東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

コロナ禍で変化した仕事のスタイル

2020-12-28 12:02:53 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。

今年は、コロナ禍と向き合い、これまで当たり前だったことがいろいろと見直された年となりました。そんな1年を仕事面で振返ってみました。

〇コロナでの渡航中止       

2020年のメインの仕事は、JICAの中小企業海外展開支援の事業のチーフアドバイザーでした。総勢、40名ほどの大型プロジェクトのプロジェクトマネジャー的な仕事です。これは、あと2年間、継続します。

今年は6回、パートナー国であるベトナムに出張する予定でしたが、1月上旬の出張を最後に、コロナ禍で渡航中止。そんな中、ベトナムのパートナーと連絡を取り合いながら、国内でできる活動を抽出して取り組むなど、いつもにはない仕事のやり方が求められた年でした。

パートナーとのやりとりは、英語です。英語が得意ではない私は、まず、英文Eメールの書き方の本を買い、横に置きながら奮闘……良い経験になりました。これからの次第、やはり、語学力は必要ですね。

 

〇コロナ禍でのリアル講義

 コロナ禍の中で、リアル講義。中止になるとばかり思っていましたが、早くも8月から再開しています。今年は、地方自治体の職員の方々の研修に取り組みました。

・少人数の班編成。
・講師はマスクにフェイスシールド装着
・水分補給時に、マスクを外さなくてもよいようにストローを、フェイスシールドをつけるとハンドマイクは不便。ピンマイク用に小さなポシェットも持参
・マイクを回すきは、都度消毒。書類を配布するときも都度消毒

 少人数でも班編成をしていただき、グループワークができる場合はよいのですが、中には、受講生は、他の人と話をすることは一切禁止。ペアワークもできず、個人ワークのみ。沈黙の空気の中での講義も貴重な体験でした。その分、講師である自分が声を出して、重たい沈黙の空気を少しでもなくすよう努力したり……現場での柔軟な対応が求められました。

 

〇コロナ禍でのオンライン講義

 ある自治体職員の研修。受講生の職員の方々は、研修会場にいますが、講師だけ東京の研修会社から講義。

 自分のPCでは講義資料を、研修会社が準備してくださったPCには、研修会場に設置された3台のPCのカメラがとらえた受講生の映像が映しだされています。ついつい、横に置いたPCの受講生の様子を見ながら講義をしがち。会場には、2つのスクリーンがあり、一つには講義テキスト。もう一つには私の顔。きっと、常に視線を外した顔が映し出されているのではという違和感があり、2日目は2台のPCを高さを変えて、前後に並べて設置。オンラインでは、視線も気になりました。そして、その場の空気感が共有できないことは、受講生との一体感形成が難しく、今後の大きな課題だと思っています。

 

〇同時通訳によるオンライン講義(予定)

 来年2月には、ロシアに向けたオンライン講義が予定されています。海外は、通訳が入るので、逐次通訳では講義時間が長時間化し、受講生の集中力がもたないので、同時通訳となります。まだ、経験していないのですが、仕組みとしては、講師の私は90分間、ロシア語のスライド(PPT)を自分で画面共有して、黙々と講義をするのみ。通訳の声も聞こえなければ、受講生の顔も見えません。その後、30分の質疑応答。この時は、逐次通訳となり、質問者の様子もうかがえるようです。

 

 今年は、ZOOMを大いに活用した年でしたが、実は、稼プロ!では、もっと前から、ZOOMを活用していました。慣れないことには手をだしたくない私なのですが、新しいことにもチャレンジするものですね。おかげ様で、コロナ禍でもスムーズに仕事を運営できたと思っております。

 来年は、少しでも状況が好転することを心から願っています。皆様、どうぞ、ご安全に年末年始をお過ごしくださいませ。

 

コメント (4)

因果関係分析法

2020-11-16 11:32:38 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。

本日は、合宿でさわりを紹介した因果関係分析法について、自分の体験を踏まえて、紹介したいと思います。

私は、これまで、自治体において、政策形成研修の講師をする機会が多くありました。政策形成技法として①SWOT分析法(強み、弱み、機会、脅威の分析)、②カードを用いたブレーンストーミング法(アイデア出し)、③因果関係分析法(現状をなぜ?なぜ?と原因分析を行い、その内容を基に事業案を検討していく)などがあります。この中で、若手職員向けの研修では、私は3つ目の「因果関係分析法」を活用することが多くありました。
※自治体の政策形成は、民間企業では戦略立案に相当します。

