若い頃は、会社にいたし、しょっちゅう出張に行ったりして、色々な人と会っていた。子どもが生まれる前までは、やはり、夜もセッションや頼まれ仕事、自分のライブなどで、色々な人に会っていた。今は、夜はあまり出かけないし、仕事でもなく人に会う、というのは、とても珍しい。
以前、カサブランカに来られたお客さんから、会って欲しい人がいる、と言われ、たまたま時間が合ったので、出かけた。響ホールの前で待ち合わせて、....でもホールは、休みだったので、坂の下まで歩き、プロントで、お茶を飲んだ。若い音楽療法士の女性二人だった。少し、話は聞いていたけれど、想像していたより、もっとかわいらしい感じの方だった。二人とも。企画は、私が過去にしてきたこととよく似ていた。同じようにがんばろうとしている人たちがいるんだと、うれしかった。
音楽活動全般にいえることだが、地方には、音楽を売ってくれる人や会社が少ない。だけど、ただじーっとしていても、何も始まらない。だからといって、自分で自分を売り込むのは、はしたない、と感じる民族でもあるので、なかなか道は険しい。自分がやりたい事を形にして、世間に問うしかないと、私は思っている。時間か゛かかる、根気がいる。
若い二人の話を聞いて、私もがんばろう、と思った。