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東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

明治の記憶と今の国際政治が交差する街 ——横須賀で体感する三笠と軍港の記憶

2025-05-29 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは。24期の小山俊一です。先週末、小旅行で横須賀に行ってまいりましたので、共有させていただきます。

『坂の上の雲』から始まった小さな動機

2024年の秋から2025年の春にかけて、NHKで『坂の上の雲』が再放送されました。
久しぶりに観返してみたのですが、以前よりも深く引き込まれました。明治日本が国家の行方をかけて列強と対峙し、日露戦争という世界史的な一戦に挑んだ姿勢に、改めて心を打たれました。

作中でたびたび登場するのが、連合艦隊の旗艦「三笠」です。今も横須賀に実物が現存していると知り、「一度、自分の目で確かめたい」と思ったのが、今回の横須賀行きのきっかけでした。


現代の軍港を海からめぐる

〜YOKOSUKA軍港めぐりクルーズ〜

まず体験したのは「YOKOSUKA軍港めぐりクルーズ」。
解説付きで横須賀港内をめぐるこのクルーズは、観光という枠を超え、国際情勢を肌で感じる貴重な時間となりました。

特に印象的だったのは、旧日本海軍の横須賀軍港の約半分が、現在は在日米軍基地として使用されているという事実。
さらに、海上自衛隊の護衛艦と米海軍のイージス艦が、すぐ隣同士に並んで停泊しており、日米合わせて7〜8隻ものイージス艦が横須賀に常駐しているとのこと。これには圧倒されました。

また、海上自衛隊の潜水艦司令部が、米軍の横須賀基地内に設置されているという説明にも驚かされました。防衛の中枢が同盟国の施設内にあるという現実には、戦後日本の安全保障の構造が如実に表れているように思います。


すれ違った空母ジョージ・ワシントン

もう一つ、この日の目玉として楽しみにしていたのが、**原子力空母「ジョージ・ワシントン」**です。全長約330メートル、乗組員はおよそ6000人。港に停泊しているだけで、街の雰囲気が変わると言われるほどの存在感です。

しかし残念ながら、私がクルーズに乗った13時の直前、ジョージ・ワシントンは11時過ぎに出港してしまっており、その姿を見ることはできませんでした。次の帰港は半年後かもしれないとのことで、すれ違いが少し悔やまれます。


記念艦三笠で出会う、歴史の現場

続いて向かったのが、今回の旅のもう一つの目的地である記念艦三笠
実物を目の前にすると、その重厚な存在感に圧倒されました。明治の技術の粋を集めたこの艦は、単なる軍事遺産ではなく、国家の“意志”の象徴としての存在感を放っています。

当初は40分ほどで見学を終えるつもりでしたが、展示内容が非常に充実しており、気づけば2時間以上も滞在していました。艦の構造や装備、日露戦争の詳細な戦史、当時の国際情勢、日本人の三笠に寄せる思いなど、じっくりと読み込みながら見て回ると、時間が足りないくらいです。


三笠の“二度の再生”と保存の意味

印象に残ったのが、1905年に佐世保港内で発生した爆発事故により、三笠が爆沈してしまったという事実です。日本海海戦からわずか数ヶ月後というタイミングでの損失でしたが、艦は引き上げ・修理され、再び現役に復帰しています。それだけ三笠が海軍にとって特別な存在だったことがわかります。

さらに、第一次世界大戦後のワシントン軍縮条約により退役し、記念艦として保存されることになった三笠ですが、太平洋戦争後には米軍に接収され、軍艦としての装備はすべて撤去。水族館やダンスホールとして使用されたこともあったそうです。荒廃が進み、解体の危機にあった三笠を復元し、今の姿にまで戻した背景には、日本人が歴史とどう向き合ってきたかという意志が見えてくるようでした。


VRで体感する日本海海戦

館内には、東郷平八郎のT字戦法を体験できるVRシアターも設置されています。迫力ある映像と音響で再現された日本海海戦の様子は、教科書とはまったく違うリアルさで、戦術の意図や緊迫感を肌で感じることができました。歴史に興味のある大人でも楽しめる良質なコンテンツです。


歴史と今が同居する横須賀という場所

『坂の上の雲』をきっかけに出かけた今回の横須賀でしたが、現地で見たもの・聞いたことのすべてが、明治という時代の記憶と、今の国際政治とが、静かに交差していることを感じさせてくれました。

軍港の景色、記念艦三笠の保存の意味、そして今も日米の艦艇が並ぶ港の風景。それらすべてが、この国がどこから来て、今どこに立っているのかを考えるきっかけになります。

次に横須賀を訪れるときには、ぜひジョージ・ワシントンの寄港に再挑戦したいと思っています。
歴史に関心のある方も、ちょっと違った視点で今の日本を見てみたい方も、横須賀はなかなか奥の深い街です。
東京から1時間ちょっとで行けて、気分転換にもなりますし、思いのほか多くの発見や学びがあります。おすすめのスポットです。

