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日本代表のこと・・・545

2022-12-29 00:30:01 | サッカー(日本代表、W杯等)

 リスペクトコラムです。
 また失われた3年8ケ月の始まりです。先ほど日本協会の記者会見があり、森保監督の続投が発表されました。発表が今日までずれ込んだので、淡い期待を持っていましたが消し飛びました。2年契約ではないかという報道もありましたが、これもデマですべて一番悪い結果に映りました。ただ、個人的にはアジアカップの結果で交代して欲しいので、失われた2年になって欲しいと。
 個人的な今後の予測は、欧州組選手を遠くの国から日本に呼び、スポンサーが喜ぶ強くない相手(もちろん欧州の強豪国は呼べないため、良くてせいぜい北中米くらいか)との勝ち試合を続け、大勝して勘違いする。アジアカップで苦戦し、一度監督交代論が出るが、田嶋ジャパンで押し切り、責任は問われずくらいの結果かな。2年のタイミングで替わってくれたらいいのですが、3年目に入ると今のままだと北中米W杯が、カタールW杯の結果再現になる事を容易に想像できてしまう。
 戦術の引き出しが空っぽと思われる森保監督は、選手との対話と称して選手と戦術の合議制を継続し、ワンチャンサッカーを続ける。仮に結果を出しても、ギャンブル性の高い戦術のために、日本サッカー界には何も残らない(今大会では何か残りましたか?)のではないかと。ポジティブなコラムを紹介したいところですが、当ブログの論調と相反するので、続投反対論的なコラムを紹介して、森保ジャパン第二次政権を受け止めたいと思います。
   
【サッカー日本代表「第2次森保政権」は短命の可能性あり…戦友・横内コーチ契約満了の波紋】
「続投は既定路線とはいえ、その森保監督が時折、浮かない表情をしているという。ヘッドコーチ格の横内昭展コーチ(55)がJ2磐田監督に就任。長きにわたるパートナーがいなくなって「ショックが癒えない」(前出の関係者)というのである。 
「森保監督は1987年に長崎日大高を卒業して日本リーグ・マツダ(現J1広島)に入団。その前年に横内コーチは福岡・東海大五高(現・東海大福岡)からマツダ入り。九州人同士の2人はすぐに意気投合。マツダと広島の選手同士として、広島と日本代表の監督とコーチとして、固い信頼関係で結ばれている」と放送関係者が前置きして続ける。
■精神的支柱のような存在
「現役時代に左サイドアタッカーだった横内コーチが攻撃面を取り仕切り、守備的MFだった森保監督が守備面を担当。うまくすみ分けができ、森保監督にとって横内コーチは精神的支柱のような存在でもあった。横内コーチの後任選びが難航しているという噂もあるが、誰が後任に就いても森保監督と横内コーチのような関係性は期待できそうもない。もし、ソリが合わなければ、第2次森保政権は短命に終わるかもしれない」
引用:ゲキサカ

【森保一監督に続投オファー 反町康治技術委員長の慎重な判断で年末までずれ込んだ】
「森保氏続投の方針はそう簡単には決まらなかった。カタールW杯では日本の歴史上、勝ったことのないドイツ、スペインから勝ち点3を奪い、首位で1次リーグを突破。決勝トーナメント1回戦でもクロアチアと延長、PK戦まで渡り合った。8強に最も近づいたベスト16だったと評価できる。岡田武史・元代表監督に次ぐ、世界で戦える日本人指導者も、長らく望まれていたことだ。ただ、オファー提示は年末までずれ込んだ。複数の関係者によると、理由は反町委員長が慎重に判断したためという。」
「森保監督の選手との合議制で戦い方を決める手法は、日本人の良さ「協調性」を発揮することにつながった。1次リーグのスペイン戦で採用した3―4―3は選手からの提案だった。一方、外国人監督がもたらす戦術が、この合議制を上回る可能性を秘めている。実際に反町委員長は前ドイツ代表監督のレーヴ氏、元チリ代表監督のビエルサ氏に接触したという情報があった。
 それでも協会は森保氏にオファーを提示した。今回の「良い戦い」が、将来の8強入りに向けて最善の戦いとは限らないだけに、十分に検証され、議論され、他候補者より、森保氏の期待値が高いと見込まれての決断であることを強く願う。」
引用:スポーツ報知

 これを読むと、戦術の引き出しが空っぽというのが頷けます。戦術で守備面はわかるが、攻撃面はやはりわかっていなかったのではないかと。だから欧州組の選手に戦術を教えてもらっていたらしいのかと。横内コーチはなぜ続投しなかったのかというのも気になる。ここでも選手との合議制というキーワードが出てきますね。このコラムでは今回の戦いが8強入りへの最善策とは限らないと言い切られています。
 この2つのコラムを観た後に今日行われた森保監督の記者会見を聴いて下さい。正直、万歳万歳の盲目的な雰囲気になったのかと思って視聴してみると、深読みになりますが、決してそうでもないなと思いました。その会見の中で耳に留まった気になる発言をピックアップしてみます。

