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クラブ経営について65

2015-07-25 00:04:31 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 ゲキサカを読んでいたら、「チーム人件費はここ4年で約33億円増加…鳥栖が大幅増、鹿島が大幅減」というタイトルで、昨シーズンのクラブごとの経営情報開示についての一つの情報が報道されました。何とも言えない内容でした。ゲキサカの記事に「2015年順位(年間総合前節時点)/2014年順位以下」を追加しています。また、昇格・降格したチームは数字を抜いています。抜粋して紹介。
    
 Jリーグは22日、各クラブの経営情報を開示。各クラブの人件費も公表され、14年シーズンにJ1、J2に所属し、2011年から人件費を公開している37クラブの推移を見ると、ここ4年で総合計は33億3,500万円増加。全体では25クラブのチーム人件費が増加、12クラブが減少。
【14年度チーム人件費(11年度比)】
〔J1〕 2015年順位(年間総合前節時点)/2014年順位
・柏   : 20億5,900万円 (+1億4,000万円)13位/4位
・浦 和 : 20億5,400万円 (+1億6,800万円)1位  /2位
・名古屋: 20億5,300万円 (▲1億1,400万円)9位 /10位
・G大阪 : 18億1,500万円 (▲1億9,500万円)4位 /1位
・横 浜 : 17億6,500万円 (+3億2,400万円)6位  /7位
・大 宮 : 17億2,000万円 (+4億600万円)   -
・F東京 : 17億900万円    (+2億8,200万円)3位  /9位
・C大阪 : 16億8,000万円 (+4億9,500万円)-
・鹿 島 : 15億6,200万円 (▲5億400万円)   8位 /3位
・川崎F : 15億4,600万円 (▲4,100万円)     5位 /6位
・清 水 : 13億5,400万円 (▲2,200万円)   18位/15位
・広 島 : 13億4,900万円 (+2,500万円)     2位/8位
・神 戸 : 13億4,800万円 (+3億3,800万円)7位/11位
・鳥 栖 : 11億7,600万円 (+8億2,300万円)11位/5位
・仙 台 : 11億4,100万円 (+1億3,400万円)12位/14位
・新 潟 : 10億8,500万円 (+2億7,600万円)17位/12位
・徳 島 : 9億2,700万円  (+4億3,700万円) -
・甲 府 : 7億5,900万円  (+8,800万円)    14位/13位
J1合計: 271億300万円 (+30億6,100万円)

〔J2〕  2015年順位(年間総合前節時点)/2014年順位
・磐 田: 13億5,200万円 (+5,300万円)      2位/4位
・千 葉: 10億6,500万円 (+6,200万円)      7位/3位
・京 都: 6億9,500万円  (▲2億円)           20位/9位
・岐 阜: 5億300万円    (+3億1,100万円)21位/17位
・岡 山: 4億9,900万円  (+1億3,600万円)14位/8位
・横浜C: 4億9,300万円  (+1,500万円)     10位/11位
・山 形: 4億6,300万円  (▲2億4,300万円) -
・湘 南: 4億5,200万円  (▲5,900万円)    -
・松 本: 4億4,300万円  (―)           -
・札 幌: 4億3,000万円  (▲8,300万円)      9位/10位
・福 岡: 4億1,700万円  (▲1,100万円)      6位/16位
・大 分: 3億4,900万円  (+5,600万円)     22位/7位
・東京V: 3億4,600万円  (+4,600万円)      5位/20位
・長 崎: 3億3,500万円  (―)                    8位/14位
・富 山: 2億9,900万円  (+5,300万円)    -
・栃 木: 2億9,200万円  (▲4,100万円)    18位/12位
・北九州: 2億8,400万円  (+6,200万円)     11位/5位
・熊 本: 2億7,600万円  (+1,900万円)     19位/13位
・愛 媛: 2億5,700万円  (+5,100万円)     12位/19位
・水 戸: 2億3,500万円  (+8,300万円)     17位/15位
・讃 岐: 1億8,000万円  (―)                  18位/21位
・群 馬: 1億68,00万円  (▲3,600万円)     13位/18位
J2合計:98億3,200万円 (+2億7,400万円)
J1・J2総合計 369億3,500万円(+33億3,500万円)

〔J3〕
 長野 1億9,200万円/ 金沢 1億7,000万円/鳥取 1億6,200万円/ 町田 1億2,000万円/ 福島 9,800万円/
 秋田 9,200万円/ 琉球 7,600万円/盛岡 6,100万円/ 相模原 5,200万円/ 藤枝 2,400万円/YS横浜 1,800万円
J3合計 10億6,500万円

 1位は柏で3年連続の1位。2位は浦和さん、3位は名古屋さん。最も増やしたのは鳥栖さんで8億2,300万円増加。鳥栖さんは2期連続の赤字を計上しており、人件費の圧迫がクラブ経営に大きな影響を与えている模様。また、逆に一番大きく減らしたのが鹿島さんで5億400万円。2011年度は名古屋さんに次ぐ2位の20億6,600万円だったが、14年度は15億6,200万円で全体の9番目。
ゲキサカ該当記事:http://web.gekisaka.jp/news/detail/?167767-167767-fl

 という内容でした。読者の皆さんはこれらのデータを観て、何を感じるでしょうか。それはお任せします。以前にどこかで、人件費によって順位が決まるような発言を耳にした事がありますが、これらのデータを目にすると、そうは言いきれない事がよくわかります。「強くなるためには人件費を上げなければならない。そのためには儲けなければならない」という価値観に結びつきます。
 果たしてそうでしょうか。J2では3位の京都さんや4位の岐阜さんの今シーズンの順位はどうでしょうか。よく観たら、地元岡山もいつの間にかJ2で5番目の人件費の高さになっているようですが、順位に反映していませんね。ヴェルディさんは極端です。同じような水準なのに、昨シーズンは降格争いでしたが、今シーズンはプレーオフ圏内です。本当に大事な事は、自分達だけでひたすら儲ける事ではなく、地域に広く根を張り、地域の宝として支援者を増やし、地域全体で力を上げて行く事だと認識しております。
 そして注目すべきが岡山より2つ下以下。何と3チームが揃ってJ1に昇格しています。つまり、岡山より人件費が低い2チームがJ1自動昇格。1チームがプレーオフでの昇格なのです。しかも湘南さんは現在J1で年間10位で頑張っていますね。
 そしてJ1ですが、柏は連続1位なんですね。確か、他の費用を削減して強化費用に充てていると聞いていましたが、まさにそんな数字ですね。こうして見ると、広島さんや川崎さんは素晴らしいですね。 これらのデータを観ると、目先の数字だけ追ってもチームは成長できないという事ですね。当ブログではその上に「100年残れる付加価値」を加えて考えております。

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