una buona osteria.

美味しいこと、楽しいこと、好きなこと、いろいろ書きます♪

ぜんもんどう

2015年10月04日 | お茶のこと
3回目の茶事教室、今回のテーマは「茶と墨跡」です。
前回までの2回は、とにかく目の前にある物を見て、どうしてここにこれがあるのか等、そこにあるものの意味を考えることまで気が回らなかったので、今回はまず、自分で考えてみよう!と気持ち新たに初秋の門をくぐりました。

初秋の門



待合の二つの床に掛けられていたのは、巾着袋に堪忍と描かれた画賛と、大徳寺開山の祖、大燈国師図。
堪忍の画賛には、「気に入らぬ風もあろうに柳かな」の言葉。
大燈国師図は、大燈国師、宗峰妙超のエピソードをご存じの方ではないと読み解けない図が描かれていました。

講義では、インド禅宗がシルクロードを渡って中国禅宗が成立し、日本では公家の政権から武家の政権に変わっていく歴史の中で禅宗が取り込まれて行ったこと、中国禅宗は消えてしまったけれど、日本に残ったこと、禅宗が伝えた茶礼が、茶の湯という文化に構築されていった時代背景、禅宗が京都に受け入れられ大徳寺が建立された経緯、さらに、墨跡がどのような経緯でいつ頃茶席に掛けられるようになったのか、をお話戴きました。
いただいたレジュメをじっくり読んで、理解を深めたい・・・です。

講義の後は、禅語をテーマにした正午の茶事を体験します。
今回もお正客問題が勃発していたので、わたしがさせて頂きます!!!って言いたいところですが、とてもとても力不足過ぎて言えない葛藤・・・今回はお詰めをなさりたいと仰っていた男性の方にお願いすることになりました。

本席の床は、「東山水上行」の一節。
いただいた会記で、お釜やお茶碗、お香合のことなどを調べて、拝見した姿と一致させて記憶に残します。

懐石料理、
汁は赤合わせ味噌に胡麻豆腐、紫蘇の実、辛子
相変わらずの胡麻豆腐の口当たりとお味の絶品さ、そこに紫蘇の実を噛んだときの香り、
飲み込むのがもったいない。
向付は、焼き目鱧、焼き茄子、みょうがの酢漬け、青ずいき、辛子酢味噌、すり柚子
辛子酢味噌と焼き目のついた鱧!青ずいきのシャクシャク感、焼き茄子と辛子酢味噌の組み合わせ・・・盃にいただいたお酒が進みます。
お椀は、飛竜頭、冬瓜、蓮根、松茸、柚子
今年初松茸♪飛竜頭のふわふわ感と蓮根のシャキホク感、お出汁が五臓六腑に沁みます。
焼き物は、ぐじの酒焼き 長芋たたき掛け
長芋のとろ~としめじを和えたものがぐじにかかっています。
箸洗は、新栗 梅肉仕立
新栗とは!口に入れたとき、このホクっと感はなんだろう・・・百合根のような形だけれど、季節も違うし食感も少し違うって思っていたから、お献立を見て、なるほどぉ~っと。
八寸は、大徳寺麩白酢はさみとごり旨煮
大徳寺麩をこんなに美味しく戴いたのは、はじめて♪
香物は、沢庵、胡瓜、昆布
席中、沢庵は音をたてて食べてはいけないっていうけれど、美味しいからポリポリ音をたてて戴いていたら・・・沢庵は音を立てて食べないように、と、先生。
どなたかが、音を立てないで食べる秘訣を伺うと、慣れ・・・と先生。飲み込もうか・・・笑
主菓子は山里さん自家製の、葛に大徳寺納豆の、出来たて温かいお菓子。
お干菓子は、亀屋萬年堂三の、すすきと雁

すすきと雁



やっぱりわたしの感想は、懐石料理が一番多いです。
いつか、懐石料理と同じくらい、お道具や設えのことを書くことができるように、知識を増やして行きたいものです。



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