1.因果関係分析法とは

 因果関係分析法は、文字どおり原因―結果がどのようになっているかを分析する技法で、原因を真因、主因、近因、遠因などに分けて、因果関係の正しい把握をして、その結果をもとに、よい政策、戦略の策定を目指していくことを最大の狙いとしています。与えられた課題について、因果の関係を正しく見極めることが、問題発見・解決ひいては政策、戦略の策定に大きな影響を与えることになるのです。

 因果関係分析を行う時は、下図のように、模造紙に因果の枠組みを描き、付箋紙を使って、原因分析を行います。1つの原因が1つの結果をもたらす場合だけではなく、複数の原因によって、1つの結果をもたらすケースの方が多いので、多面的に展開をして整理するとが大事なポイントではないでしょうか。

2.因果関係分析法を活用するメリット

 因果関係分析法を活用するメリットを以下に述べます。

(1)現実に目を向けられる

 現実に目を向けることができます。アイデア出しの方法では、限られた知識でアイデアを発散していくので、研修のような短い時間では、ありきたりの発想に留まることが多いのですが、因果関係分析法を使うと、「なぜ、これができていないのか?」など、現実の問題点に意識を持っていくこと可能となり、現実に即した対策に結び付けることができました。

(2)論理的思考力を高められる

 「なぜ、この問題点が生じたのか?」というように原因を検討したら、今度は、「これが原因で、このような問題点が生じている」と逆方向で戻ってこられるかを確認します。すると、その因果関係が成立しないケースが多々でてくることもありました。これは、原因を考える思考において、原因ではなく、状況説明になっていたり、苦し紛れに無理やり原因として挙げてしまったりということから生じていました。このように、物事を多面的・多角的に捉えていくことが求められ、この経験が、論理的思考力を高めていくことになると考えます。

(3)説得力のある対策が講じやすい

 原因、すなわち、問題点を多面的に展開していので、何を改善・解決したらよいかということについても、多角的に、かつ、多くのことが見えてきます。現状を掘り下げた分析であり、因果関係に基いて誰もが共感できる内容が展開されているため、説得力があり、関係者の合意を得やすい対策を講じることが可能となります。

 

3.因果関係分析法を活用する上での注意事項

 因果関係分析法を活用する上で注意したい点を以下に列挙します。

(1)因果の捉え方が価値観によって異なる

 因果の捉え方、すなわち、原因と結果が、分析に関わる人の価値観によって異なることが生じます。いわゆる「ニワトリとタマゴ」のジレンマの話と同様です。たとえば、「商店街が空洞化したのは、地元の人が商店街で買物をしないから」または「地元の人が商店街で買物をしないのは、商店街が空洞化しているから」といった議論になるので、その時は、分析に関わっているメンバー間でどちらが今の状況にとって重要な視点なのかを見極めていく必要があります。

(2)当事者意識に戻す

 原因分析をしていると、「○○ができないのは予算がないから」「○○ができないのは人がいないから」といった制約事項や、「観光客が少ないのは、観光客が自然の良さを知らないから」など、当事者意識に欠けた他責的な原因が多々でてきました。原因を展開した後、対策検討に転じる時に、補完または代替手段として何があるのか、自分たちの対策や行動に問題はないのかといった当事者意識を持った思考プロセスに切り替えていく必要があります。

(3)漠然とではなく、細かく具体的な表現にする

 研修で見られる傾向として、漠然とした抽象的な表現が多くありました。たとえば、「人口減少」「PR不足」「情報不足」などです。しかし、内容をよく吟味すると、単なる「人口減少」ではなく「○○世代の人口の流出」であったり、「PR不足」はPRの手段が不足しているのか、PRの内容が弱いのかなど、解釈が分かれます。漠然と原因分析をしていくと、必ずと言ってよいほど、壁にぶつかりますが、具体的な切り口で、細かい原因分析を行うことで多面的に多くの事象を捉えることができます。

 因果関係分析法は、通常の業務でも応用できます。研修効果も大きいと感じていますが、初めてトライする人にとっては、意外と難易度が高いのも事実です。コンサルタントなら、経験を積んで習得したい技法の一つであると実感しています。

コメント (3)

朗読から学ぶプレゼンテーションスキル

2020-10-05 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。9月13日に開催して当塾の特別企画ボイストレーニングに参加しました。

