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クラブ経営について42

2012-01-21 00:21:39 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 先日の17日日本協会で、クラブライセンス制度の説明会が行われたようで、ネット上ではこの制度について、いろいろと話がでているようです。スポナビやサポティスタに出ていました。一緒にして抜粋して紹介。
                       
 来年2013年からクラブライセンス制度の導入がスタート。クラブライセンス制度導入を視野に入れた各クラブの動きは各クラブで始まっている。各クラブのベテラン監督の多くが退任する一方で、新スタジアムの建設の話があちこちで挙がっており、これはクラブライセンス制度を意識した動きと見られる。これは監督人事は人件費の圧縮による経営の健全化、新スタジアムは新たな施設基準への対応と見られる。
 
 クラブライセンス制度の発祥はドイツ。そこからヨーロッパ(UEFA)から世界(FIFA)へと広がっていった。クラブ経営の透明性の確保と健全化は、リーグの価値向上につながっていく。UEFAは'04-'05シーズンより導入し、チャンピオンズリーグの出場資格を定めて、大会のブランド力向上に成功。これを評価したFIFAからアジア(AFC)へ導入が続き、'13年のACL参加資格から導入することを決定。

 Jリーグは一足早く導入を決め、「AFCクラブライセンス交付規則よりやや厳しめのレベルで日本版のクラブライセンスを作る」とし、日本での制度は「J1・J2・準加盟に関係なく、一部を除いて全クラブ共通」としています。
 ここ数年、JリーグもJクラブも、経営面で停滞感が広がり、震災による入場者数の減少、Jリーグのメディア価値の低下や、Jクラブ間の階層の固定化(特にJ2では財政力のいいクラブと良くないいクラブとの二極化)など、懸念材料が増えてきているとしています。Jリーグは、クラブライセンス制度を導入し、クラブの「ハード・ソフトの整備」を促し、「投資対象としてのクラブの魅力向上」を期待。Jクラブの魅力が増せばJリーグのブランド力も向上するとしています。

 クラブライセンス制度の項目は全部で56(必須項目は47)。この制度は「5つの基準」という縦軸と「3つの等級」という横軸によって構成。
「5つの基準」
①競技基準:主にアカデミープログラムに関するもの。また、医療ケアやフェアプレーの遵守なども含む。
②施設基準:スタジアムとトレーニング施設に関するもの。スタジアムの収容人数、バックヤードに関する条項、さらに常時使用できるトレーニングシステムの確保などが求められている。
③組織運営・人事体制基準:「一定のノウハウおよび経験、スキルを有するスペシャリスト」として、監督やコーチのほかに、運営、セキュリティー、広報、マーケティング、医師、医学療法士
(理学療法士?要確認)などの人材の確保が求められている。
④法務基準:「AFCクラブ協議会出場への宣誓書」をはじめとする法務関連の文書の提出など。
⑤財務基準:クラブ経営について、経済的および財務的能力の向上、さらには透明性と信頼性の追求する条項が盛り込まれている。


「3つの等級」
①A等級:達成することが必須。達成しなければライセンスが交付されない。
②B等級:達成することが必須。達成しなかった場合は、制裁が科せられた上でライセンスが交付。
③C等級:達成が推奨されるもの。ライセンス交付とは関係ないが、将来的には等級がAかBに引き上げられる可能性あり。


 ⑤の財務基準は、日本独自のルールを適応として、3期連続で当期純損失を計上もしくは、ライセンス申請日の前期末決済で、純資産がマイナス(債務超過)であるクラブには、ライセンスを交付しないことを明記。JFLなど下位リーグへ降格の可能性があります。制度の導入は12年からなので該当クラブは14年度以降、翌年のライセンスが交付されず。10年度時点で山形、横浜M、京都、神戸、札幌、水戸、草津、岐阜、熊本、大分の10クラブが債務超過になっています。

 なかなか厳しい制度ですね。Jクラブは下部リーグに降格しないように強化する反面、ライセンスに引っかかる債務超過にならないように経費削減しなければなりません。上の5つの基準もいわば「Jクラブの付加価値」。こちらはJリーグとして定めた内容ですが、当ブログのものはファン・サポーター目線に立って定めたつもりです。
 
 当ブログで前々から言っている「(選手の)社会貢献活動」もライセンス基準に入れるべきだと考えます。イメージアップでスポンサーを増やす目的も含めて、J2岐阜を頂点にほぼすべてののJクラブが実施されています。基準の中で、債務超過などマイナス面だけでなく、こういうプラス面での評価もすべきと思います。そうしないと、どこという訳ではありませんが、売上・利益のみ至上主義になって、「親企業のない企業チーム」になってしまう状態になります。そこら辺りが「Jの資格」ではないでしょうか。今度、当ブログのおっ師匠さんに提案してみようかな。

サポティスタ該当ページ:http://supportista.jp/2012/01/news19094811.html
スポナビ該当ページ:http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/2011/text/201201200001-spnavi.html
Jリーグ公式クラブ別財務資料ページ:http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/jclub/2010-11/pdf/club2011.pdf

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2 コメント

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Unknown (Bmount)
2012-01-22 15:17:13
コメントありがとうございます。
ページを観ていて、写真どこかで観たなあと思っていたら、以前に紹介していました。
 普及コーチしか行かせようとしないどこかのクラブと違って、監督・選手が大勢参加している素晴らしい事業です。
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/e/a66a986c90d10adee7686cfed53154b7

また、情報提供よろしくお願いします。
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Unknown (通りすがり)
2012-01-22 12:30:54
地域活動というので思い出しましたが
栃木のコレ
ttp://www.tochigisc.jp/news/08/00002518.html
サッカー教室ってのはあまり珍しく無いですが
「市から委託」ってのが珍しいのではないでしょうか
自治体が年配者の生涯スポーツを助ける為に、おらが街のクラブと協力すると言う
ある種Jが掲げる理想的なケースであると思います。

他にもバスケや自転車のプロチームが
やはり自治体と協力した教室や運動を行っていて
クラブだけでなく、自治体側にもやる気と言うか
「プロクラブのある街」としての意識の高さを感じます


以上、ご参考までに
長文失礼致しました
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