
「■対象者:1999年4月2日~2001年4月1日生まれの男女
■対象試合:2019年4月10日(水)~12月7日(土)までに開催される明治安田生命J1・J2リーグおよび、JリーグYBCルヴァンカップの公式戦の中でクラブとリーグが指定した試合 ※試合により招待人数は異なる
■公式サイト(PC): https://majibu.jp/jmaji/pc/index.html
 会員登録開始日:2019年2月1日(金)
■試合予約受付開始日:2019年4月1日(月)12:00予定
 参画クラブ:J1-13クラブ/J2-11クラブ (2019年3月29日時点)
■利用方法:スマートフォンで「マジ☆部」アプリをダウンロードし『Jマジ!』へ会員登録する」
引用:Jリーグ公式HP

 販促活動でターゲットを19歳と20歳に絞って、観光産業とタッグを組んで、若者世代の観戦のきっかけづくりを行っています。しかも数試合限定ではなく、ほぼシーズンを通して自由に行けるスタイル。さすが大手企業が行う企画ですね。

【「Jマジ! ~J.LEAGUE MAGIC~」参画クラブ一覧(2019年3月29日時点 ※今後増加予定)】
J1: 札幌、鹿島浦和、F東京、川崎、横浜FM、湘南、松本、清水G大阪、C大阪、広島、鳥栖
J2: 栃木、千葉、柏、東京V、甲府、金沢、岐阜、京都、山口、徳島、愛媛、

 これらを見ると、オリジナル10ページのうち、8クラブ(緑色)が参画(横浜Fは合併、名古屋が未参画)しています。上の3行のリストですが、本当によくわかります。オリ10だけでなく、J1はほぼ主要クラブ、J2も地域密着型のクラブがずらっと並んでいます。観客数があれほど多い浦和さん、J1連覇の川崎さんでも実施しており、単なる動員数のアップだけでなく、本当にこれからのファン・サポーターづくりとして、若者層にしっかりアプローチしている事がわかります。つまり、JマジはJ1にふさわしいスタンダードと言えると考えます。J1にふさわしいクラブになりたいところは、これをやらなければならないという事ですね。

【より楽しく観戦するために】
①ポンチョも購入
万全の寒さ対策を
交通手段を要チェック
楽しみはサッカーだけじゃない
応援する位置も重要
チャントを予習
ユニフォームやグッズを身に付けよう

 各項目ごとに事細かく書かれています。まさに研ぎ澄まされた「ホスピタリティ」だと思います。これは各クラブでも参考になるのでは。よく「ホスピタリティ」で、自己満足で部分的なところだけに注視してしまっているところがあるかもしれませんが、もう一度ファン・サポーター目線で、「おもてなし」を考え直したら、来場者が戻ってくるのではないでしょうか。あと、
チケット条件一覧ページ
を読むと、ホームサポーターだけで、アウェーサポーターは対象にならないようです。

 残念ながら、地元J2岡山は参加していません。先日、6月のホーム戦に招待(無料観戦)されるという新元号特別企画
がクラブから発表され、正直驚きました。これは木村社長時代には考えられなかった企画。しかも、「その日の観戦者」以外に制約が無い「全員」に無料招待というのは、正直他のクラブでは観た覚えがありません。ポジティブな見方をすれば、大判振る舞いで斬新、わかりやすくていい企画でしょうが、ネガティブな見方をすれば、今まで構築してきた「観戦」という付加価値が一気に安っぽくなってしまい、「何だ、Jリーグの試合ってその程度のもんかいな」というイメージを刷り込んでしまう危惧があります。よく、「モノ」「カネ」という表現を使いますが、今回のこの企画は「カネ」に該当するのではないかと個人的に考えますが、同時に「ヒト」「コト」も高めないととも。また、この件に関しての続きは、その時に。
 地元J2岡山も、ぜひオリ10に追随して、この「Jマジ」に参加して欲しいと思います。新規来場者の割合が(確か)J2最下位としても考えなければならないテーマでしょうから。 

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