午前中は、良い声が出るための体操と腹式呼吸と母音の発声練習、午後は、与えられた原稿を一人ずつ、朗読していき、先生からフィードバックをいただきます。

以下に、9月の講義で、先生が参加者にフィードバックされていた内容を整理してみました。

一言でまとめると「聞いている人の集中力を維持する読み方をしましょう」が全員の課題でした。これは、通り一遍の無難な読み方では、聞き手に何も残らないということを示しています。内容によって強調の仕方を変える必要があるのです。その具体例を以下に述べます。

(1)内容をイメージする

内容をイメージすることで具体的に声による表現を掘り下げることができるようになります。今回の教材は、「当時29歳のビジネスマンがとった行動」に関する内容。「29歳……」からあなたはどのようなイメージを持ちますか? たとえば、精悍さを伝えようという考え方も一つあるでしょう。このように、読み手は、具体的なイメージを自分の中で描いて、それを伝えようとする努力が求められるのです。

(2)日本語は語尾に説得力がある

語尾がスーっと弱くなる話し方をする人は、意外と多くいるように思います。私もその一人です。これは、最後の1文字まで、声が出ていないことを意味しています。日本語は、語尾に伝えたいことの意思表示が込められているので、語尾まで、しっかりと声をださないと、説得力のある読み方はできないということになります。

(3)息を前に出す

声は吐く息にのって出ています。息を呑みこんでいる人は、声が前にでてきません。息を呑むとどのような状況になると思いますか? 声を出す際に息が続かなくなり、フレーズを読む際に不自然なところで息継ぎをしてしまい、意味が伝わりにくくなります。また、上述したように、強調しようという気持ちがあっても、息が続かないので強調できないのです。

(4)聞き手に何を考えてほしいのかを意識して読む

一本調子で読まないこと、すなわち、「私は字が読めます」という読み方になっていることをいいます。これは、読み手の内容に対する理解が浅い時に起きる現象です。朗読をする際も、何度も読み込み、内容を理解することが求められます。

 

聞き手の集中力を維持する読み方において、「声を前に出す」ことが基本であることが理解できます。声が前に出ると、気持ちもついてくるので、表現力が生まれるのだそうです。すなわち、声が聞き手に届かなければ、読み手の気持ちも届かないですね。声を出して読んでいるうちに、「こう読みたいなぁ」という気持ちが生まれてきたり、声を出して読むことの面白さを実感することがとても大事であること先生から助言をいただきました。

当塾のカリキュラムの一つ、3分間プレゼンテーションは、パワーポイントも使用せず、何も見ないで話しをします。たった3分と思われるかもしれませんが、文字数にしたら600~800文字になるでしょう。原稿を作成して、それを何度も朗読(音読)することが本番での出来栄えに大きく影響してきます。その際、上記の朗読から学ぶ伝え方のポイントは、いずれもプレゼンテーションにも該当するのではないでしょうか? 朗読を学ぶことは、プレゼンテーションや日常での話し方にも役にたつ気づきがたくさんあると実感しています。今秋から、毎月の朗読のレッスンも久しぶりに再開することにしました。細く長く努力を積み重ねていきたいと考えています。

コメント (7)

3分間プレゼンテーション ~成否は事前準備にかかっている~

2020-08-24 12:01:00 | 塾長からのメッセージ

こんにちは。塾長の鴨志田栄子です。
20期生の3分間プレゼンテーションが始まりました。
3分間は、意外と短いですね。今回は、私自身の経験をもとに、その3分間で説得力のあるプレゼンテーションにするためのコツを以下に紹介します。

