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コンテキスト思考

2016-06-16 14:43:25 | 15期生のブログリレー

15期生の美宅です。

新刊ではありませんが、先日、『コンテキスト思考』という本を読みました。
(著者:A.T.カーニー杉野幹人・内藤純、発行:2009年)

とても示唆に富み、腹落ちする箇所が何か所もありました。

著者の主張を一言でまとめると、
「おもしろい成果」を出すためには、目に見えるコンテンツだけではなく、目に見えず情報として流通していない、あいまいなコンテキストに注目する必要がある、という事です。

コンテキストとは、物事の裏側に隠れている背景、経緯、関係性、価値観などです。
目に見える事象にとらわれず、背後の関係性も含めて全体としてとらえるところはシステム思考と通じるものがあります。

特に印象的だった主張を3点。

①ロジカルシンキングに偏ると似たような結果になり、おもしろい成果は出せない。

②目的と目標は違う。
 ありたい姿が目的であり、それを具体的に文字化したものが目標。
 社員がやらされ感を抱くのは、目標のみ提示されるからである。
 自発的に関係者で一丸となって進むためには、目標だけではだめで、
 ありたい姿まで繰り返し伝える必要がある。

③コンサルタントがクライアントにインタビューをするのは、コンテキストを知るためである。


とても刺激になりましたので未読の方は是非。

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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有難うございました。 (鴨志田)
2016-06-19 20:33:11
私も講義で目的と目標の違いを話した記憶があります。
また、コンテキストは、会社時代、AIの研究に携わっていたとき、推論システムでコンテキストという言葉をよく使っていました。
今後も15期生としてOB生名簿に残します。ぜひ、OB会に参加してくださいね。またお逢いできるときを楽しみにしています。
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おもしろそうですね (田本)
2016-06-20 17:59:13
本読んでみます。
コンテキストというキーワードは分野によっていろいろな使われ方されるんですね。
余談ながら、Windowsのプログラマーだと、コンテキストというとデバイスコンテキスト(=画面やプリンタなどの描画デバイスをカプセル化したオブジェクト。すみません、意味わかりませんね。)を連想するはずです。
また、どこかでお会いしたら呑みましょう!
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