リスペクトコラムです。
連日コロナだったり、勝った負けたという記事ばかりで、書いている方もちょっと一息と思っていました。ネタ帳(J's LINK(オフィシャルニュース)やネットニュースから、情報をキープしているファイル)を読んでいたらピッタリの話題がありました。読み込んだ後に、思わず心が温かくなり、即加入しよう、グッズを買おうと思いました。以前に使っていた表現ですが、「感動の密度が高い」ものは人の心を動かす典型例だなと思いました。まずはきっかけとなったコラムから。長いので、特にいい部分を抜粋します。
【スポーツの価値を引き上げる F-connectが秘める可能性(前編)】
「かつてプロスポーツ界では『時間があれば練習を』という考えが一般的で、選手は競技の向上に多くの時間を割いていた。しかし現在は技術の研鑽はもちろんのこと、個人で社会貢献活動を行ったりスポーツ以外のジャンルで才能を発揮したりとスポーツ選手の価値が多様化している。きっかけは様々だが、現役Jリーガーの小池純輝と梶川諒太(ともに東京ヴェルディ)は“フットボールで繋げる、フットボールが繋げる”という思いでF-connectを立ち上げ、毎年児童養護施設に訪問している。」
〔実際に訪問し、会って“フットボールで繋げる”がコンセプト〕
「小池:最初のきっかけは2014年。僕が横浜FCでプレーしていたときに当時のクラブスタッフの方から『プライベートで児童養護施設に行ってくれないか』とお願いをされました。快く受けましたがプライベートのお願いだったので、家が近くてよく会っていた梶川(当時湘南ベルマーレ)を誘って、2人とクラブスタッフの方と一緒に鎌倉児童ホームに訪問しました。最初は少年団に行ってサッカーをするような軽い気持ちで行きましたが、歓迎がすごかった。」
「後日横浜FCの試合に来てくれました。横浜FCの本拠地・ニッパツ三ツ沢球技場はフットボール専用の球技場で、ピッチとスタンドが近くて観客席から声が聞こえるくらいです。僕はサイドを走るポジションで、ピッチを走っていると子ども達が勝っていようが負けていようが関係なく、1試合続けて『小池選手頑張れ!』と声をかけてくれていました。すごくうれしかったです。
それが夏の出来事で、同年12月のオフシーズンに今度は僕たちの発信で『施設に遊びに行かせてくれませんか?』とお願いをしました。12月だったのでサンタの格好をしてお菓子の詰め合わせを持っていきました。」
「その日をきっかけにサッカーを通じて子ども達に何かできないかと考えるようになり、2015年に“フットボールで繋げる、フットボールが繋げるというテーマで児童養護施設の子ども達を支援したいと思い、FOOTBALL(フットボール)とCONNECT(コネクト)を合わせてF-connectという名称で活動を始めました。」
「――『フットボールで繋げる、フットボールが繋げる』という名称ですが、活動のコンセプトはどのようなものなのでしょうか?
小池:主には子ども達に会いに行く、訪問をして触れ合い僕たちを身近に感じてもらいたいと思っています。そしてその選手をスタジアムで見られるように招待をする。施設の子ども達は基本的に18歳で施設を出なければならなくて、退所後自立しなければなりません。施設の方からも夢や目標を持ちにくい環境だということは聞いていました。」
「施設の方に相談をしたところ、子ども達と触れ合う時間を作ってほしいと言われました。なので会いに行く、触れ合うことを大事にしてきましたし、僕たちの活動のベースになってきています。」
引用:スポチュニティコラム(前編)
【スポーツの価値を引き上げる F-connectが秘める可能性(後編)】
〔F-connectの活動がスポーツの可能性を広げる〕
「梶川:施設の子ども達が18歳で施設を出なければいけない中、F-connectとして何ができるかを常に考えています。その一つがエフコネファームだと思いますし、将来的に彼らが働くことができる環境を整備できたり、興味を持ってもらえるような活動ができれば存在の意義があると思います。
スポーツ選手はよく社会貢献活動をしていると言われていますが、その大半はオフシーズン。F-connectではシーズン中でも施設に訪問して試合に招待しているので、他の団体やクラブでの活動とは少し違った価値が出せているのではないかと思います。」
〔様々な形でF-connectの活動を周知したい〕
――スポーツ選手の価値を高めるという意味では素敵なエピソードですね。今後F-connectとしてやっていきたい活動はありますか?