【事前準備】
1.話すテーマと聞き手に伝えたい結論を検討する
2.構成(骨格、全体の流れ)を考える
 例1)序論⇒本論⇒結論
 例2)結論⇒本論⇒結論(3分間は意外と短いので、先に結論を伝え、最後でもう一度伝える方法も有効である)
 例3)起承転結 など
3.プレゼンテーション原稿は、600文字~660文字程度の分量を準備する(200文字~220文字/分が目安)
4.説得力を高めるためには、論法を意識して文章化する(原稿作成)
 例1)経験談をもとに、考察した内容を伝える(帰納法的展開)
 例2)新たなチャレンジについて語る(きっかけ、こんなメリットもあるが逆にこんな制約事項がある、だから、このことに留意している……弁証法的展開)
 例3)最近読んだ本の紹介となぜその本を紹介したのか(因果関係論的展開) など
5.プレゼンテーション原稿を書き上げたら、縦書きに編集しなおす
6.キーワードをマーキングする
7.意味のある塊(=フレーズ)の区切りを見つける
8.原稿を黙読して、字面をチェックする
9.さらに、黙読をして、意味を理解する。最低でも3回は黙読をする
10.今度は、声に出して読み、それを録音し、再生して、時間配分が妥当かどうか確認する
11.さらに、録音-再生を続けて分かりやすい話し方をしているか、メリハリ(抑揚)のある話し方になっているかをチェックする
12.原稿なしでも、話せるようになるまで、音読を続ける
13.スマホなどで自分の顔を録画し、口が開いているか、明るい表情で話をしているかチェックする
14.今度は、全身がうつる鏡の前に立ち、立ち姿勢をチェックする。両足に均等に体重を乗せる
15.就寝時、仰向けの状態で、ゆっくりと腹式呼吸を行う。吸う時間の倍の時間をかけて吐き出すことを意識する

【当日】
1.挨拶を行いフルネームで自己紹介する。ややゆっくりと最後まで、同じトーンで!
2.自己紹介は、フルネームに一言添える工夫も!
3.聞き手との一体感をつくる
4.Z型のアイコンタクトを意識する
5.最後列まで、山なりに声を届ける
6.とくに語尾を聞き手に届ける

圧倒的に、事前準備のが多いです。また、「書く」の講義で学んだテーマの設定、論理構成、論法を活かせることにお気づきでしょうか?
3分間のスピーチ、その準備時間は人により異なりますが、1時間から2時間ぐらいはかけたいですね。準備時間をかけた人とそうでない人は、当日の心理的余裕に違いが表れると思います。
私自身も、プレゼンテーションは、得意ではありません。これまでに場数を踏むことや、ボイストレーニングを通じて「伝わる話し方」を学んできたことから多くの気づきを得てきました。声とコンテンツ、プレゼンテーションには、両方とも必要不可欠な要素ですね。
当塾では、「声」にも重きをおいています。

コメント (6)

コンサルタントに求められる「目配り、気配り、心配り」

2020-07-21 12:01:00 | 塾長からのメッセージ

 こんにちは。塾長の鴨志田 栄子です。20期生のブログリレーがスタートしました!今日は、コンサルタントの「目配り、気配り、心配り」について取り上げてみます。

 先日、中小企業診断士の実家補習の指導を終えました。実習生が感動したことの一つとして、経営者の「目配り、気配り、心配り」をもってクライアントに寄り添う姿勢があります。この姿勢を大事にして、クライアントの信頼を獲得し、事業を拡大してこられたのです。「目配り、気配り、心配り」は、私が専門とするCS(Customer Satisfaction:顧客満足)では、基本中の基本と思います。

 ところで、7月18日、無事、卒塾式・入塾式のセレモニーを終えました。お店側の私たちに対する「目配り、気配り、心配り」、たくさんありましたね。参加された方は、どれぐらい気づかれましたか?

・入店時の検温、手のアルコール消毒
・着席形式、かつ、料理は、一人ずつの配膳
・セレモニーの間は、入口の扉をオープンにして屏風で、外からの目隠し
・会場では、大型の扇風機を回して換気対策
・じゃんけん大会の企画と景品(獺祭の一升瓶、ワイン、カクテル瓶)
・常に、会場に目配りをして、ドリンクのオーダーもスムーズに
・ビールも、お酌をしなくてもよいように、一人1本、テーブルにセッティング

当日の「見える」対応だけではありません。事前打ち合わせの段階から、日々、参加者数が変化する中、以下のような言葉をたくさんいただきました。

・「このような時期に幹事をされるのは大変ですね。」
・「参加者数の最終確定は当日の17時までは、いつでも電話をとれる態勢にしています」
・「私たちがお手伝いできることはいたしますので」
・(「人数が減って申し訳ありません」の言葉に対して)「開催していただけるだけでも、本当にありがたいことです」

 翌日の日曜日、担当者から、お礼のメールをいただきました。これも、過去に、このような会を何回も開催している中で、初めてのことでした。

 私は、会の途中で、テーブルにセッティングされたビールがたくさん残っていることに気づきました。飲食店にとって、また、環境対策として、食べ残した食材の廃棄を極力避けたいという思いがあります。それで、会の途中で、皆さまに、残っているビールは、飲める方にというアナウンスをしました。

