una buona osteria.

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そーたっつぁんとこーりんさん

2014年05月07日 | 美術館のこと
常々、2008年に東京国立博物館で展示された、尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展-継承と変奏-」を見に行かなかったことを悔しく思っています。4つの風神雷神図屏風を見比べられるなんてそうそうないし、もう一回、開催されないかなぁ~って。
そんな風に思っていたところ、平成館の特別展「栄西と建仁寺」と、本館の「日本美術の流れ」で、俵屋宗達と、尾形光琳の風神雷神図が同時公開されるって聞いて、ちょうど会社のお休みの日28日に、東京国立博物館にいそいそと出かけてみました。
この行列は・・・平成館ではなく、本館特別展の「キトラ古墳壁画」の行列です。平成館の方まで行列は伸びていて、すごい人気ぃ~。

キトラ古墳


kaoはこちら♪

栄西と建仁寺


最初に目に入るのは、四頭茶会を再現した空間。うわぁ~あの天目茶碗と縁高が列んでいるお席にちゃっかり座りたい・・・などと思ってみる。
すぐ横のスクリーンでは、実際の四頭茶会の様子が放映されています。口に茶筅を挿した鉄瓶のような物を持ち出して、客が両手で掲げた天目台に乗った茶碗に湯を注いで、左手で茶筅を振る、という、茶会の様子にしばし見とれたりして。
栄西著の「喫茶養生記」をじっくり見たり、やはりお茶に関係のあるものを重点的にみてしまう。
そんな中、kaoの心にじんわりしみ入って来たのは、海北友松(かいほうゆうしょう)の、建仁寺大方丈の障壁画の数々。
「琴棋書画図」の松の葉が上品でかわいくて、しばし見とれる。
さらに、静かーな景色を見ているような錯覚に陥った「山水図」が、一番心に響いた。特に、なーんにも描かれていないと思っていた空白に二艘の小舟がすーって、あらわれて。
そしてもちろん、「雲龍図」の墨の濃淡だけで表現されている阿吽の双龍にも、近くから、遠くから、横から、じっくり見とれる。

また、晩年の長谷川等伯の「松に童子図襖」、「竹林七賢図屏風」は、大胆な筆と少しおどけたような、他者の描く七賢者や童子とは異なる筆遣いで、なるほどねぇ~と、なんだか妙に納得してしまった。

そして最後はもちろん、俵屋宗達筆「風神雷神図屏風」です。
金色はあまり好きではないのですが・・・琳派だけは別です。ゴールドに、白とグリーンと赤が浮き上がる、こころ鷲づかみにされるセンスの良さ。あ
ニヤニヤしながら風神雷神の表情や、身体の動き、たなびくショールを堪能しました。
さらに、特別展「キトラ古墳壁画」の行列を左に見て、本館2階の7番のお部屋に直行。
目指すは同時公開されている尾形光琳筆「風神雷神図屏風」です。
目はさらにぎょろっと、黒雲はもくもく、宗達のよりも対峙してる感じが強く感じられるかなぁ~。
そして、6日は出光美術館に大好きな酒井抱一筆「風神雷神図屏風」を見に行こう!と、決めていたのに・・・5日、家の高いところから本の入った箱を下ろしていて、背中の筋肉を痛めてしまい激痛で動けなくなるというハプニング・・・。
あぁ、今年は本当に身体が悲鳴を上げているらしい。
お茶友達との夕ご飯もキャンセルして、GW最後の2日間を家でのんびりすごす羽目になったkaoでした。


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