「小池:最終的には就労支援までやっていきたいと思います。そう簡単ではないと思いますが、今回のエフコネファームでも雇用ができるようになれば、きっかけ作りから目標を達成するところまで関われる子どもが出てくればいいなと思います。」
「梶川:サッカー選手は取材こそ多いのですが、知らない人の前で話すという機会はあまりなく話せない選手が多いです。F-connectでは毎年イベントをしているのですが、最初は話せなかった選手も数年後には話がしっかりできている選手もいます。そうした成長を感じるので、活動を通してサッカー選手を引退した後も社会で活躍できるような人材を輩出できる組織になっていければ。」
――3選手ともいずれ現役引退を迎えられます。F-connectの活動を現役選手のうちにやっていく中で引退後の生活にどのようなことが生きていきますか?
「小池:自分で動いて、名刺交換をしてということはサッカー選手にはありません。そういう意味では活動をしていく中でビジネスのワンシーンが経験できます。僕自身、サッカーしかしてこなかったのでサッカーしかできないと思っていたのですが、いろんな方のお話を聞いて『自分にもできるのではないか』と自信になりました。それはチャレンジをしないと気付けないことなので、現役のうちからいろんな経験をして視野を広げることがサッカー選手を卒業した後にも活きると思います。僕が引退をしてもF-connectの活動は続けますが、常に現役の選手が活躍をしてほしい。年齢が上がっていく中で現役を退く選手が出てくるので、よりF-connectのメンバーにも目を向けていかなければいけないと思います。それは課題意識としてあって、僕らがお伝えしたような熱い気持ちを新しく入ってくる選手にもどこかで語ってほしいと思います。」
「梶川:自分たちが引退をしてもこの活動は続けていかなければいけないと思うので、僕たちが引退後社会で活躍できない状況だとF-connectの価値が高くなっていかないと思います。活動を通して引退後のモデルになれたらF-connectの価値も高くなります。」
引用:スポチュニティコラム(後編)
これを読んだだけでは、クラブの貢献活動以外に有志で学校訪問をした。有意義だったので継続事業にしたというイメージでしたが、このF-connect公式HPを観た後にガラッと見方が変わりました。
まずは個人グループではなく、何と一般社団法人になっていました。メインで活動している小池、梶川選手が現役のJリーガーである事。よそでは学校訪問を依頼すると、「コーチでいいですか?」と選手を出したがらない事例が見受けられましたが、こちらは代表も選手、行くのも選手。夢を与えるのも選手という事で「コーチでいいですか?」という価値観がいかに愚かなものよくわかりました。
活動は基本的に児童養護施設への訪問サービスですね。1回訪問して終わりではなく、その後試合会場に来てもらって、自分達のプレー見てもらって、その後に再度訪問しています。つまり、施設訪問の一か所での継続事業。なかなかJクラブでは観られない事例。あとは昔で言う「セカンドキャリア」で、今はデュアルキャリアと呼ばれています。選手の次のステップに向けたキャリアアップにも役立つ活動。
選手一覧を見てみると、現在8人の現役選手(小池純輝:J2東京V、梶川諒太:J2東京V、野村直輝:J1大分、新井純平:元J2琉球、三鬼海:J2町田、山崎浩介:J2山形、町田也真人:J1大分、松澤香輝:J1徳島)が所属しています。J2の選手も多く、たぶん以前にCスタのピッチに立った選手もいたと思います。みんなまだ若い選手なので、その行動力は素晴らしいと思います。スポンサーであるパートナー企業もしっかり名前が並んでいます。賛助会員いいですね。個人会員は55名。HNが掲載されています。
「支援活動のご報告」という事でしっかりレポがあります。当ブログで昔から言う事ですが、情報開示してこそ活動であり、報告しない活動は単なる自己満と個人的に思っています。文章を書く事もキャリアアップ(実は当ブログも)なのに、それがわからない人が多い。
「プロサッカー選手がつくる畑で、児童養護施設の子ども達と泥んこになりたい!」をテーマに長野県飯綱町にて「エフコネファーム」という農園を開設されます。そのためにクラウドファンディングも立ち上げています。覗いてみると、ちょうど半期で目標額の半分に達しているようです。
そして、オフィシャルウェブショップ(BASE)がありました。覗いてみるとなかなかお洒落。十分アパレルメーカーなのでした。観ていると、Tシャツやポロシャツが欲しくなりました。これなら普段着で着れると。ポロシャツもちょうど買わなくっちゃと思っていたので、ちょうどいいやと。
という事で、個人で入会しようと思います。入会後は賛助会員一覧ページに「J OKAYAMA管理者」という名前が加わると思います。グッズも近いうちに買うでしょう。当ブログとして珍しい行動です。地元岡山にも、某黄色いチームにも全く関係ない絡み。選手も全く馴染みが無いのですが、活動が気に入りました。
もっと活動が広がって欲しいし、他にも同じようなグループが出てきて欲しいですね。こちらが児童養護学校だったら、次は小児病棟とか、老健施設をメインで活動するグループもいいですね。これからも頑張って欲しいと思います。
F-connect公式HP:https://f-connect.org/
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers
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