 

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日本記念日協会

2025-05-28 12:00:00 | 24期のブログリレー

事務局(23期生)の永岡です。

「今日は何の日?」と聞かれて、真っ先に思い浮かぶのは、誕生日やバレンタインデーなどの有名な日かもしれません。でも、実はその裏には、「記念日」を公式に認定・登録している機関があることをご存じでしょうか。それが、長野県佐久市にある一般社団法人 日本記念日協会です。

日本記念日協会は1991年に設立され、企業や団体、個人からの申請をもとに、記念日を正式に登録しています。その数は2025年時点で2500件を超え、今もなお増え続けています。

この協会が認定した記念日には、「バレンタインデー」のような広く知られたもののほか、ユニークで思わずクスッとしてしまうような記念日もあります。たとえば、2月14日はバレンタインデーですが、実は「ふんどしの日」でもあります。

この記念日は、「2(ふん)14(どし)」という語呂合わせが由来で、2011年に日本ふんどし協会が登録しました。協会の公式HPによれば、2.14は「愛する男性にチョコレートを渡す日」ですが、日本ふんどし協会は「愛する人にふんどしを渡す日」として世の中への浸透を目指しているそうです。

また、2月にはもうひとつ人気の記念日があります。それが2月22日の「猫の日」です。「にゃん・にゃん・にゃん」という猫の鳴き声の語呂合わせから、登録されています。この日は全国のペットショップやカフェで猫にちなんだイベントが開催され、SNSでも多くの「ねこ自慢」が投稿されるなど、猫好きにとっては特別な一日となっています。日経新聞では経済効果2.9兆円という記事が掲載されていました。

こうした記念日がもたらすのは、単なる話題づくりではありません。日本記念日協会への記念日登録には、しっかりとした審査があり、年間登録料(2025年現在で15万円)が必要です。それでも多くの企業や団体が登録を希望するのは、商品やサービスにストーリー性を加え、マーケティングや広報に活用できるからです。

「ふんどしの日」や「猫の日」も、話題性が高いため、メディアに取り上げられたり、SNSで拡散されたりすることで、多くの人に知ってもらえるチャンスを生み出しています。記念日は、人々の心に残るメッセージを伝える手段でもあるのです。

次に「今日は何の日?」と気になったら、日本記念日協会のホームページをのぞいてみてはいかがでしょうか。6月は祝日がありませんが、実は誰かの特別な日かもしれませんね。

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「失敗の本質」から40年後のあとがき

2025-05-27 12:00:00 | 24期のブログリレー

こんにちは、24期生の金子政弘です。

今回は「失敗の本質」(中央公論新社)について書きます。

書店で「失敗の本質」に今年1月に亡くなられた野中郁次郎先生のあとがきが追加された文庫版が販売されていたので購入して再度読み直しました。

出版から40年後、共著者の一人である野中先生があとがきで読者にどんなメッセージを残したかったのか知りたかったためです。追加されたあとがきは2024年11月に書かれたものです。

表紙にファーストリテイリング柳井会長兼社長のコメントがあり、インパクトがあるので再び手に取る読者も多いのではないかと思います。

野中先生はSECIモデルを考案された先生の一人です。

あとがきには、日本軍の自己革新力を奪った組織的特性が戦後も日本社会の組織に連続しているのではないか、と問題提起されていました。

今回追加されたあとがきから引用すると

「動く現実のただ中で何が本質なのかを直観する。

他者との共感を媒介に、忖度抜きに知的コンバットを行い本質を錬磨する。あらゆる知見を綜合し、未来の共通善に向かって自在に集合知を創造する。

共感した人々がスクラムを組み、試行錯誤しつつ機動的に実践し、やり抜く。

無限の努力をレジリエントに続けるという実践知のリーダーシップを日々発揮できているか、読者に問い続けたい」とあります。

出版から40年経っても日本の組織は、まだ進化していないと思われているようでした。

「失敗の本質」は大東亜戦争における6つの戦い(ノモンハン事件、ミッドウエー海戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦)を通じて日本軍の組織特性を描いた本です。

不確実な時代を生きていくには前例のないイノベーションを起こすような議論やリーダーの出現が必要なことを共著者全員が40年前に訴えていました。出版の動機はなぜ日本軍は失敗したのか、組織の考え方や組織文化を分析することで、日本のあらゆる組織に日本軍の失敗を教訓にして役立ててほしいとの願いが込められています。そして40年経過した今なお、日本軍の失敗が企業の組織論に教訓として生かせていないのではないかとの結論です。

