こんにちは。24期の小山俊一です。先週末、小旅行で横須賀に行ってまいりましたので、共有させていただきます。
『坂の上の雲』から始まった小さな動機
2024年の秋から2025年の春にかけて、NHKで『坂の上の雲』が再放送されました。
久しぶりに観返してみたのですが、以前よりも深く引き込まれました。明治日本が国家の行方をかけて列強と対峙し、日露戦争という世界史的な一戦に挑んだ姿勢に、改めて心を打たれました。
作中でたびたび登場するのが、連合艦隊の旗艦「三笠」です。今も横須賀に実物が現存していると知り、「一度、自分の目で確かめたい」と思ったのが、今回の横須賀行きのきっかけでした。
現代の軍港を海からめぐる
〜YOKOSUKA軍港めぐりクルーズ〜
まず体験したのは「YOKOSUKA軍港めぐりクルーズ」。
解説付きで横須賀港内をめぐるこのクルーズは、観光という枠を超え、国際情勢を肌で感じる貴重な時間となりました。
特に印象的だったのは、旧日本海軍の横須賀軍港の約半分が、現在は在日米軍基地として使用されているという事実。
さらに、海上自衛隊の護衛艦と米海軍のイージス艦が、すぐ隣同士に並んで停泊しており、日米合わせて7〜8隻ものイージス艦が横須賀に常駐しているとのこと。これには圧倒されました。
また、海上自衛隊の潜水艦司令部が、米軍の横須賀基地内に設置されているという説明にも驚かされました。防衛の中枢が同盟国の施設内にあるという現実には、戦後日本の安全保障の構造が如実に表れているように思います。
すれ違った空母ジョージ・ワシントン
もう一つ、この日の目玉として楽しみにしていたのが、**原子力空母「ジョージ・ワシントン」**です。全長約330メートル、乗組員はおよそ6000人。港に停泊しているだけで、街の雰囲気が変わると言われるほどの存在感です。
しかし残念ながら、私がクルーズに乗った13時の直前、ジョージ・ワシントンは11時過ぎに出港してしまっており、その姿を見ることはできませんでした。次の帰港は半年後かもしれないとのことで、すれ違いが少し悔やまれます。
記念艦三笠で出会う、歴史の現場
続いて向かったのが、今回の旅のもう一つの目的地である記念艦三笠。
実物を目の前にすると、その重厚な存在感に圧倒されました。明治の技術の粋を集めたこの艦は、単なる軍事遺産ではなく、国家の“意志”の象徴としての存在感を放っています。
当初は40分ほどで見学を終えるつもりでしたが、展示内容が非常に充実しており、気づけば2時間以上も滞在していました。艦の構造や装備、日露戦争の詳細な戦史、当時の国際情勢、日本人の三笠に寄せる思いなど、じっくりと読み込みながら見て回ると、時間が足りないくらいです。
三笠の“二度の再生”と保存の意味
印象に残ったのが、1905年に佐世保港内で発生した爆発事故により、三笠が爆沈してしまったという事実です。日本海海戦からわずか数ヶ月後というタイミングでの損失でしたが、艦は引き上げ・修理され、再び現役に復帰しています。それだけ三笠が海軍にとって特別な存在だったことがわかります。
さらに、第一次世界大戦後のワシントン軍縮条約により退役し、記念艦として保存されることになった三笠ですが、太平洋戦争後には米軍に接収され、軍艦としての装備はすべて撤去。水族館やダンスホールとして使用されたこともあったそうです。荒廃が進み、解体の危機にあった三笠を復元し、今の姿にまで戻した背景には、日本人が歴史とどう向き合ってきたかという意志が見えてくるようでした。
VRで体感する日本海海戦
館内には、東郷平八郎のT字戦法を体験できるVRシアターも設置されています。迫力ある映像と音響で再現された日本海海戦の様子は、教科書とはまったく違うリアルさで、戦術の意図や緊迫感を肌で感じることができました。歴史に興味のある大人でも楽しめる良質なコンテンツです。
歴史と今が同居する横須賀という場所
『坂の上の雲』をきっかけに出かけた今回の横須賀でしたが、現地で見たもの・聞いたことのすべてが、明治という時代の記憶と、今の国際政治とが、静かに交差していることを感じさせてくれました。
軍港の景色、記念艦三笠の保存の意味、そして今も日米の艦艇が並ぶ港の風景。それらすべてが、この国がどこから来て、今どこに立っているのかを考えるきっかけになります。
次に横須賀を訪れるときには、ぜひジョージ・ワシントンの寄港に再挑戦したいと思っています。
歴史に関心のある方も、ちょっと違った視点で今の日本を見てみたい方も、横須賀はなかなか奥の深い街です。
東京から1時間ちょっとで行けて、気分転換にもなりますし、思いのほか多くの発見や学びがあります。おすすめのスポットです。
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