リスペクトコラムです。
なでしこジャパンは昨日残念でしたね。まだ戦いは残っています。来年は東京五輪。出場できなかったリオ五輪の雪辱を果たして欲しいです。高倉監督も続投のようです。来年五輪じゃなかったらわからなかったところですが、すぐ来年にもう一つの本番という事で、もう1年やってもらうという事ですか。今回のW杯ではヨーロッパ勢の強さを見せつけられました。アメリカはすぐには無理として、早くヨーロッパのレベルに達したい。どうやればいいのかという事で、今朝の山陽新聞に出ていました。
【サッカー 女子プロL発足へ 日本協会来月審議 21年スタート目指す】
「日本サッカー協会が、女子日本代表『なでしこジャパン』の強化などを目的に、プロリーグの新規発足に向けた具体案を7月の理事会で諮ることが26日、複数の関係者の話で分かった。早ければ東京五輪後の2021年のスタートを目指している。現在のプレナスなでしこリーグ1部には10チームが参加しているが、新リーグは8チームで始動する可能性がある。
現行のリーグはアマチュアで、日本協会はワールドカップ(W杯)フランス大会で16強止まりだった代表の強化や選手の環境整備のためにはプロリーグが必要と判断し、議論を重ねてきた。
海外選手の日本移籍や代表の国際大会日程を踏まえ、欧州のリーグと開催時期を合わせ、開幕を春から夏や秋にずらすシーズン移行も一案だという。現状でプロ契約を交わしている選手はごく一部に限られ、代表選手を含めて多くがアマとして活動している。プロリーグ設立には資金や観客動員などが課題となるが、協会関係者は『女子サッカーを活性化するならば中途半端では難しい。プロ化が必要』と説明した。」
ドイツW杯優勝で観客動員が飛躍的に伸びたが、近年は低迷が続いているとあります。現在3部ではありますが、確かに岡山でもベルやシャルムの低迷は残念限りですね。他の情報では、バルサなど欧州のメガクラブがレディースチームで成功しており、日本もそれを目指している様子。一番やりやすいのはJクラブでのレディースチーム発足で、だからJクラブの財務諸表に女子チーム運営費が科目で載っているだと認識しました。確かにJクラブのレディースが増えましたね。でも、この流れはベルやシャルムなどJクラブとは関係ない老舗クラブには迷惑なだけでしょう。今まで頑張ってきたのは何だったのかと。その辺は少し軽々に日本協会は考えているなと思います。さぁ、女子選手がプロになって、クラブは給料を払えるのでしょうか。
ここからは個人的に矛盾の構図が見えてきます。代表チームを強化しようと思えば、海外移籍の推進になりますが、そうすればせっかく国内リーグのプロ化を図ろうとしても、空洞化が起こって上手くいかない。下手をしたらプロ化した後に、再びアマチュア回帰というみっともない動きになるかもしれません。しかも、2011年頃のなでしこブーム時期と違って、代表チームは弱くて世界と戦えない低レベル。踏んだり蹴ったりになるのではないでしょうか。
もう一つ見えてくるのが、当ブログでネガティブな存在である日本協会の田嶋会長の影響。ポロっと秋春制が頭を持ち上げてきたのがその象徴。まぁ実現しないでしょうが。プロ化が成功するとしたら、次の会長の時じゃないのかな。
ヨーロッパ勢が強くなったのは日本の真似をして、ポゼッションサッカーを取り入れ、男子クラブのレディース化を積極的に進めたからではないかと思っています。日本はもう一度、どうして佐々木監督時代に世界の頂点まで登れたのかをしっかり検証する事が重要ではないでしょうか。アメリカのように流行らせたい、しかしアメリカと比べて圧倒的に競技人口が少ない。女子サッカーを流行らせたいが、なでしこジャパンは弱い。まさに踏んだり蹴ったりですね。しかも、2011年当時と違って、Bリーグなど他のプロスポーツが競合するようになってきました。本当にどうやれば女子サッカーは復権するのでしょうか。問題は深いです。
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