反町委員長(反):まだまだ足りない点もあるという事は話をさせていただきました。今回のW杯を通して見えてきたものとしては、当然個の成長、個を発掘させる事は大事。若手の発掘をやっていかなければならない。特に攻撃の能力の高いセンターフォワードの発掘が一番力を入れなければならない。個でも攻撃に違いを作れるような選手が果たして今回いたかなというと、まだまだ多くないと思う。今後を見据えてやってもらいたい。ドイツ戦やスペイン戦では受動的なサッカーをせざるを得なかった部分もあるかもしれないが、今後はもっと能動的なサッカーを目指す。もっとそういう所に力を注いでもらいたいと考えている。」
記者(記):次のW杯はグループリーグを勝ち抜いてもベスト32。もう2つ勝たないとベスト8に行けないという厳しい条件になるため、今まで以上に大きな上積みが必要だと思われるが、どこの部分が上積みすべきか?
森保監督(森):マイボールでゲームをコントロールする事。そこが速攻であれ遅攻であれ、我々がボールを奪って、ボールを握りながらコントロールしてゲームを決めに行く事ができなければならないと思っている。
記:森保監督は欧州に勉強しに行きたいと言われていたが、上積みという意味でも、今後欧州でのコーチ・スタッフ(の研修)として派遣する可能性はあるのか。
反:海外組の選手が多い状況、選手の視察も含めて、世界目線でそういう活動をして欲しいと考えている。
記:今までやってきた4年間で積み上げて来たもの、次に積み上げたいものは何か。
森:皆さんにもお聞きしたいです。機会があれば教えてください。違う視点があるかもしれないので。いい守備からいい攻撃というチームコンセプトでチーム作りをしてきた中で、コンセプトどおりの戦いはできていたのかなと。攻撃ではボール保持率を上げられず、特にドイツ、スペイン戦では特に低かったが、クロアチア戦ではある程度お見せできたと思う。足りない所は多いが、ボールを放棄するという事はこの4年間でほぼ無くなった思う。コスタリカ戦ではボールをつなごうとして失点になってしまったが、その意識で選手が勇気を持ってチャレンジしてくれた。

 上の3つ目の質問で言葉に詰まり、逆に聞きたいと返し、いい守備からいい攻撃云々と答えたのを観て、「やはりこの人の引き出しには何も入っていない。欧州で研修しても何も吸収できないのでは」と思ってしまいました。
 やはり、反町委員長はすんなり続投OKではなかったのですね。だから宿題という苦言を呈したのでしょう。横であの方も苦虫をつぶしたような顔をされていました。今の日本協会の中で反町委員長が一番わかっているのかもしれません。自分が次期監督になりたかったのかもしれませんが。個の成長、能動的サッカーは森保さんでは正直、3年8ケ月では無理でしょう。個も能動的サッカーもアジアでは発揮できても本番では全くダメでしょう。
 いくつか当ブログで口にしていたキーワードが出てきました。「能動的サッカー」は、ボールの保持率が高いサッカー、「攻撃の能力の高いセンターフォワード」はCF、「欧州への研修」は世界を知る日本人監督(研修では意味ないですが)だったかな。今回の記者会見は田嶋ジャパンによる万歳万歳の盲目的礼賛で終始するかと思いましたが、反町委員長がしっかり締めてくれました。アジアカップで優勝できなかったら、4強止まりだったら「期待したが成長できなかった」と遠慮なく切って欲しいです。

 すいません、今大会の当ブログの認識は、ドイツは不調(政治メッセージで分裂気味)、スペインは2位狙いだったために、たまたまタイミングよく勝ててしまった。もちろん選手の進化もあるが、肝心の指揮官は受動的なワンチャンサッカーで結果を出したが、決して世界で勝てる監督では無かった。森保監督もご自分でもそれがわかっているから、欧州に勉強をしに行きたいと言うのでしょう。そんな世界を知らない日本人監督と失われた3年8ケ月を過ごすのかと思うと、頭痛がしますがまぁしょうがないです。決まった事なので。元々は死のグループで誰も期待していなかったが、不調のまま政治的メッセージでチームが分裂したドイツに、ワンチャンサッカーでたまたま勝ってしまった時点で、今の流れは決まった。続投させたくてうずうずしていた田嶋ジャパンが待ってましたと内定させてしまい、トップダウンを貫いてしまう。今回の続投の要因はやはり田嶋ジャパンかな。こんなコラムもありました。

【森保監督続投に田嶋会長は早くから支持、反町委員長は外国人監督模索…条件面で難航も】
「W杯カタール大会の分析、検証、議論の末、森保監督以外の名が候補として俎上(そじょう)に載せられることはなかったという。田嶋会長はいち早く森保監督の続投を支持した一方、複数の関係者によると、反町技術委員長だけは早期の続投決定に慎重だった。」
 「「欧州のクラブで指揮を執るトップ50の監督は連れてこられない」と日本協会関係者。マンチェスター・シティのグアルディオラ監督の年俸は2000万ポンド(約32億2500万円)。日本協会の予算はその10分の1とされ、最先端の欧州から一線級の指揮官を極東に引っ張ってくるのは、条件的にそもそも難しかった背景もあった。」
引用:中日スポーツ

 こういう予算面の課題もありますが、極東は僻地視されている事もあり、なかなか一流の監督が来る可能性は低かったです。ビエルサ氏の名前が何度も出たし、一時期レーヴジャパンに期待を膨らましましたが、本当に目はあったのか疑問ではあります。こういう時期にビエルサさんの名前が出るのはたぶん3度目。もう4度目は無いでしょう。田嶋体制が早く終わり、価値観がガラッと変わり、世界を知った人材への現実路線になる事を楽しみにして待ちたいと思います。まだまだこのネタはありますが、キリがないので今回はこの辺りで。日本代表に対しては今後は更に距離感が広がりそうです。読者の皆さん、また長いぼやきになりますが、またお付き合いください。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

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