una buona osteria.

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立春のお茶會

2014年03月21日 | お茶のこと
ちょっと前のことですが・・・2月最後の日曜日、Jikonka TOKYOさんへ。
昨年6月にはじめて体験した謝小曼さんの中国茶教室のレベルアップバージョン。
植松先生のお料理教室でご一緒させていただいて、かつ、謝小曼さんのアシスタントをされているマリリンさんから、応用編のレッスンにキャンセルがでたのできませんか?とお誘いを戴いて、急遽お邪魔させていただきました。

レッスンのタイトルは、立春茶會。
Jikonkaさんの3階には、今回のレッスンのために設えられたお部屋が用意されています。

立春茶會


前回は、はじめて体験する台湾茶のお作法に触れるだけのレッスンでしたが、今回は、日本の茶道と台湾の茶道、同じように大陸からやってきたお茶を、それぞれ形を変えてそれぞれ新しい茶道の世界を築いていることを知ることができ、しかも、共通点も沢山あって、とってもためになる楽しいレッスンとなりました。

日本の茶道には、茶室という入れ物があり、その中に世界を作って行くけれど、台湾には決まり事のある入れ物はなく、窓から見える風景や、室内のライトなどを、気持ちを落ち着けたり、居心地をよくするための演出として利用していいとのこと。
この日、Jikonkaさんの窓からは、茅葺きの屋根が見えました。

Jikonkaさんの窓


茶室として設えたお部屋に入ると、正面には古木に挿した椿。日本の茶道で言う、床の間でしょうか。

古木と椿


茶器とテーブルクロス、茶杓や急須、それぞれの場所や配置は、日本の茶道のように定位置はありませんが、茶を淹れる人のおもてなしの心をしつらえで表現するのだそうです。
とはいえ、ただ見た目に美しく配置すればいいのではなく、茶を淹れる時に手がスムーズに動かせるような位置に、茶器や茶杓を配置する事で人を感動させ、心地よくお茶を楽しめる場所、空間、時間を提供する事ができる、ということなのでしょう。
日本の茶道は、外から見ると、確かに決まり事が沢山あって、お作法も大変で、というイメージがあると思いますが、底辺に流れる、人を感動させ、心地よく美味しいお茶を楽しめる場所を提供するという気持ちは、台湾の茶道と全く同じものだと思います。
日本の茶道の決まり事や所作は、その茶室のお席に入った人が同じレベルで感動、美味しいお茶をいただくための、ドレスコードのようなものかもしれないなーと思いました。

kaoの目の前にある器の蓋を開けると、中にはクルミがぎっしり入った焼菓子が美しく並べられています。

焼菓子


お菓子をどうぞ、とすすめられて、蓋を開け、銘々皿にお菓子を取って、次ぎの方にお回しします。

銘々皿


お茶とお菓子を戴きながら、台湾茶道の概念を説明していただきました。

お話が終わると、3名ずつの2チームに分かれて、実際にお茶席を作ってみるレッスンへと移ります。
kaoがお世話になったAチームの設え

Aチーム


謝小曼先生の手が入ると、このような設えに
クロスの使い方、お茶を振る舞う人の位置と、茶器がスムーズに扱えるような配置、など、手直しがいっぱい。

Aチーム


こちらは、Bチームの設え
黒い器に椿の蕾が飾られて、美しい。

Bチーム


けれども、謝小曼先生の手が入ると、このような設えに
クロスを茶席に近づけて、台を使って黒い器と椿を平面から高さを与えることで、ぐっと締まった感じになりました

Bチーム


このしつらえのお席で、謝小曼先生のお茶をいただきながら、すべてを直線だったり中央だったり、きっちり配置すると肩が凝って居心地が悪くなってしまうので、少し右に外すなどする事で共感できる茶席が作れる等、しつらえのコツなどを教えていただきました。
5杯目のお茶をいただきながらごまあんの入った白玉みたいなおやつ、いただきました。ジャスミンのシロップがかかってて、とーっても美味しかった。

白玉


おしゃれで心地よい時間を過ごすことができました。


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