読者によって感じる点は違うと思いますが、リーダーシップについて気づきが多くありました。

本に書いてある教訓で私の印象に残った点を箇条書きにしますと以下のようになりました。

・自己革新能力をもち、新たな環境変化に対応する。

・戦略的なグランドデザインをもつ。短期的な視野ではなく、長期的な視野をもって戦略を立てる。

・過去の失敗を冷静に分析することで、同じ失敗を繰り返さない。失敗を次に活かすことが大事である。

・作戦の過ちを犯したリーダーに対し、甘い処分をしない。組織としてけじめをつける。

・過去の成功体験をいつまでも引きずらない。

時代は刻々と変化しているので古い成功体験は学習棄却する。

・組織は優秀な若手リーダーを積極的に登用する。リーダーは世代交代を進め、いつまでもポストにしがみつかない。

・リーダーは部下と常日頃から自由闊達なコミュニケーションを行い、部下の意見にも耳を傾ける。

・異なる領域のメンバーでチームを作り「本質は何か」真剣に議論して一つの方向性を見つけだす。

・リーダーは学閥による人選ではなく、あくまで実力主義で選ぶ。

・戦争は情報が勝敗を決める。情報を正確に掴むことで作戦を効果的に進める。

(日本軍は敵の情報収集をあまり重視していなかった。)

・技術的に未熟な人が使える武器を大量に作れるほうがよい。属人化した武器は要らない。

・作戦の内容を現場の各リーダーを通じて組織内で理解できるように情報共有する。

・陸海空軍の作戦を統合して一つの方向にベクトルを合わせないと総合力を発揮して勝てない。

一人のリーダーの指示を徹底して全体が同じ方向に動けることが望ましい。

・コンティンジェンシープラン(事故や災害など非常事態が発生した場合に備えて、対応策をまとめた計画)を常に用意する。日本軍にはなかった。

・日本軍は精神力を過度に重視して、科学的な検討に欠けるところが敗因になった。

精神論だけでは戦いに勝てない。現実を冷静に見ることが大切である。

・作戦本部が現地の実戦部隊のリーダーの意見を逐次聞いて適切な判断ができなかったことで現場の信頼を無くして現場のリーダーが勝手な行動を始めたため、統率できなくなった。

・米軍は戦争で現地に赴任して戦っている時も兵士に定期的な休暇を与えてリフレッシュさせていた。どんな困難な状況の時も休みを定期的にとり、オンとオフを切り替えて心と体をリフレッシュすることが仕事の成果を出すうえで重要である。

内容は日本軍における組織特有の考え方について書かれていますが、主に戦争の主役は陣頭指揮した現場のリーダーがどういう考え方を持っていたのかに焦点が当たっています。

組織はリーダー次第で変わることがよくわかり、リーダーの考え方が大事であることが窺えます。

日本軍は6つの戦争を通じて失敗を教訓に生かすことがほとんどできなかったことがわかります。

この本に描かれている日本陸軍と海軍の組織文化は、今の日本企業でも、よくある悪しき企業文化を感じて、古臭さが全くありません。

あとがきを含め改めて読んでみて、失敗から得られた教訓を次に活かすことがいかに重要であるか、理解しました。また本質を磨き上げるためには多様な考え方をもった人達による遠慮ない議論が必要なことを学びました。

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「隣の芝生は青く見える」の言葉の意味を深堀ってみる

2025-05-26 12:00:00 | 24期のブログリレー

みなさん、こんにちは。稼プロ!23 期の種本です。
突然ですが、最近の私はSNSに記事を投稿することがかなり減ったと感じています。それが何故かは明確な理由は判っていませんが、他人様にお知らせするような出来事が起きておらず、お伝えするような考えも浮かんでいないからかもしれません。SNS上を流し見していると、投稿が多い人は特定の人への偏りが見られます。おいしそうな食事や楽しそうなイベントの数々。投稿主の動機が何であれ、これらを見て「羨ましいなぁ」と思う人々は一定数はいることでしょう。いわゆる「隣の芝生は青く見える」です。
そこで、今回は「隣の芝生は青く見える」という言葉について改めて考えてみました。

「隣の芝生は青く見える」とは、「自分よりも他人がよく見える心理」のことを指します。他人が持っているものが、自分の持っているものよりよく思えてしまう反面、自分の持っているもののよさには気が付かず、悪い面ばかり気になるという心理です。ここで比較対象になる他人とは、自分の顔見知りや自分と同じような層に属していると自分が見做している人など、自分と近い立場の人です。社会的、経済的に自分と大きな差があると考える人は比較対象になりません。

