会期終了1週間前になって、やっと見に行けた根津さんの「井戸茶碗」展。
一見なんの変哲もない、渋い黄色っぽい茶碗、形は左右対称じゃないし、でも、あのお茶碗に緑のお濃茶が入っている様子を思ったりすると不思議な存在感を感じるし、ゆがんだ形が愛おしくも感じられる、とは思うのだけれど、特にすごーく魅力を感じるわけではない。
戦国時代の茶人、戦国武将が憧れたという井戸茶碗たち、名品の数々を見て、わたしの井戸茶碗に対する気持ちは上昇するのでしょうか。
展示室に入ってすぐ、わくわくして笑いがこみ上げる。
わわわ、沢山のしぶいお茶碗が暗がりに浮かぶ、それがクールでかっこいい。
結構なギャラリーの数、いつもの茶道関連の展示会に比べて男性の比率が高い気がする。おしゃれめ男子、おしゃれなおじさまもちらほら。あ、それは場所柄?それとも井戸茶碗だから?
このお茶碗の並ぶ様子を見て、たとえば西洋の方達はどんなことを感じるのだろう。いいなぁ~と思うことができるのは日本人だけなのかな・・・それとも何か感じるのかな・・・、んーっ、日本人でも何も感じない人もいるだろうし、人それぞれか!、一人心の中で思う。
№1、国宝の喜左右衛門は後に取っておいて、右から順番に見ていく。まずは全体を、次に背伸びして内側を、中腰になって外側の轆轤目を見て、最後に少ししゃがんで高台とかいらぎを見る。
ふっと気づくと、前後の方も伸びたり、しゃがんだり、ふふふっ、と笑ってしまう。
そうやってずっと見ていたら、途中で右足の指が攣ったーーーっ、あいたたた。真ん中のソファーに座って、しばらく休憩(笑)
出品目録に印をつけたのを備忘録
大井戸茶碗、高台が低くて境目がはっきりしない金森、同じように低い高台だけれど十字に切られている古織割高台、玉水、宗及、柿色のような色が印象的な幾秋、割れても美しい越後、そして国宝の喜左右衛門、大らかな美濃と有楽、目録にgoodとメモしてたけど何がgoodだったんだろう・・・存在感がすごい雨雲、静けさと気品の細川
小井戸茶碗、不昧の茶会記に薄茶碗として登場する君不知、茶碗の内側の白いぽちぽちとピンクベージュが心に残る六地蔵
青井戸茶碗、口縁の内側の何とも言えない枇杷色とそれにかかる青味が美しい柴田、常磐、花摺、そして慈照寺
夜、眠ろうと目をつぶったら、柴田の青味の釉とその奥に透き通って見える薄い柿色、ピンポイントでまぶたに浮かんだ。
おぉ~っ、そういえば、六地蔵の内側の、中に浮かぶ白いぽちぽちとその奥のピンクベージュのような色が迫ってきた。まぶたに浮かぶ自然の色は美しくて、一つ一つ色も形も違うし、言葉で表現するのは難しい。
喜左右衛門さんと宗及さん、雨雲に細川さんが暗がりにどっしり鎮座しています。
今頃、じわじわやってきました。へへへ、いいもの見ちゃいました、っていう気持ち。
あ!お茶碗を見た後には庭園をお散歩しました。そろそろ紅葉の季節も終わり、そんな庭園をしんみり歩くのもいいものです。
一見なんの変哲もない、渋い黄色っぽい茶碗、形は左右対称じゃないし、でも、あのお茶碗に緑のお濃茶が入っている様子を思ったりすると不思議な存在感を感じるし、ゆがんだ形が愛おしくも感じられる、とは思うのだけれど、特にすごーく魅力を感じるわけではない。
戦国時代の茶人、戦国武将が憧れたという井戸茶碗たち、名品の数々を見て、わたしの井戸茶碗に対する気持ちは上昇するのでしょうか。
展示室に入ってすぐ、わくわくして笑いがこみ上げる。
わわわ、沢山のしぶいお茶碗が暗がりに浮かぶ、それがクールでかっこいい。
結構なギャラリーの数、いつもの茶道関連の展示会に比べて男性の比率が高い気がする。おしゃれめ男子、おしゃれなおじさまもちらほら。あ、それは場所柄?それとも井戸茶碗だから?
このお茶碗の並ぶ様子を見て、たとえば西洋の方達はどんなことを感じるのだろう。いいなぁ~と思うことができるのは日本人だけなのかな・・・それとも何か感じるのかな・・・、んーっ、日本人でも何も感じない人もいるだろうし、人それぞれか!、一人心の中で思う。
№1、国宝の喜左右衛門は後に取っておいて、右から順番に見ていく。まずは全体を、次に背伸びして内側を、中腰になって外側の轆轤目を見て、最後に少ししゃがんで高台とかいらぎを見る。
ふっと気づくと、前後の方も伸びたり、しゃがんだり、ふふふっ、と笑ってしまう。
そうやってずっと見ていたら、途中で右足の指が攣ったーーーっ、あいたたた。真ん中のソファーに座って、しばらく休憩(笑)
出品目録に印をつけたのを備忘録
大井戸茶碗、高台が低くて境目がはっきりしない金森、同じように低い高台だけれど十字に切られている古織割高台、玉水、宗及、柿色のような色が印象的な幾秋、割れても美しい越後、そして国宝の喜左右衛門、大らかな美濃と有楽、目録にgoodとメモしてたけど何がgoodだったんだろう・・・存在感がすごい雨雲、静けさと気品の細川
小井戸茶碗、不昧の茶会記に薄茶碗として登場する君不知、茶碗の内側の白いぽちぽちとピンクベージュが心に残る六地蔵
青井戸茶碗、口縁の内側の何とも言えない枇杷色とそれにかかる青味が美しい柴田、常磐、花摺、そして慈照寺
夜、眠ろうと目をつぶったら、柴田の青味の釉とその奥に透き通って見える薄い柿色、ピンポイントでまぶたに浮かんだ。
おぉ~っ、そういえば、六地蔵の内側の、中に浮かぶ白いぽちぽちとその奥のピンクベージュのような色が迫ってきた。まぶたに浮かぶ自然の色は美しくて、一つ一つ色も形も違うし、言葉で表現するのは難しい。
喜左右衛門さんと宗及さん、雨雲に細川さんが暗がりにどっしり鎮座しています。
今頃、じわじわやってきました。へへへ、いいもの見ちゃいました、っていう気持ち。
あ!お茶碗を見た後には庭園をお散歩しました。そろそろ紅葉の季節も終わり、そんな庭園をしんみり歩くのもいいものです。