リスペクトコラムです。
昨日のアジアカップの試合を観て、何とも消化不良だったのは当ブログだけではないはず。確かに3日前になって初めて全員練習をしたとか、不利な要因もあったようですが、それは理由になりません。去年からの4勝1分けという成績もあくまで「親善試合」ですから。その親善試合の成績が日本全体を盲目的にさせていたのかもしれません。そんな中、フットボールチャンネルに当ブログと近い論調のコラムが出ていました。面白いですね、6つの不安要因というのは。
【日本代表、苦戦を招いた6つの要因。反省点ばかりの初戦、“自作自演”の逆転勝利】
〔「こうなってはいけない」典型のような前半〕
「トルクメニスタンの引いてカウンター狙いが明白だったにしては、どんな準備をしていたのかと思うぐらいの、「こうなってはいけない」という悪い見本のような前半だった。」
「0-1で折り返したのも、むしろ納得という展開になっていた。30度超の暑さも後半には気温が下がり、トルクメニスタンのスタミナ切れから3点を奪って勝負をつけたが、PKで1点を献上。3-2というスコアから想像される好試合ではなく、日本の自作自演ともいえる内容だった。」
〔原口を起点に3ゴール〕
「力関係からすれば、負けるのが難しい試合である。事実、トルクメニスタンは後半にエネルギーがなくなっていた。ドルマン監督によれば、スタミナ切れよりも「集中力の欠如」だそうだが、とくに原口元気の左サイドへの対応が遅れていた。」
「原口がポイントを作り、長友のインナーラップから大迫がゴールした2点目のような形が前半からほしかった。」
〔カウンター対策の不備〕
「PKを与えた場面も含めて自陣でボールを奪われるケースが何度かあった。トルクメニスタンの先制点は、堂安律から柴崎岳への横パスがずれてカットされ、そのままカウンターを食らったもの。自陣と敵陣の違いはあっても、失い方が良くないのは同じ。
この最初の失点は、失い方が悪いだけでなくカウンターを潰す準備もできていない。フリーで持ち上がってきた相手に対して、酒井宏樹はやむなく引き込む選択をしたが、酒井の前面へ戻ってくる選手がいない。アマノフのシュート自体はスーパーとはいえ、失い方もカウンターケアも切り替えもすべて良くない。カウンター狙いの相手にやってはいけないことを重ねた結果といえる。」
引用:フットボールチャンネル
〔6つの苦戦要因〕
①引かれてスペースがない場合の攻撃アイデアが少ない
②攻撃スイッチのはずの縦のクサビが入らない
③ニアゾーンがとれず、チャンスを量産できない
④攻守ともに切り替えが遅い
⑤球際で劣勢
⑥リスクマネージメントが不十分でまともにカウンターを受ける
①は今に始まったことではなく、昔から日本代表で言われている点。もっともJ2岡山もそうで、そもそもガチガチに守備で固めた相手を痛快に崩せられるチームが多く存在しているのかと言いたいです。この攻撃のアイディアというのがまさに監督の技量ではないでしょうか。ロシアW杯ではどこも強豪で前に出てきてスペースがある。だから攻められたが、アジアのほとんどの格下チームは守ってカウンターというチームばかり。
②はハリル時代の縦へのこだわりの弊害まではいかないでしょうが、ボールを回して満足となっていない事を祈ります。③は距離感の問題? 素人なのでよくわかっていませんが、いい距離感を作れずにスルーパスを通せないのか。④は、確かにそうでした。よっぽどトルクメニスタンの方が早かったです。前半ですが。
⑤は昨日も書きましたが、ボールロストが多かったですね。弱いチームの典型です。球際で負けるって、相手は欧米の強豪ではなく、127位のチームなのに。⑥のリスクマネージメントについては、監督の力量もあるのでは。マネージメント=マネージャーですから。ハーフタイムなど試合途中で、選手交代時に修正とかできなかったのでしょうか。あっ、昨日は交代1人だけだった。
このコラムでは、引いた相手に「引かれたら両サイドを突け」「両サイドから中央に潜り込め」のセオリーがあるが、プレーの幅が狭い堂安選手がこれを実践できず、並んで南野選手も、全体図が見えていない視野の狭さも目に付き、非効率的なサッカーを象徴する選手に見えたとありました。現状のベストメンバーを送り込み、メンバー交代が1人のみで、ガチガチのサッカー。その余裕のなさがピッチに反映され、相手に1点を奪われると焦り、2点差に引き離して安全圏に入ったかに見えてもドタバタした戦いを繰り広げる日本の姿は、森保監督の胸中そのもの。1人しか交代できない監督。これではチーム全体のムードは上がりにくい。7試合を戦う体力もつきにくい。トルクメニスタン戦は、これまでの親善試合では明るみにならなかった森保監督への疑念が噴出した一戦でもあったと手厳しい論調。
という事で、「日本人監督反対説」を取る当ブログとしては、「やっぱりな」という印象に終わりました。トルクメニスタン相手に1点差でしか勝てないチームが、W杯本戦でベスト8に進める訳がないという考え方です。今後どうチームが変わるか楽しみです。ただ、森保監督が辞めるまで、日本人監督反対説は続くでしょうね。Jしか知らず世界を知らない日本人監督が世界相手に勝てる訳がないという考えは変わりません。まぁ、日本協会は本当は世界のハイレベルな監督を呼びたいが、極東に行くのは嫌だと受けてくれる人材が無いのが実情でしょうから、当ブログとしてはやはり、「監督の海外組」の育成を早く進めて欲しいです。ただ、欧州では簡単に監督にはなれないのかもしれないので、そこは日本協会が調整していくべきです。先は途方もなく長い。
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