隣の芝生が青く見える原因は何でしょうか?
一説によれば、手を伸ばせば届きそうなものに対して特に羨ましさを感じるようです。まさに、「隣」にあるものを自分が持っていないときに、現状への不満を感じるという事です。
また、他人と比較して相対的に物事を判断しがちな人は、自分への自信が無い時、何等かの理由で自信を喪失したときに、「自分だけが持っていない」、「自分だけが恵まれていない」という心理に陥りやすいようです。

自分と他人を比べる人には、誰かに認められたい気持ちがあったり、勝ち負けを物事の判断基準にしたり、優柔不断な性格である場合が多いと言われています。誰にでも一定程度はこれらの要素があると思いますが、「隣の芝生が青く見える」状況から脱したい人に有効な方策として、「他人ではなく過去の自分と比較する」「自分の良い点を自覚しようとする」「視野を広げて物事を見る」「自分の理想に近づけると信じる方法で努力する」といったものが見られました。SNSから離れることが一番有効な気がしますが、このご時世、難しいですよね。
私個人的には、「隣の芝生を青く」見ている時間はあまり生産的な時間ではなく、人生における時間の有効活用にはなっていないと考えています。そんな時には、客観的に物事を見て自分と他者との違いを理解し、自分を真ん中に置いた時間の過ごし方を心掛けることが大切だと思っています。

最後に、ローマ帝国の政治家・哲学者セネカの言葉で締めくくりたいと思います。「自分で自分のことをどう思うか。それは他人からどう思われるかよりも、はるかに重要である。」

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お金の使い方に、その人の価値観が表れる

2025-05-25 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆さん、こんにちは。24期の今村信哉です。

今回は、「お金の使い方」について考える機会が続けてあったので、そのことについて書きたいと思います。
「投資・消費・浪費」といった一般的な分類とは異なる視点で整理してみました。

① どこにお金を張るか

先日、Facebookで「稼プロ!」のコスパが優れているという趣旨の投稿をしました。
どこに自分のリソース(時間とお金)を投じるべきか、という文脈での話です。

「コスパ」という言葉を使うと、「稼プロ!」の根幹である三意(誠意・熱意・創意)とは相反する印象を持たれるかもしれません。が、何事も決断の際には冷静な分析が必要です。特に、会社のお金の使い道を助言する中小企業診断士であれば、なおさらです。

ただし、これはあくまで決断のための思考プロセスです。
決断した後は、損得だけで動くテイカーの姿勢ではいけません。
「お金の使い方」には、決断後の姿勢や行動も問われるのだと思います。
選んだ道を正解にしていくという行動と思考も含めて、重要なのではないでしょうか。

② 誰かのためにお金を使う

先日、「人を大切にする経営研究会」で、アンシェーヌ藍というフレンチレストランに行く機会がありました。
料理はとても美味しく、ぜひおすすめしたいお店です。
アンシェーヌ藍

このレストランの運営母体である社会福祉法人藍では、「ファクトリー藍」として藍染商品などを製作・販売しています。アンシェーヌ藍でも一部商品が販売されており、食事前にTシャツを一枚購入しました。

藍染をご存じない方のために簡単に説明すると、日本古来の染色方法で、植物の藍を使って染めます。ひとつひとつ仕上がりが異なり、作り手の想いやセンスが感じられるのが魅力です。

こうした商品を買うことは、単なる消費ではなく、誰かの想いや社会の取り組みに共感し、応援する「お金の使い方」だと感じました。
良い買い物ができたと思います。

③ お金の選択肢を見直す

また、最近、東京商工会議所の担当者から「経営セーフティ共済」の案内を受けました。
診断士の一次試験やFPの勉強で学んだはずなのに、この一年、すっかり忘れていました。小規模企業共済も同様です。NISAも、診断士試験の勉強をしていた無職時代にやめたままになっています。

実は、そうした将来の備えを後回しにして、車を買おうとしていました。(行動力やフットワークも自分の強みだと思い、それを体現したかったのです。今思えば、自分への言い訳ですね)

どの選択肢にも一長一短があり、要検討ですが、根本的な問題は「手元のキャッシュを正確に把握していなかった」こと。現実を直視してみると、実際に選べる選択肢は意外と限られていることに気付かされました。

 

一見、とりとめのない話のようですが、「お金の使い方」という視点で振り返ると、その人の価値観や生き方が如実に現れてくるように思います。

何が正解かはわかりませんし、その後の行動次第でもありますが、「生きたお金の使い方」「粋なお金の使い方」を心掛けていきたいものです。

そして、プロコンとして信頼を失わないようなお金の使い方を、これからも意識していきたいと思います。

 

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