 話は変わりますが、懇親会で私自身、気がひけることは、簡単に、「お店の方に、お箸やお皿をください」と要求することです。懇親会が進むと、席を移動しての対話がすすみます。そんなときは、「自分のお箸とお皿をもって移動しましょう」と声掛けをしてきました。最近は、使い捨ての割りばしは減ってきていますが、割りばしにしてもコストがかかっています。お皿にしても、必要以上に使用することで、お店の片づけの負担を増すことになります。
 また、あるときは、会場が和室でした。床の間にキャリーバッグを置く方がいました。自宅で、床の間にキャリーバッグを置くでしょうか?
 キャリーバッグの話題になりましたので、余談ですが、私が気をつけていることを紹介します。キャリーバッグを持参する出張や旅行では、屋内に持ち込むときは、タイヤ部分を覆うカバー(椅子の脚のカバーで100均で4枚一組100円で販売しているものを流用)を持参して、必ず装着します。自宅の中に持ち込むときも同様です。
 さらに話は飛びますが、数年前の温泉旅館での出来事を紹介します。フロントでは、貴重品以外のバッグを先に預かり、チェックインをしている間に、部屋に運んでくれるサービスがあります。その後、部屋に案内されると、畳の部屋に、キャリーバッグのタイヤを下にして置かれていました。「これは、いかがなものか、この行為は、お客様が履いてきた靴を畳の上に置く行為と同じですよ」と伝えたことがあります。その直前まで、道路を引いてきたバッグですから……。

 コンサルタントは、常に、お客様のコストダウンと利益拡大を意識して向き合っていきますね。そのためには、コンサルタント自身が「目配り、気配り、心配り」をもって向き合い、お客様にも、「目配り、気配り、心配り」の大切さを伝えていく役割があると思っています。「目配り、気配り、心配り」ができてはじめて、お客様の視点にたつことができるのではないでしょうか? コンサルタントは、常に、お客様が安心していられる関係を作らなければ、リピート依頼にはつながりません。そのためにもお客様の視点にたった対応が求められます。

 これも私自身の体験談で恐縮ですが、独立直後、ISO9000の取得支援をしていました。その前に、ISOコンサルティングのセミナーを受講し、コンサルティング時間の設定なども指導をうけ、お決まりのパターンで10時から17時という時間設定をしていました。建設業の小企業です。あるとき、お客様の会社に到着すると、その担当者が打合せの席で待機していました。その日は、10時からの打合せに備えて現場に出かけずここで待機していたことがわかりました。始業時刻は8時での会社です。それに気づいてからは、コンサルティングの時間を、会社の始業時刻に合わせてスタートして早くに終えるか、現場から帰ってくる時刻の夕方からスタートするか、お客様の要望に合わせて対応するように切り替えたことがあります。大企業に所属していると、このような柔軟な対応は難しいけど、独立したら、柔軟な対応は簡単に実現できます。

 最後に、20期生の皆様、ご自身が発信するメールには署名はありますか? 何度も仕事を一緒にしたり、同じプロジェクトでしょっちゅう連絡を取り合っている間柄では、苗字だけの署名も「あり」だと思います。しかし、通常ならば、氏名は「フルネーム、メールアドレス、携帯電話の番号」、これは、3点セットで署名として付けることをおすすめします。

 私自身、診断士協会で国際部の部長を務めていたときに、支部に、部員を推薦する機会が何度がありました。部員に応募をかけるとクイックレスポンスで返事が来るのですが、苗字しか書かれてなく、その都度、名簿や名刺からフルネームを確認することもたびたびありました。また、この人に、仕事の依頼・相談がしたいと思っても、連絡先が書かれていないため、探すのが大変になり、連絡を諦めることあります。すなわち、署名がきちんとしていないと、チャンス・ロスにつながると思いましょう。 
 さらに住所も書かれていると好都合です。ただし、その際、郵便番号も記載するようにしましょう。これも、私の経験談ですが、資料を送付しようと思ってメールの署名を見ると、郵便番号がないので調べなければならないということもたびたびあります。

 署名は、メールを送信する相手への「目配り、気配り、心配り」だと思います。いつも完璧でなく、フルバージョン、簡易バージョンなど、準備して、使い分けていくことも一つのやり方ではないでしょうか?

 久しぶりに長文の投稿となりました。20期生の皆様、これからも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

コメント (7)